官能小説(オリジナル18禁小説)
- ウルトラ怪獣擬人化オーブ
- 日時: 2017/04/30 15:04
- 名前: たくと七星
皆さん、またお会いします、たくと七星です。今回もこのサイトで新しい小説を書いていきたいと思います。これから書く物語は私も大好きなウルトラシリーズ、その怪獣をメインにしたお話です。
<大まかな概要>
舞台は現在放送されている新作のウルトラマン、「ウルトラマンオーブ」(2016年12月に放送終了)の世界観、復活した魔王獣や怪獣が倒されてから数年、数十年、数百年なのかは置いとくとして、オーブのその後のストーリーとして描きます。そこでは怪獣達が擬人化して人間社会に溶け込んでいて、または自然で暮らしていたりするものもいて、ひょんなことから主人公が魔王獣の封印を解いてしまい、その魔王獣からある物を渡されて、人と怪獣の絆の架け橋となって自分だけのハーレム・・・ではなく、怪獣軍団を作っていくと言うストーリーにしてみたいと思っています。
ウルトラシリーズのファンも見ていただけたらなと言う淡い期待を持ちつつも書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。
<登場人物紹介>
・王武マガタ
本作の主人公。おとなしくて控えめな優しい少年。ある時、不思議な声に導かれてある神社に足を運び、そこで魔王獣の封印を解いてしまう。
・マガバッサー
かつて突風を巻き起こして人々を恐怖に陥れた風ノ魔王獣。マガタが封印を解いたことで現世に蘇ってしまう。マガタが最初に手にすることになる怪獣。魔王獣だが、かつて恐れられていた恐ろしさは控えめになっており、むしろマガタに怪獣の知識を与えたり、サポートしたりと献身的で優しい性格になっている。額にはマガクリスタル、鳥の皮膚の手先足先、羽をはやしているが、胸や秘所をギリギリ隠した際どい裸に近い格好をしている。魔王獣であるがベジタリアンで野菜と果物が好物。肉や魚は生ものが血の色をしていて怖いと言うことで苦手である。そのため野菜と果物の料理しか作れない。イメージは妖鳥シレーヌとウルトラマンコスモスのリドリアス(性格面)
・江戸川アキコ
マガタの友達の女の子。竹中淳と西条一平と常に一緒にいる明るく行動的な性格。一人ぼっちなマガタを心配したりかばってあげたりとお姉さん的な面が強い。名前は「ウルトラQ」の江戸川由利子と「ウルトラマン」のフジアキコ隊員から。
・竹中淳
アキコ、一平と行動している、子供ながらも冷静で知識のある少年。面倒見のある性格で一平からは兄のように慕われていて、マガタのことも気にかけている。名前は「ウルトラQ」の万城目淳と「ウルトラセブン」のタケナカ参謀から。
・西条一平
アキコ、淳と常に一緒な明るくひょうきんな少年。愛嬌があって気の優しい性格で淳のことを兄のように慕い、アキコのことも気にかけている。名前は「ウルトラQ」の戸川一平と一平を演じた役者さんの名字から。
・嵐シゲル
マガタのクラスメートの一人。子供とは思えない力自慢で義理人情に熱い。名前は「ウルトラマン」のアラシ隊員と「ウルトラセブン」のフルハシ隊員の本名、シゲルから。
・伊達ミツヒロ
マガタのクラスメートの一人。シゲルと常に一緒にいる明るく陽気でおっちょこちょいな少年。名前は「ウルトラマン」のイデ隊員の本名、ミツヒロと「ウルトラマンマックス」のダテ博士から。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.9 )
- 日時: 2016/09/19 18:35
- 名前: たくと七星
「あっははははは、可愛い年下の男の子と、綺麗なお姉さんの愛、実に絵になってるじゃないのさ」
マガグランドキングは金属の両手で拍手して金属音を鳴らしながら嘲笑っていた。マガバッサーはマガタを守るように前に出てマガグランドキングと対峙した。
「嫌な悪寒を感じていましたが、貴方の仕業だったのですね。マガグランドキング!」
マガバッサーの言葉にマガグランドキングも仁王立ちして睨みつけた。
「ああ、そうだよ、そこの坊やをアタイの物にするためにねえ!」
「ですが私が来たからには貴方の好き勝手にはさせません!マガタ様は私が守ります!」
「守るだって?偉そうなことを言ってくれるねえ。光の巨人にあっさりと負けた雑魚魔王獣が、でかい口を叩くんじゃないよ!」
土塊の魔王の怒号が地底に響いた。マガタは怯えてしまうも、マガバッサーは怯むことなく凛とした瞳をしていた。
「雑魚魔王獣ですか、ですがそう言う貴方も、光の巨人に敗れているのでは。最強の光線と最強の盾を両立出来ないではないですか。そこを光の巨人に利用されて敗れたと聞きましたが・・・?」
「ぐさ?!」
マガバッサーは目を尖らせて皮肉を吐いた。土塊の魔王は心臓に何かが刺されたような感じがした。
「く、くうう、それが何だって言うんだい?言いたい放題いってくれるじゃないのさあ、え?この土ノ魔王獣様を怒らせておいて、生きて帰れると思うんじゃないよ!」
マガグランドキングは咆哮を上げて発光体を光らせてマガバッサーと対峙した。
「まずあんたを倒してから坊やを奪ってやるよ!」
「そうはさせません!貴方にマガタ様は渡しません!」
マガバッサーは翼をたなびかせた。
「マガバッサー、逃げよう。もし負けちゃったら・・・!」
「大丈夫です、マガタ様。私は負けません。それによく言っています。マガタ様のお命は、私が命をかけて守ると。私が、きっと守ってみせます!たあっ!」
マガバッサーは羽ばたいてマガグランドキングに向かって行った。
「上空から仕掛けてくるのかい、シューティングゲームのように落としてやるよ!!」
マガグランドキングは光弾や光線を放って集中攻撃に出た。
「私は風ノ魔王獣、これしきの技、なんともありません!」
マガバッサーは素早い動きをしてかわしていった。
「たあーーーーっ!」
マガバッサーは急降下して流星キックに出た。しかし、マガグランドキングに両手でクロスされてガードされてしまった。
「とおーーーっ!」
バック転すると、翼による叩きつけに出たがこれも塞がれてしまった。マガバッサーは着地すると翼による叩き攻撃に出たが、マガグランドキングに両腕で弾かれてしまった。
「攻撃ってのはねえ、こうするんだよ!」
マガグランドキングが左手の肥大な手でパンチした。
「きゃあああ!」
マガバッサーは転ばされたが、すぐに起き上がって、マガグランドキングに蹴りを浴びせた。蹴りの衝撃で鈍い金属音がしたがマガグランドキングにはさしたるダメージにもならなかった。
「てえい、は、やっ、たあっ!」
諦めず、回し蹴りをして、次にサマーソルトキック、ジャンプしてのかかと落とし、マガグランドキングのパンチをジャンプでかわして背後からのキック、そして再びジャンプして前に戻っての直進のキックを浴びせた。
「凄い・・・、かっこいい!」
風ノ魔王獣の美しく、スピードの溢れるしなやかな戦いにマガタは魅了されていた。
「マガタ様・・・、そう言われると、照れてしまいます・・・・はっ!」
マガバッサーが見ると、マガグランドキングが何ともないとばかりに高笑いをしていた。
「はっは〜、痛くも痒くもないね、いいマッサージだったよ!最強の盾を持つアタイに、あんたのしょぼい攻撃が聞くと思ったのかい!」
「く、ならばこれで行きます!」
マガバッサーは羽ばたくと必殺技、マガ嵐に出た。嵐でマガグランドキングを吹っ飛ばそうとしたが、土塊の魔王にはビクともしない。
「う〜ん、涼しいねえ。夏の日にはもってこいの風だよ。なんてねえ・・・」
マガグランドキングはマガタに目をやるとニヤリと笑って舌なめずりした。
「え・・・」
マガタの背筋が凍ると、マガグランドキングはマガタ目掛けて必殺技、マガ閃光を飛ばしてきた。
「うわあああああ!」
「マガタ様!」
マガバッサーはマガタを守るべく自らを盾にした。
「きゃああああああああああああ!」
しかし、大ダメージを受けてしまい、仰向けに倒れてしまった。傷は深く息を切らして動けない。そこへマガグランドキングが歩いてきて、風ノ魔王獣に馬乗りになり右手で彼女の両腕を抑えて拘束した。
「う、あああ、な、何をしますの・・・?」
「ふふふ、坊やをいただく前に、あんたをいじめてやろうと思ってねえ・・・」
土塊の魔王は凶悪な笑を浮かべてマガバッサーを見下ろした。
「あああ、い、嫌!やめてえ!きゃあああああ!」
悲鳴を上げるマガバッサーに左手で引っ掻いて胸を隠している飾りを、そして下の方を剥いでいった。
「やめてえ・・・、マガタ様の前でこんな、きゃああああ痛い!」
土ノ魔王獣は左手で両腕を抑え、右手で風ノ魔王獣の胸の桃色の突起を引っ張った。
「痛い、痛い!ちぎれちゃう、嫌ああああああああ!おやめなさい、こんなああ!」
「あっはっはっは、いいねえ、もっと泣きなよ。絶望に沈んだあんたの顔、凄くいいからさ!」
「や、やめてよ!マガバッサーに乱暴しないで!」
マガタは止めに入ったが、マガグランドキングは少年を威圧するように睨んできた。マガタは恐怖で動けなくなってしまう。そして目から涙が溢れだした。
「く、うううう、マガバッサーを助けたいのに・・・どうすることも出来ない・・・!」
少年の悔し涙が、怪獣リングにこぼれ落ちた。すると、怪獣リングがある物に反応した。
「え・・・?」
マガタは反応した場所に歩いた。岩だまりの所を懸命に探すと、ある物を手にする。
「これは・・・」
それは不思議に輝くクリスタルだった。すると、マガバッサーのカードが光りだした。まるでクリスタルを導くように。
「このクリスタルを・・・」
マガタがクリスタルをカードに近づけると、カードがクリスタルを吸収して光り輝いた。
「はあ、はあ・・・、私は、負けません!マガタ様のためにも、はああああああああ!」
マガバッサーに力がみなぎり、光り輝いて土塊の魔王を振り払い、上空に飛び上がった。
「な、何だって?!」
マガグランドキングが驚くと、上空でマガバッサーが凛とした瞳で自分を見据えていた。傷つけられた体も回復していて、以前よりも強さに溢れていた。
「マガバッサー!」
「マガタ様、貴方様のお陰で力がみなぎります。さあ、私に必殺技のご下知を!」
「うん!マガ嵐だよ、マガバッサー!」
「はい、マガタ様!やああああああああ!」
マガタの合図でマガバッサーはマガ嵐をマガグランドキングに放った。
「ふ、ふん!そう何度やったって、あ、あれ、あれれれ?」
マガグランドキングは踏ん張ったが、マガ嵐は先程より強力な風になっていて、自分の体が浮いているのが解った。
「うわうううううううう!」
土塊の魔王は嵐に飲まれて、そのまま地面に叩きつけられた。今のが強力なダメージになり、マガグランドキングは戦闘不能になった。
「やった、やった!」
「やりましたわ、マガタ様!」
マガバッサーはマガタの元へ戻り、マガタを抱きしめて勝利を喜んだ。マガタも嬉しさ一杯でマガバッサーに笑顔を見せる・・・。
続く・・・。
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.10 )
- 日時: 2016/09/25 18:00
- 名前: たくと七星
でも、マガバッサーの胸が腫れているのを見て心配になった。
「マガバッサー、胸が赤くなってるよ。大丈夫?」
「お気遣い感謝します。ですが心配はいりません。私は魔王獣、これぐらいの怪我は何とも思いません」
マガバッサーは羽を伸ばして元気であることをマガタにアピールして、優しい笑みを浮かべた。
「でも、やっぱりごめんなさい。マガバッサーが傷ついているのに、何もしてあげられなくて・・・」
マガタの心は晴れていない。マガグランドキングに襲われているマガバッサーに自分は何一つ助けてやれなかった。その後悔で一杯だった。そんな暗い気持ちになる少年を、マガバッサーは精一杯に優しく包んだ。
「大丈夫ですよ、そのお優しいお気持ちだけでも、私の力になってくれます。だから、自分を責めないで・・・」
「マガバッサー、うん、うん・・・」
少年の目から涙がこぼれた。風ノ魔王獣は少年を優しく抱いてあやしてあげる。すると、
「う、ううう・・・」
土ノ魔王獣が起き上がり始めた。
「は、まだ来ますか!」
マガバッサーが身構えたが、
「ま、待ちな・・・。さすがのアタイもこれ以上は無理さ、あのクリスタルの力があったとは言え、ここまでやるとは思わなかったさ・・・。今日の所は見逃してやるよ。でも、次はこうはいかないからね・・・」
マガグランドキングは悔しさを滲ませて、マガタ達から去っていった。
「行っちゃった・・・」
「でも、またマガタ様を狙ってくるかもしれません。しかし来たとしても、私がマガタ様を守ってみせます」
「うん、ありがとう。それにしても、これって何だろう」
マガタは手に持っているクリスタルを見た。
「それは恐らく、オーブクリスタルと言う秘石だと思います」
「オーブクリスタル?」
「はい、何でも、怪獣やあの光の戦士の能力を上げるために必要な物だと聞いたことがあります」
「そうなんだ・・・」
「はい。さあ、戦いも終わりましたし、この薄暗い場所から出ましょう」
マガバッサーはマガタを抱えて、マガグランドキングがいた洞窟を飛び立ち、地上へと戻っていった・・・。
その夜・・・、
「ああ、気持いい、一汗かいた後のお風呂、水浴びは最高ですわ・・・」
マガバッサーは湯船に浸かって羽をお湯に濡らしていた。お湯に浸けた翼を撫でて汚れを落としていた。鳥の美女の美しい仕草を頭を洗っていたマガタは高鳴る心臓を落ち着かせるよう自分に言い聞かせながら頭の髪を洗う動きを早くした。
「マガタ様」
「は、はい?!」
「マガタ様も一緒に入りませんか?」
「え、い、一緒に?!」
マガバッサーの言葉にマガタは心臓がドキドキしている。それもそのはず、美しい魔王獣の美女が誘ってきたからだ。
「い、いいよ。マガバッサーだって一人でゆっくり浸かりたいでしょ」
「ふふ、恥ずかしがらなくてもいいのですよ。遠慮なさらなずに入ってきて、私は、貴方の下僕なのですから。マガタ様も湯船で温まりたいと思いますでしょう、どうぞ、こちらへ・・・」
マガバッサーはおいで、と優しい瞳をしてマガタに言った。
「う、うん。じゃあ、お言葉に甘えて・・・・」
マガタは心臓が爆発しそうになる気持ちを抑えようと自分に言い聞かせながら湯船に入った。入ったすぐ後ろにマガバッサーがいる。でも、マガタは恥ずかしさからマガバッサーと顔を合わせることが出来ずにいた。ちろちろと顔を見ると、マガバッサーはニコニコと穏やかな顔をしていた。
「マガタ様・・・」
マガバッサーはマガタを抱きしめ翼で優しく包んだ。
「わ、マ、マガバッサー?!」
マガタが驚いていると、美しい魔王獣はマガタの耳に囁くように言った。
「貴方が嬉しいと感じるように、私も、嬉しいのです・・・」
「えーと、何が・・・?」
「貴方を助けることが出来た、あの土ノ魔王獣に蹂躙される前にお救いすることが出来たこと、そして、私のために涙を流してくれたこと、私を心配し、お気遣いをしてくださったことが、私の心を強くしてくれるのです・・・」
「そう、なんだ・・・」
「それを思うと、貴方様をお守りしたい、全てを捧げたい、そんな気持ちになれるのです・・・」
「マガバッサー、そう言われると、僕・・・」
マガバッサーの自分への感謝の気持ちに少年は言葉を詰まらせてしまう。照れすぎて顔がゆでダコのように真っ赤になっていた。
「マガタ様、凄い真っ赤。もしや熱でも・・・」
「あ、いやその、お湯が暑くて体に熱が溜まっちゃったんだ、も、もう出よう・・・」
「はい、出たあとは、お体を拭いてあげますね」
風呂から出たあと、マガバッサーはマガタの濡れた体をタオルで優しく拭いて上げるのだった。
その後、ベッドでマガバッサーはマガタを優しく抱きしめていた。仰向けになっている美しい風ノ魔王獣に少年は甘えるように胸の暖かい感触に安心感を覚えていた。
「温かい、凄く優しい匂いがする・・・」
「マガタ様、本当に可愛い。あの時、何かひどいことはされませんでしたか?」
「ひどいこと、うん、実はその・・・」
「どうしました、遠慮せずにどうぞ・・・」
「その、あそこを、舐められちゃったんだ・・・」
「え、ま、まあ、あそこを・・・」
マガタの言葉にマガバッサーは頬を赤くしてしまった。
「マガタ様、よ、よければ、そ、それを、見せて、くれませんか?」
「え、で、でも、いいよ。そんなにひどくはなってないと思うし・・・」
「いいえ、よくありませんわ」
「うわ!」
マガバッサーは少年の足を開いて、それをつぶさに見た。
「は、恥ずかしいよマガバッサー・・・」
「まあ、こんなに赤く腫れて、痛いことをされていたのですか?」
「うん、こ、ここを、舐められて、紙やすりみたいにザラザラしてて、痛くて、血だらけになっちゃったらと思うと恐くて・・・」
「まあ、マガタ様にそんなことを、ではマガタ様、私がここを、優しく癒してあげますね・・・恐がらないで、身を委ねてください・・・うふ」
続く・・・。
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.11 )
- 日時: 2016/10/02 15:59
- 名前: たくと七星
美しい風ノ魔王獣は少年の陰茎をつぶさに見て、軽く優しい口づけをした。
「ひゃう!」
少年の体に電気が走りビクンと体が仰け反る。マガバッサーはマガタの棒を二、三回舐めてそれを口に頬張った。口内で舌を使って舐め回し、少年の赤く腫れた陰茎を治癒するかのように舐めていく。
「う、うああ、変だよ、何か体が熱いよ・・・」
陰茎が刺激される感触に少年は怖くなって後ろに下がろうとしたが、風ノ魔王獣は逃さないように腰を掴んだ。少年が見るとマガバッサーは口を伸ばした淫らな口付きで少年の棒を吸っていた。
「あああ、ダメ、マガバッサー、僕・・・」
「ちゅ、ちゅる、ぺろ、ぴちゃ、ちゅるる・・・うふふ、可愛い声、もっと私に聞かせてください、マガタ様・・・」
マガバッサーはマガタの性器を舐める動きを早くしていった。舌を絡みつかせて少年を責めていく。
「やああ、マガバッサー。そんなに舐めたら、僕、出ちゃう・・・白いのが、出ちゃうよお・・・あ、うわあ、もうダメ、出ちゃう!あああ!」
マガタは堪えきれなくなって魔王獣の口内に人の子種を放出してしまった。マガバッサーは苦しそうな顔をするも、それを飲み込んでいく。
「ごく、はああ・・・。美味しい、マガタ様の子種・・・」
「の、飲んじゃったの。ご、ごめんなさい、僕・・・」
少年は泣き出してしまった。性の経験などなかった少年から見て排泄先から出た液を飲ませてしまったことに罪悪感を感じていた。泣いている少年を見てマガバッサーは抱きしめて優しくあやした。
「大丈夫ですよ、マガタ様の精は甘く飲めるものですから、心配しないで・・・」
「え、甘いの・・・?」
「はい、とても」
ホッと安堵するマガタにマガバッサーはこう言ってきた。
「マガタ様、私と同じことをしてみませんか?」
「何を?」
「私の性器を舐めて、くれません・・・?」
「せいき?でも、どうしたらいいのか、僕・・・」
「難しいことではありませんわ。私が貴方様のを舐めたように、マガタ様も、私のここを、舐めて・・・」
マガバッサーは仰向けに倒れて足を開き、手で秘所を開いて恥ずかしそうに顔を赤くしてマガタを誘った。
「さあ、来て・・・マガタ様。私のここを、疼くここを貴方の舌で愛撫して・・・は・や・く・・・」
「マガバッサー・・・うん・・・」
少年は秘所に顔を近づけゆっくりと舌を伸ばした。不安なのか舌先でつついてみる。
「きゃん!ひうう!」
マガバッサーは電気が走ったように体が反応して両手を上げて仰け反った。
「大丈夫?」
「あふん、心配ないですわ・・・初めてここを舐められて、感じてしまいましたの・・・マガタ様、もっと・・・舐めてくださいませんか・・・私がしていたように・・・」
「うん・・・」
マガタはアイスを舐めるようにマガバッサーの秘所を舐めた。
「ああん、うふううん、いやん、あん・・・、ああううん、初々しい舐め方、可愛いですわ、マガタ様・・・。ああん、いい、あそこをペロペロされちゃってるの、あ、ああーーーん!」
美しい風ノ魔王獣は秘所を舐められる快感にベッドのシーツを握り首を振って悶えていた。
「いやあああんん、待って、お願い、マガタ様、もうこれ以上は、きゃあああ、待ってええええ!」
「え、何?」
「あの、もう舐めてもらうだけでは疼きが収まりませんの。マガタ様、貴方のその固い性器で私のここを、鎮めてくださいませんか?お願いです・・・マガタ様・・・早く・・・来てえ・・・」
魔王獣の哀願を見せつけられて少年は魔王獣の体に被さり性器を秘所に合わせた。
「ねえ、どうやればいい?」
「ああうん、私のここに真ん中の辺りを、マガタ様の性器を優しく、ゆっくり入れてくださればいいのです・・・来て、一緒に快楽を味わいましょう・・・」
「うん、い、行くよ・・・」
マガタはゆっくりとマガバッサーの秘所に自分の性器を入れた。
「くう、きゃううう・・・!」
「痛い?痛かったら・・・」
「ああん、ダメ。最後まで突き刺してくださいですわ。私は心配いりませんから・・・・。あああああああああん!マガタ様の性器が!膣内に!」
少年の性器が魔王獣の膣内で結合した。マガバッサーはマガタを抱きしめ、両足を絡ませて放さないようにした。
「うあああ、凄い、マガバッサーの膣内、凄いよ・・・」
「はああ、きゃああ、うふふ、また、一つになれましたね。マガタ様、私を思い切り突いてください・・・ためらうことはありませんわ。一緒に気持ちよくなりましょう・・・」
「うん、気持ちよくなる・・・」
少年は魔王獣の膣内で激しく腰を振った。マガバッサーはマガタを強く抱きしめて快楽を楽しんでいた。
「きゃああああん!ひうううううん!いい、気持ちいい、気持ちいいですわ!マガタ様あ、こんなにも激しく求められて、私は幸せです!やん、きゃあああ!」
「うわあ、もう、変になっちゃうよ・・・・」
「ああう、マガタ様、可愛いお顔をされて、貴方への愛しさが増してしまいそうですわ・・・とても、可愛い・・・」
「マガバッサー!好き!僕、マガバッサーが大好き!」
「あん!嬉しい、私もマガタ様が、大好き!」
「僕、ダメえ!出る、白いの出ちゃううう!」
「来てえ、マガタ様!私の膣内に貴方様の子種を流して!」
「マガバッサー!」
「きゃああああああああああ、マガタ様ーーーーっ!」
マガタの精がマガバッサーの膣内に流し込まれた。マガバッサーは体を震わせた後、ゆっくりと力を抜き、胸に顔を埋める少年を優しく抱きしめた。
「マガバッサー・・・好き・・・・好き・・・」
マガタは魔王獣に自分の思いを呟いて疲れからすぐに眠りについてしまった。マガバッサーはマガタの寝顔に笑みを浮かべ頭を優しく撫でてキスをした。
「マガタ様・・・、私は、マガタ様に永遠の愛を誓います。そして、貴方のお命をこれからも守っていきます・・・。好き、マガタ様・・・」
マガバッサーはマガタを優しく包んで眠りについた・・・。しかし、その光景を見ている影が動こうとしていた。
「まさか、あの子が人間と怪獣の絆を紡ぐなんて・・・、そんなこと、絶対にさせないわ・・・!」
黒い悪魔のような怪獣は青い球体になると、いずこかへと飛んでいってしまった・・・。
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.12 )
- 日時: 2016/10/02 17:10
- 名前: たくと七星
「三話 ボクっ娘殿下」 (タイトルネタ ウルトラマン第二十六話、二十七話怪獣殿下前篇、後篇)
土塊の魔王との戦いが終わって、いつもの朝がやってきた。王武マガタは部屋のベッドですやすやと寝息を立てて夢の中にいた。
「マガタ様、起きてください、朝ごはんが出来ましたよ」
そこへマガバッサーが涼しい笑顔でマガタを起こしに来た。
「う〜ん、もうちょっと、寝てたい・・・」
まだ夢見心地の少年に、マガバッサーは少年の口にチュッと音を立ててキスをした。
「うわ!」
「起きましたね」
「マガバッサー、何でキスを?!」
「おはようのキスをすれば起きると思いまして、さあ、身支度をして朝食にしましょう」
「うん」
マガタはベッドから降りて身支度をすることにした。
「マガタ様、今日はいかがなさいますか?」
「うーん、どうしようかな?今は夏休みで学校は休みだし・・・」
「では、今日のお昼、夕食の買い出しに行きましょうか?マガタ様とお買い物を楽しみたいです」
「お買い物、それはいいね。マガバッサーと一緒に出かけるの楽しみにしてたんだ」
マガバッサーとのお出かけにマガタは無邪気になっていた。
「マガタ様、可愛い。はしゃいでますね」
「あ、うん、そうだね・・・、マガバッサーが来てから、そうなってるような気がする」
「うふふ、最近、明るくなっているような気がします。マガタ様は笑っているのがよく似合います。その笑顔を絶やさないでください」
「うん」
「ふふ、お昼、楽しみにしててくださいね」
そして午後の時間、買い物の時間になって、マガバッサーは人間の姿をした。長い青髪のピンクの長いスカートを履いた清楚感ある女性の姿である。
「どうですか、マガタ様?」
「うん、凄く人間ぽいよ、でも、額のクリスタルはどうにかならないの?」
「すみませんが、このマガクリスタルだけは消すことはできないのです。これは私が魔王獣である証、どうやっても消せないのです」
「そうなんだ・・・」
「あの、やっぱり上手く化けれてないでしょうか・・・」
「う、ううん、そんなことはないよ。そのクリスタルは頭飾りって言えば何とかなるし、大丈夫だと思う・・・」
「ありがとうございます、マガタ様。では、出かけましょう」
「うん」
二人は微笑むと手を繋いで外に出た。
「マガタ様、夕食は何がいいですか?」
「マガバッサーの好きなのでもいいよ」
「では、マガタ様の食欲が湧くようにカレーにしましょうか」
「わあ、楽しみだな」
買い物に出かける二人は楽しそうにおしゃべりをしていた。歩いていると、街の主婦たちがマガバッサーを見てヒソヒソと話していた。それもそのはず、見かけない美しい女性が小さな子を連れて歩いているのだから目を引いてしまうのも無理はない。周りからは美人なお母さんとその子供と言う感じだった。マガタは少し複雑な気持ちになった。
「どうしました?」
「あ、いや、何でもないよ。ほら、行こう」
「はい」
マガバッサーは笑顔を浮かべてマガタと街を歩いた。
「マガタ様、こっちですよ!」
「ちょっと、あまりはしゃがない方が・・・」
デパートに入ると、マガバッサーは好奇心一杯で店内を走り回った。マガタは慌ててその後を追いかけていた。普通ならはしゃぐ子供を親が追いかけるという感じだが、それが逆になっているようだった。
「まあ、これって生き物を切ったナマモノですか・・・血の色がして怖い・・・。こちらは瓶みたいな入れ物に色々な飲み物がありますね、あら、こちらは!」
「マガバッサー、買い物を忘れないでよ、て、今度はどこに行くの!」
店ではしゃぐ無邪気な魔王獣とそれを追いかける少年、この何とも奇妙な掛け合いはしばらく続くのであった・・・。
続く・・・。
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.13 )
- 日時: 2016/10/09 18:14
- 名前: たくと七星
「うふふ、今日のお買い物は楽しかったですね、マガタ様」
「うん、嬉しそうでよかったね・・・、僕はちょっと疲れたけど・・・」
買い物袋を両手に持ってはしゃぐマガバッサーとは対照的にマガタはため息を少し吐いた。マガバッサーとの買い物は少々手を焼くものだった。店内ではまるで外を知らない子供のように無邪気にはしゃいでいたからだ。果物や野菜にうっとりしたかと思えば、ペットショップで子犬を全部窓から出して大騒ぎをしたくらいだ。まるでマガタが保護者でマガバッサーが子供のような感じになっていた。ちなみに買い物袋には野菜や果物が締めていた。どうも動物の肉や魚は血の色がしていて怖いとマガバッサーが買いたがらなかったからである。
「マガタくーん!」
丁度そこへアキコ、淳、一平の三人がやって来た。虫取りアミや虫かごを持っている。
「アキコちゃん、淳くん、一平くん、どこ行くの?」
「これから星川神社の辺りに行ってレアな虫を取りに行くの」
「そうそう、いい虫を見つければ取った人の名前が付くかもしれないしね」
アキコと一平が楽しそうに言うと、
「じゃあ捕まえて一平虫って名付けるか?」
淳が二人を茶化した。
「ちょっと淳ちゃん、あら?」
アキコはマガタの隣にいる女性、人間に化けているマガバッサーに気付いて目をやった。
「マガタくん、隣にいる人は誰?」
「そう言えば、見たことのない、けど綺麗な人だね」
一平もマガバッサーの美しさに見とれていた。
「マガタ様、この子達は?」
「あ、僕の友達なんだ」
「お友達ですか、初めまして私はマガバ・・・」
「うわあ、待って待って!」
マガタは慌てて両手を振って喋らないでとマガバッサーに合図をする。人間に化けているとはいえ相手は魔王獣、本名を言ってしまえばよからぬことを考えられてしまうかもしれないからだ。マガタは冷や汗をして落ち着かせながらアキコ達に説明した。
「ああ・・、この人は僕の親戚の知り合いのお姉さんで、一人暮らしじゃ不憫だからって言う訳で一緒に暮らしてるんだ」
「へえ、そうなの」
「じゃあ、名前は?」
一平が言うとマガタは少し頭をひねって、
「ええと、マガ、禍葉(まかば)さん・・・」
「禍葉さんって言うんだ。よろしくね、じゃあ私達はもう行くね」
「マガタくん、また!」
アキコと一平は走っていった。淳は二人の後を歩いていたがマガタ達の方を振り向いて、何やら考察しているような顔をした。
「何、淳くん?」
「マガタくん、君の隣にいる人・・・」
「え、何?」
「いや、何でもない。それよりもマガタくん、奇妙な噂を聞かなかったかい?」
「奇妙な噂?」
マガタが首をかしげるとマガバッサーも興味津々になっていた。
「この降星街にある降星ツリーで変わった子がいるみたいなんだ」
「変わった子・・・」
「頭に角、腕は鋭くて大きな尻尾を付けているスク水の女の子が話題になっているみたいだよ」
「え、まさか・・・」
「興味があるなら見てみるといいよ、じゃあ行くね」
淳は手を振ってアキコと一平の方へ走っていった。
「マガタ様、もしかしたら、怪獣かもしれませんわ」
「うーん、どうだろう。でも気になるな、よし行ってみよう!」
マガタとマガバッサーはその角の生えたスク水の子がいると言うツリーに歩いて行った。
「やっぱり、怪獣リングが反応している・・・!」
ツリーの近くまで来ると、怪獣リングが点滅していた。
「なあ、知ってるか?」
「ああ、俺も知ってる。このツリーで最近、スゲー可愛い子がいるって言う話だろ?今、ここにいるらしいぜ」
「早く行こうぜ、早く!」
近くまで来ると、噂を聞いたと思われる高学生達が一目みようと走り出していた。そして降星ツリーまで来ると、そこには人だかりが集まっていた。と言っても殆どは高校の男子や危ない感じのする人間だったが・・・。
「あ、ちょっとごめんなさい・・・」
「失礼しますわ」
人ごみを避けて前に来ると、そこで目にしたのは、
「ゴモゴモーっ、皆、こんにちゴモ!」
三日月型の二本角に茶色の短髪、怪獣の腕のグローブに怪獣の太い足のブーツ、本物のような長い怪獣の尻尾、そして地上で着るには凄く恥ずかしいスク水と言うミスマッチな衣装をした少女だった。
「あれは、何て怪獣なの?」
「あれは古代怪獣のゴモラ、二本の角と長い尻尾を武器にしている怪獣の中の怪獣です」
「怪獣の中の怪獣って?」
「ほら、余計な飾りのないシンプルな感じが怪獣らしいと言いますし・・・」
「マガバッサー、けっこうマニアックな所があるんだね・・・」
マガタは冷や汗をして苦笑いした。
「でも、何でスク水なんだろうね?」
「あー、それは、私も解りません。でも、特に意味は無いと思います」
「ええ、意味は無いって・・・」
二人は苦笑いし合ったがすぐにゴモラと言う少女に視線をやった。
「ねえねえゴモラちゃん、ゴモラちゃんはどこから来たの」
一人の青年が質問するとゴモラは邪気の無い笑顔で説明した。
「ゴモラちゃんは元は人間だったゴモ、でも気付いたら風車の街で怪獣になってて鏡からこの世界にやって来たゴモ!ゴモラちゃんは怪獣ゴモ!怪獣みたいでしょ?ゴモーっ、ゴモーっ!大阪城を壊しちゃうぞ、ゴッモーーーーーっ!」
「いいねえ、ゴモラちゃん!
「ゴモラちゃん、他には何かある?!」
「あ、ゴモラちゃんはゴモラって言うけど、正しくはゴモラザウルスって言うゴモ。恐竜みたいでしょ。僕の見た目も恐竜に見える?」
「うんうん、見える!」
「ゴモラちゃん、最高!」
「ちょっと回ってみて!」
周りの人達は見たことのない美少女に夢中になっていた。ゴモラは体を回転させて尻尾を振ってみる。しばらくして、人気がまばらになった所でマガタはゴモラに声をかけた。
「あの、ちょっといいかな?」
「あれ、君は皆と一緒に僕を見てた子?」
続く・・・。
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.14 )
- 日時: 2017/09/30 19:50
- 名前: たくと七星
「うん、ここで何してるのかな、て気になって」
「気になる?」
ゴモラは考えたような顔をして首をかしげた。
「怪獣といえば普段は人間の姿をしてるって聞いたんだけど、君、堂々と怪獣の格好をしてるから」
「僕ね、ここで皆に怪獣の存在をアピールしてるんだゴモ!ゴモラちゃんは立派な怪獣だよ、尻尾触ってみる?」
「いや、それはいいよ。まだ深い付き合いじゃないし・・・。でも、何でかな、と思って」
「ゴモラちゃん、この世界に来てショックな話を聞いちゃったゴモ・・・」
ゴモラは悲しげな顔をして、この世界に初めて来た時の出来事を話した。
「ゴモラちゃん、鏡の力でこの世界に来てね、こんな話を聞いちゃったゴモ・・・」
それは街に出て草村で昼寝をしていた時、偶然、子供達の声で目を覚まして聞いてみると、
『ははは、こいつまだそんなこと言ってるのかよ』
『本当だよ、本当に見たんだよ。湖で凄く臭い匂いをした怪獣を見たんだ』
『それは臭いの臭さのショックで幻を見たんだよ』
『でも、ずっと前に、怪獣が出てきたり、光の巨人が出たって話もあるよ』
『あのな、それは何年も前の昔話で、本当にあった訳でもないんだろ、それに・・・怪獣がいるなんて、信じる奴がいるもんか!』
「ゴモ?!」
ゴモラは心に何かがグサッとえぐられたような気持ちになった・・・。
「ゴモラちゃん、この言葉を聞いて凄く悲しかったゴモ・・・。だから怪獣は本当にいるんだって皆に伝えたくて色々頑張ってきたゴモ!そしてね、ここなら皆が見てくれると思って来たら大成功だったゴモ!」
「何が?」
「皆、ゴモラちゃんの話を信じてくれて、写真を撮ったりお喋り出来たり、充実しちゃってるんだゴモ!」
話をしているゴモラはとても嬉しそうだった。マガタは良かったなと思いつつも、ゴモラに興味本位で来ている人達に、少し不安を感じていた。
「そうなんだ、それは良かったね・・・。怪獣がいないなんて思われてたら、悲しいしね・・・」
「ゴモ、ゴモラちゃんのこと、解ってくれるゴモ?」
「う、うん」
「わーい、ゴモラちゃん、嬉しい!でも、時々、本当に信じてくれてるかなって思う時があるゴモ。ゴモラちゃん、頑張ってるけど信じてくれない人もいるのかなって・・・」
「そんなことはないよ、怪獣はいるんだぞって人前で頑張れる怪獣は中々いないと思うし、それが出来るのは凄いって思うよ。僕、応援してるから」
マガタが励ますと、ゴモラは嬉しさで瞳を潤ませた。
「うるうる〜、君、優しいゴモ、ねえ、名前を聞かせて欲しいな」
「僕は王武マガタ」
「マガタくん。いい名前ゴモ。また会えたらいいなゴモ」
「良かったら、明日も・・・」
「あの、マガタ様・・・」
マガバッサーがマガタに声をかけた。
「何?マガバッサー」
「もうすぐ夕方になります。そろそろお家に帰らないと、夕飯になってしまいますわ」
「あ、そうだね、じゃあまた、ゴモラちゃん」
マガタはゴモラに手を振って家に帰っていった。ゴモラもマガタに手を振って見送った。
家に帰り、マガバッサーが夕飯のカレーライスを作ってくれた。肉は入っていない、野菜がたっぷり入ったカレーである。
「マガタ様、美味しいですか?」
マガバッサーは嬉しそうにマガタを見ていた。自分の作った料理を食べてくれる人の反応を楽しみにしているように、
「美味しいね、野菜が多いけどヘルシーでいいかな」
「そうですか、喜んでもらえて何よりです」
夕飯のカレーを食べ終えると、マガバッサーはマガタの頬についたカレーのルーをペロりと舐めた。
「マガバッサー、また・・・?!」
「ふふ、マガタ様の反応が可愛くて・・・。それではマガタ様、お風呂に入って、その後は・・・」
夜、マガタはマガバッサーの暖かい温もりを感じていた。ふくよかで暖かい胸の感触に心が落ち着く気分になった。
「可愛い、マガタ様。温かいですか?」
「うん、温かい。優しい、守ってくれてる気持ちになる・・・」
「どのような感じでしょうか?」
「何だか、お母さんが優しく寝かしつけてくれているみたいで・・・」
「それでは、私はマガタ様のお母さんになりますね」
「何で・・・」
顔を覗くと、まるで母性溢れる、本当の母親のような優しい微笑みをしていた。
「私はマガタ様の忠実なる下僕、貴方様のためにお食事を作り、お背中を流し、そして添い寝をしてあげる。母親というのはそのような存在ではないでしょうか?ですから・・・」
「?」
「私のお願いを、聞いていただけないでしょうか?」
「何?」
「私のことを、ママ・・って仰ってくれませんか?」
「え、でも、言うのは恥ずかしいかな?」
恥ずかしそうに顔を背ける少年に風ノ魔王獣は微笑んでいた。
「遠慮なさらず仰って、貴方様に言われると、嬉しくなりますから。さあ・・・お願いします・・・」
「うん、じゃあ、そ、その・・・・マ、ママ・・・」
「ひゃうん!」
体に痺れる感覚がした。それがとても大きな快感になり、体全体を走っていった。
「どうしたの?」
「ああ、やだ、私、凄く感じてる・・・。マガタ様に、可愛い男の子にママって言われて感じちゃってるの!まるで、これから実の子供に犯されるような背徳感を感じて、余計に快楽を覚えてしまいますの!」
「え、そうなの、かな?」
「マガタ様、もう一度、ママって言ってくれますか・・・?」
「うん、ママ・・・?」
「ああーん!凄い、言葉で言われてるだけなのに凄く感じちゃってるの、ダメ、ダメ、ダメえええええええ!」
膨らんだ妄想が欲情を掻き立ててそれが激しい感覚になっていた。美しく母性溢れる風ノ魔王獣の女性器から美しく混じり気のない水が流れて来た。
「はあ、はあ、私、言葉で言われただけなのに・・・・ダメ、もう抑えが・・・」
足を広げて少年に催促する。
「マガタ様、私のここに、女性器に貴方様の固くて太いのを入れてくださいまし・・・」
「うん、行くよ・・・」
腰を沈め、マガバッサーの秘所に自身の分身をねじ込んだ。濡れてしめり気があったのですんなりと挿入された。マガバッサーは両手と翼で少年を抱きしめ包み込む。少年は腰を動かして攻めていく。
「うわあ、気持ちいいよ、マガバッサー・・・」
「嬉しい、私で感じてくれているのですね。ああ、ああ、ダメ、まだあの感触がして、いやあ!感じる、激しく感じちゃう!」
性交をしてしまう親子の気分に浸っているのか、いつもよりも激しい感度をしていた。
「まあ、マガタ様、そんなに可愛いお顔をして、まるで甘えている我が子のようで、や、やだ!私ったらそんなこと言っちゃって!ダメ、ダメえ!またイク、イっちゃう!」
「マガバッサー、僕もう・・・!」
「はい、来て、来てくださいマガタ様、貴方様の熱いの、来てええええええ!」
激しい絶頂を迎えて二人は息を吐いて体を重ね合った。
「マガバッサー、僕・・・」
「はい、眠たいですよね。今日は激しくお求めになられましたから・・・。ゆっくりお休みなさいませ・・・」
マガバッサーは翼でマガタを抱いて、優しい温もりに包ませた。安心感の中で眠りについた。
翌日、マガタはマガバッサーと降星ツリーでゴモラを見ていた。ゴモラは今日も怪獣をアピールしている。
「ゴモラちゃん、こっち向いて!」
「ゴモ?」
「後、笑顔を見せて!」
青年に言われてゴモラが笑顔を見せると、カメラのシャッターの音がした。
「くるって回って見て!」
「そうそう、脇を広げて!」
集まっている人達に言われてゴモラがポーズを取るたびにシャッターの音が響いた。
「凄く注目されて、ゴモラさん、人気者ですね」
「うん・・・そうだね・・・」
マガバッサーは楽しそうだがマガタは心が落ち着かない気持ちがした。どうも集まっている人の中によからぬことをしそうな危ない感じのする人もいるからだ。そうしていると、一人の高学年がゴモラに近づいて腰を触ってきた。首をかしげるゴモラに何やら言っている。更に二、三人ぐらいが近付いてゴモラの手を握って来た。ゴモラがビクッと驚いている。
「マガタ様、あれは・・・!」
「大変、何とかしなきゃ!」
「では、ホーを呼んで・・・」
「ダメだよ、硫酸の涙じゃ危険すぎる、マガバッサー、嵐でなるべく怪我を出さないように出来るかな?」
「解りました。出来るだけやってみます、たあっ!」
マガバッサーは怪獣になって羽ばたくと、上空からマガ嵐を作り出してゴモラに過剰に近付く人達を舞い上がらせた。ただし、怪我人を出さないようマガタに言われた通りに、最初は強い突風で気絶させてからゆっくりと風で浮遊させて、地面に強い衝撃の無いよう軽く倒したのだった。
「ゴ、ゴモ・・・?!」
「さあ、早く!」
マガタはゴモラの手を引っ張って急いでツリーから放れた・・・。
そして、ここ降星公園、
「はあ、もうここまでくれば大丈夫・・・」
全力で走ったのでマガタは息切れをして疲れていた。
「マガタくーん!」
ゴモラが突然、ゴモラに抱きついて来た。
「うわ、何?!」
マガタが見ると、ゴモラは目に涙を浮かべていた。
「恐かった、恐かったゴモ・・・」
「恐かったよね・・・。ああいう危ない人もいるから気を付けないとダメだよ。ある程度の距離感を持って接しないと、それに、ああいうふうにするのは好きな人同士でないと・・・」
「好きな人?」
ゴモラはキョトンとした顔をした。
「解った、じゃあ僕、マガタくんとやる」
ゴモラは艶のある顔でマガタの手を掴み、自分の胸に触らせた。
「ええええ?!ちょっと、何させるの?!」
「だって好きな人同士ならしていいんでしょ、こう言うのって。ゴモラちゃん、皆のことは大好きゴモ。だからマガタくんも大好きだからしちゃってもいいよねゴモ」
「あの、ゴモラちゃん、言ってる次元がよく解らないけど・・・?」
「ゴモゴモ、恥ずかしがらないで、親睦のためにやろう、ゴモ」
ゴモラはマガタに抱きつくと仰向けに倒れてマガタにちゅっとキスをした。
「まあ、何て大胆な子、マガタ様、私にも」
戻っていたマガバッサーもマガタの背中にくっついて誘う。公園で、淫靡な出来事が少年に待っていた・・・。
続く・・・。
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.15 )
- 日時: 2017/09/30 20:15
- 名前: たくと七星
「ちゅ、ちゅ・・・ちゅう・・・」
古代怪獣の女の子は少年にキスをして口を吸っていた。怪獣は少年を抱きしめて、自分からキスして舌を絡めていた。少年も古代怪獣に合わせて舌を使って舐め合いをする。口を離すとゴモラは艶っぽい顔で指を少年の唇に当てた。
(か・・・可愛い・・・)
マガタはゴモラの顔を見て頬を赤くしてしまった。
「マガタくん・・・」
「うわ!」
ゴモラはマガタにまた抱きつき自分を仰向けに倒してマガタを上にしておねだりをした。
「マガタくん、おっぱい触ってみる?」
「う、本当に、いいの・・・?」
「いいゴモ、マガタくんのこと、大好きだから・・・」
マガタは優しく触れるように胸に手を当てた。マガバッサーのような膨らみのある感じではない小さいサイズだ。少年は初々しくも怪獣の胸を触る。
「ひゃううう、いいよ、ゴモラちゃん、可愛い男の子に触られちゃってるの。ねえ、マガタくん、ゴモラちゃんのおっぱいが尖ってるのわかる、吸って、ゴモ・・・」
「うん・・・」
スク水らしい衣装から胸の突起が浮き出ていた。マガタはその突起に口を当てて吸い始めた。甘える幼子のように突起を吸いもう片方を片手で揉みしだいた。
「きゃ、あん。おっぱい、ちゅう、て吸われちゃってるの。ああう、もうゴモラちゃん、あそこが疼いちゃってるよ。マガタくうん、ゴモラちゃんのに、マガタくんの、お願い・・・」
ゴモラは少年の背中を両手で抱きしめ首に頬ずりして哀願した。
「優しくするね、行くよ・・・」
少年は自分の物を怪獣の中に挿入した。古代怪獣は痛みに耐えながら少年を受け入れる。そしてマガタは気持ちよさから腰を動かし始めた。ゴモラも、マガタを抱きしめ、尻尾を少年の体に巻き付かせていた。
「きゃう、気持ちい、気持ちいいゴモ!凄く気持ちよすぎて、ゴモラちゃん変になっちゃうの!」
「うわあ、尻尾が凄い締め付けてるよ!く、苦しい・・・!」
「ごめんね、でも、こうしてるとマガタくんと一緒になれてる気持ちになっちゃうの、あん!おっぱいすごく吸ってるね。きゃううう、もっとして、もっとゴモラちゃんを愛して!」
ゴモラは可愛い声を出してよがっていた。少年と再びキスをして舌を絡め、絶頂を迎えようとした。
「もうダメえええ、ゴモラちゃん、イっちゃう!!来てえ、マガタくーーーーーん!」
少年はゴモラの中に白い液を流し込み、しばらくまどろんでいたあとに再び口づけをした。
「ああ、終わりましたね、マガタ様、早く、私にもお情けを・・・」
マガバッサーがマガタにおねだりをしてくる。まだまだ終わらないようである・・・。
「はあ、はあ、はあ・・・」
マガタの家で続きをしていた。仰向けで足を開いている艶のある表情をした風ノ魔王獣が少年に秘所を舐められていた。
「ああーーーん!いい、素敵ですわマガタ様、これいい、可愛い男の子に責められてる感じがして、ああん!」
喘いで鳴いているマガバッサーを見てゴモラがその口に口付けをする。
「あん!おやめなさい、私はレズキスは、ちゅ、ふううう!」
口をキスで塞がれ舌を絡め合ってしまう。その間にゴモラが上に乗っかり濃厚な百合キスを続けていた。
(やだ・・・、私、上と下の両方をキスされて、凄く感じちゃってる・・・)
口を放すとゴモラが少年に催促する。
「マガタくん、もう一度ゴモラちゃんに入れて、ゴモ・・・」
「ああん、マガタ様!私に、私にお情けをくださいまし!私まださせてもらっていません、お願いします!」
マガバッサーが涙を流して下半身を揺らして哀願する。少年は最初にマガバッサーに入れた。
「きゃあああ!入った!ありがとうございます、マガタ様!貴方様のお情けをもらえてとても嬉しい!」
「あうーん、マガタくーん、あたしにも、ゴモラちゃんにも早く入れてーーっ、マガタくーん!」
マガバッサーから抜いてゴモラに挿入する。そして最後は二人の女性器を擦るように腰を動かす。
「やあああ!マガタ様!そんなに激しく動かされては!」
「ダメええ!ゴモラちゃん、またイっちゃうよおおおおお!」
「「あああーーーーーーーーーん!!!!」」
しばらく、ベッドでまどろんでいたが、目を覚ますと、
「マガタくん、ありがとね・・・」
ゴモラはニコリと可愛い笑顔でマガタにちゅっ、と優しいキスをした。
「でも、僕で本当に良かったの?」
「うん、いいの。マガタくんは優しい男の子って感じがしたから。君ならどんなこともしてあげられる、そんな気持ちになれるのゴモ。これからもよろしくね」
ゴモラは光を出してマガタにある物を渡した。それはゴモラの怪獣カードだった。
「何かあったらいつでもゴモラちゃんを呼んでゴモ」
ゴモラと別れた後、マガタは手にした怪獣カードを見た。手にしたのは、マガバッサー、ホー、ゴモラの三枚。
「少しずつではありますが順調に増えてますね。さすがはマガタ様。怪獣達のハートをお掴みになるのがお上手です」
「そ、そうかな」
「もちろんです。ゴモラのピンチを救った上にそのゴモラの心を鷲掴みにしたのですから、マガタ様はただならぬ方だと言うのが解ります。これからも少しづつ怪獣達を増やしていきましょうね」
「うん」
マガタはカードを見て呟いた。
「これから、よろしくね・・・」
翌日、マガタはマガバッサーと降星ツリーに来ていた。今日もゴモラは怪獣の存在をアピールしている。
「今日も頑張ってるね、ゴモラちゃん」
「そうですね、前よりも生き生きしているように感じます」
微笑ましく見ていると、
「きゃーーーーっ!」
ゴモラが悲鳴を上げた。またなのかとマガタが動くと、
「お触りはダメゴモ!」
ゴモラは尻尾で触ろうとした相手を吹っ飛ばした。どうやら心配無用のようである。
「ゴモラちゃん!」
「えへへ、僕も少しは強くならないとね」
驚くマガタにゴモラは笑顔で言う。しかし、そんな光景を眺める不気味な影たちがいた。
「ねえねえノーバ、あの子供、危険じゃない。何か嫌な予感がビビって来るよねー」
「確かに・・・・あの子供・・・、危険・・・厄介だわ・・・」
ツリーの上で二体の円盤生物が少年たちを見下ろしていた・・・。彼女達は何者なのか・・・?
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.16 )
- 日時: 2016/11/06 10:57
- 名前: たくと七星
「第4話 侵略する怪獣たち」(タイトルネタ 「ウルトラセブン第33話 侵略する死者たち」)
人間の世界ではない空間。怪獣墓場のような荒れ果てた荒野、その最奥にある黒い砦。そこへ二つの円盤が速球で飛んで砦の中に入った。内部、その王の間、凶悪な怪獣娘達がひしめいていて、その玉座に黒いトゲの角に青い髪、黒い尻尾とボディスーツを着た怪獣が頬杖をしてその円盤を待っていた。
やがて円盤は姿を変えて怪獣娘の姿になった。二人の近くには三人の怪獣達がいた。
「ベムラー様、只今帰りました〜っ」
「帰還しました・・・」
腕が見えないくらいの長袖をした、褐色肌の楽天な表情をした怪獣シルバーブルーメは無邪気な顔で、同じく褐色肌で無表情な腕に鎌のついたノーバは静かにお辞儀をした。
「地球での偵察、ご苦労よ。状況はどうなっているのかしら?」
ベムラーが自分達の軍の状況を聞くと、
「はいは〜い、じゃあブルトン、説明してあげて」
シルバーブルーメがブルトンに説明するよう言った。
「ブル〜、ブルブル〜、ブル、ブルブルブル〜、ブル〜」
白髪のフジツボの突起が付いた小柄でぽっちゃり体型のブルトンが説明したが、
「・・・・・。何て言っているのか、さっぱり解らないわ。誰か通訳して」
日本語を喋れないブルトンの言葉はよく解らなかったので配下に通訳しろと言うと、アントラーがその役をかって出た。
「ええと、現在この怪獣界では我が軍に加入する怪獣達は増えてきています。更には人間達の世界にいる怪獣達も続々と参加しているとのこと、このままいけば怪獣界のみならず、人間達の世界も我等のものになるのも夢ではない。計画は順調に進んでいます、とのことです・・・」
「そう、上手くいっているようね・・・、ただ・・・」
ベムラーは視線を逸らしてみた。それを見てシルバーブルーメとノーバは何を考えているのかをすぐに理解した。
「あー、ベムラー様、悩んでますね〜、その悩みの原因はあれですか〜、ほら、人間の世界にいる、ねえノーバ?」
「ええ、あの子供のことですね・・・」
シルバーブルーメとノーバが言うと、
「その通りよ・・・」
ベムラーはそう言って手に持った水晶を見せた。そこにはマガバッサー、ホー、ゴモラと仲良くしている少年、王武マガタの姿が映っていた。
「ああ、この子ですよ、見た感じ、なーんか嫌な感じがするんですよね、私達の活動を邪魔しそうな匂いがプンプンするんですよ〜」
「ブルブル〜」
「仰る通りだとブルトンが言っています」
シルバーブルーメは楽しそうに小踊りしながら、アントラーはブルトンの通訳をして少年が自分達にとって危険なのかを言った。
「この子供、あるリングを所持し、怪獣達からカードを手にすることで自分の軍団を作り、ひいては人間と怪獣との間に絆を紡ごうとしています・・・」
ノーバが説明すると、ベムラーも険しい顔付きをする。
「虫唾が走るわ・・・。あれで人間と怪獣達が仲良くされては、私達は不利な状況になってしまう・・・」
「そーなると、次の任務はやっぱりこれですよね〜」
シルバーブルーメが聞くと、ベムラーは察しがいいと笑みを浮かべて指示を出した。
「シルバーブルーメ、ノーバ、ブルトン、アントラー、人間の世界に行って、あの子供を抹殺してくるのよ。邪魔をする者は人間であろうと怪獣であろうと排除して構わないわ。そして人間と仲良くしている連中も消してくる、いいわね」
「は〜い、了解しました〜。くふふ、人間の子供を食べれるなんて楽しみ〜」
シルバーブルーメはニヤニヤとしながら移動した。
「御意・・・・」
ノーバもこれに続いた。
「ブル〜」
「承知しました」
ブルトンとアントラーも姿を消して人間の世界に向かった。
「メルバ、貴方も行くのよ」
「あ、は、はい。皆、待ってええええ!」
一人置いていかれたメルバは大慌てでシルバーブルーメ達の後を追うのだった・・・。
一方、ここ人間の世界。公園でマガタは友達達と楽しくしていた。
「かくれんぼ楽しかったわね、一平くんやミツヒロくんはすぐに見つかっちゃったけど」
どうやらかくれんぼの遊びをしていたようで、アキコが一平とミツヒロの二人が簡単に見つかったことを茶化していた。
「うーん、あれでもけっこうよく隠れてたんだけどなあ」
「そうですよ、皆に気づかれないよう、忍者みたいに隠れたのに、何で見つかっちゃうのかな・・・」
「お前の場合は、頭隠して尻隠さずだったろう・・・」
一平とミツヒロがバレないはずだったけどなあ、と言うとシゲルがミツヒロに下半身を隠してなかっただろ、豪快に笑って言った。
「皆さん、楽しかったですか?」
人間に化けているマガバッサーが来て清楚感のある笑顔で声をかけた。
「あ、禍葉さん、こんにちは!」
アキコが元気よく挨拶した。
「喉が渇いたでしょう。お飲み物をお持ちしましたよ、皆さんの分もちゃんとありますから」
マガバッサーは持ってきた盆に飲み物を乗せていた。
「ありがとうございます、じゃあいただきます」
「あ、俺も」
アキコとシゲル、友達の皆がその飲み物を手に取った。
「あら、これって、野菜ジュース・・・」
アキコ達が手に取ったのは皆野菜のジュースだった。マガバッサーは気にしてなさそうだが、他の友達は他のを期待してたけどなあ、と言う感じだった。マガタは冷や汗を掻いて苦笑いをした。
「あの、お気に召しませんか?」
マガバッサーが好きじゃないのかな、と言うと、アキコ達は慌てて作り笑いをした。
「でも、いいかな。野菜は体にいいしヘルシーだしね」
「でも、僕は炭酸ジュースがいいな」
「バカ、こんな美人な人に何てこと言ってんだ。ありがたく頂こうぜ」
取り敢えず野菜ジュースをもらって話題は彼女のことに入った。
「マガタ、お前と一緒に暮らしてるあの人、凄い綺麗な人だよな」
「確か、親戚のお姉さんだったけ・・・」
「うん、そうなんだ・・・」
魔王獣だなんて決して言えないと、マガタはバレないようにと思いつつ頷いた。
「禍葉さん、清楚感があって笑顔が素敵よね。私もあんな人になりたいわ」
「確かに、普通の人には思えないくらい肌も白くて、絶世の美女って感じがするよな」
アキコは彼女みたいな美人になりたいと憧れの対象を抱いていた。一平は凄く美人だと褒めている。
「本当だよな、俺の母さんと交換したいくらいだよ」
「ええ、まさか」
「はは、冗談だよマガタ。本気にするなって」
シゲルは豪快に笑ってマガタの肩を叩いた。ただ、一人、淳だけは何も言わずにマガバッサーのことをつぶさに見ていたのだった。
「今日も楽しかったですね、マガタ様」
「うん、でも少し聞きたいことがあるけどいいかな」
「何でしょう?」
マガバッサーに、マガタはある話をした。
「マガバッサーって、生モノはダメなんだよね」
「はい、生き物を切った所が血のように見えるのでそれが怖いのです・・・」
「トマトジュースは大丈夫なのにね・・・」
「え、それって?」
「トマトジュースも見方によっては血にも見えるよ」
「ま、トマトジュースは別物です。野菜なのですから。もう、マガタ様も悪い冗談を」
マガバッサーはブスッとして頬を赤くしたがすぐに笑顔になった。
「でも、こんな冗談を言ってくださるなんて、マガタ様も明るくなられましたね」
「え、そうかな。そう言われると少し自信が湧くような気がするよ」
二人が話している間に家に着いた。ドアに来る間、家の中では誰かが何かをしていた・・・。
続く・・・。
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.17 )
- 日時: 2016/11/06 16:57
- 名前: たくと七星
マガタがドアを開けようとすると、
「あれ?」
「どうかしました、マガタ様?」
「鍵が開いてる、おかしいな。出かける時、鍵はかけたはずなのに・・・」
閉めていたはずのドアが開いてる状態だったことにマガタは不審に感じた。家に入ると、居間で何やら音が聞こえてきた。マガバッサーと一緒に居間を覗いてみると、そこで誰かがテレビゲームをしていた。ピンクの髪に二本の小さな角、半袖の制服に怪獣らしい爪のついた両手両足、そしてスク水っぽいパンツを履いた(?)少女が怪獣格闘ゲームをやっていた。少女が使っているのは用心棒怪獣のタンギラー、相手はウェットンと言う怪獣だった。ウェットンにダメージを与えていくが、強力な技で反撃されて、最後は必殺技で止めを刺されて敗北してしまった。
「もーーー、何なのよこの怪獣、強すぎじゃないの!」
怪獣娘は真っ赤に怒ってコントローラーをテレビにぶつけてゲームを止めてしまった。
「君、誰?!」
そこへマガタとマガバッサーが入った。
「え、何、まさかここの家主?!」
家の主が帰ってきて怪獣娘は仰天した。
「どうして僕の家にいるの、君は誰なの?」
マガタが言うと少女は口をへの字にして腕を組んだ。
「は、何?名前を言うなら自分から名乗りなさいよ。人に名前を聞くときは自分から言うのが筋でしょ?」
少女の言葉にマガバッサーは勝手に人の家に上がり込んでおいて何て上から、と思ったがマガタに落ち着くよう諭され黙っておくことにした。
「う、解ったよ。僕は王武マガタ、君は・・・」
「あたし?あたしは・・・」
「この怪獣はザンドリアス。親との喧嘩が絶えないだだっ子怪獣です」
少女、ザンドリアスが名前を言おうとした矢先マガバッサーが先に紹介してしまった。
「な、ちょっと!何であんたが先に言っちゃうのよ!しかもだだっ子って言うな!」
先に名前を言われてしまってザンドリアスはマガバッサーに激しく怒った。
「ザンドリアスって言うんだ。でも、親との喧嘩が絶えないってどう言う事何だろう?」
「はい、反抗期真っ盛りのお年頃なので親と喧嘩して家出することが多いみたいです。そんな話を聞きました」
「反抗期言うな、こいつ!」
「お母さんも大変そうだね・・・・」
「そこ、乗らなくていい!」
マガタが苦笑いするとザンドリアスはツッコミをした。
「それで、どうしてザンドリアスちゃんは僕の家にいるの?」
本題に戻ってマガタがザンドリアスに何故自分の家にいるのか問いただした。
「何でって・・・・、親と喧嘩して家出したからよ。それで住める場所を探してた訳、文句ある?」
ザンドリアスはそう言ってマガタの家にいる訳を話した。
「戻った方がいいんじゃないかな。お母さんも心配してるよ」
「戻る?い・や・よ!何であんな親の元に帰んなきゃいけないわけ!」
「凄い嫌がってるね、お母さんが嫌いなの?」
「う、そ・・・そうよ、親なんてそんなもんでしょ。あたしだって自分のやりたいようにしていきたいのにあれこれと口うるさく言ってさ。色々と決まり事言っては制限をつけてきて、息が詰まるったらありゃしないわ」
ザンドリアスは最初は締まりなさそうだったが、急に開き直って言った。
「それは、本心から言ってるのですか?」
マガバッサーが本気で親が嫌いと思ってるのかと尋ねた。
「な、そんなのあんたには関係ないでしょ!」
ザンドリアスは辺りを見て、ニヤリと笑ってこんなことを言ってきた。
「それにしてもここ、凄くいいわね。中々広い造りだし、面白そうなゲームもあってくつろげそうだわ。決めた」
「え、何?」
マガタが首をかしげると、ザンドリアスはこんなことを言ってきた。
「これからあたし、あんた達の下で世話になるわ。あたしのためにご飯は三食用意してね」
「ま、何て図々しい・・・」
「ちょっと待ってよ、そんないきなり勝手なこと言われても・・・」
マガタとマガバッサーは断ろうとしたが、
「そう、追い出すって言うの。あーあ、こう見えてもあたし、独り身で頼れる人がいない乙女なのよ。このまま誰にも拾われることなく路上で一人寂しく餓死しちゃったら、誰のせいになるのかな。もしそうなって親が暴れだしたら、ねえ・・・」
ザンドリアスは小悪魔みたいな笑顔を浮かべてマガタの耳元にこう囁いた。
「う、それは困るかな・・・」
流石にこれを聞いてマガタは不安になった。
「でしょう、中々話が解るじゃない。と言う訳でこれから世話になるから、色々頼むわね」
「マガタ様、本当に居候させるのですか?」
マガバッサーが聞くと、マガタは仕方ないよ、と言って受け入れることにした。
「この子、ちょっと上からだけどそんなに悪い子って訳じゃないし、それにこのまま一人寂しくさせるのも可哀想だしね」
「解りました、マガタ様が言われるなら。ですがこちらも条件を出しますわ」
マガバッサーは世話をするからにはこちらも一つ条件があるとザンドリアスに言った。
「何?まさか、あたしに炊事洗濯をさせるつもりじゃないでしょうね?」
「そうではありません。マガタ様の怪獣になってくれませんか?」
「この子の、怪獣に?」
「そうです、ただ、カードを差し出してくれればいいのです」
マガバッサーのこの言葉にザンドリアスは断るのかと思いきや、
「え、それだけでいいの?い、いいわよ。カードくらい渡しても、ほら」
ザンドリアスはマガタの方を向いて照れ臭そうな顔をしてマガタに自分のカードを渡した。
「あ、ありがとう」
「いいのよ礼なんて。言っとくけど別に特別な意味なんてないんだからね。この青白い鳥女が渡せって言うから渡しただけなんだからね。あ、あんた、ゴモラやホーも仲間にしてるの」
ザンドリアスはマガタがゴモラとホーのカードを持っていることに気付いた。
「ゴモラとホーのことを知ってるの?」
「それは教えない」
ザンドリアスはそう言ってふふんと笑って後ろを向いた。そしてこう思うのだった。
(中々可愛い男の子じゃない。こいつと一緒に暮らしてみるのもいいかも・・・)
その後夕食になったが野菜中心の料理にザンドリアスが怒ったのは言うまでもないことである・・・。
続く・・・。
- Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.18 )
- 日時: 2016/11/13 16:16
- 名前: たくと七星
夜、ザンドリアスには一階のソファで寝てもらい、マガタとマガバッサーはベッドで寝ていた。しばらくして、
「ううん・・・ムズムズする・・・」
マガタが目を覚ました。風呂上がりの牛乳を飲みすぎていたのだ。尿意を催してしまい夜中に起きてしまった。隣を見ると、マガバッサーが綺麗な顔ですやすやと寝ていた。マガタは微笑み、起こさないよう、静かに歩いて部屋を出た。廊下は電気をつけておらず真っ暗だった。その暗い中をマガタが歩いていた。すると、
「え、何?」
廊下の窓、そこに何かが浮いているのが見えた。赤い、真っ赤な血の色のてるてる坊主のような何かがくっきりと、回転しているのが解った。それはすぐに消えてしまった。
「まさか、幽霊・・・。そんなことないよね。あんなの幻で・・・」
「幻じゃないよ〜」
「え?!」
突然、何者かの声がした。辺りを見ると、頭上にクラゲのような生物が浮いていた。それはマガタの背後に回って姿を変え、腕が見えないくらいの長袖に褐色の肌をした怪獣娘、シルバーブルーメになった。更に窓にいた赤いてるてる坊主も出てきて赤い布をまとった少女になってマガタの前に立った。
「は〜い、君の事、探してたんだよね。あたしはシルバーブルーメ、よろしく」
シルバーブルーメは両手にハートの輪っかを作りウィンクして自己紹介した。一方、ノーバは無表情でため息を吐いた。
「お姉さん達は誰、もしかして、怪獣・・・?」
「怪獣?ちっちっち、違うなあ、はっずれ!」
シルバーブルーメは指を振って見識が甘いな、とからかった。
「怪獣にはいろんな種類が・・・あるのよ・・・」
ノーバは暗く、陰気のある声で呟いた。
「そうそうノーバ、怪獣より強い超獣とか、スペースビーストとか、怪獣ならぬ海獣とか、君が従えてる魔王獣とか色々あるのよ〜。そして私達は円盤ながら生命を持った、円盤生物なの〜」
シルバーブルーメは癖なのか小踊りしながら怪獣には様々な別称があることをマガタの前で説明した。
「そうなんだ・・・。それでお姉さん達は僕に何しに来たの?」
「何しに来たって?決まってるじゃない、ねえ、ノーバ?」
シルバーブルーメがノーバに視線を向けると、ノーバはこくりと頷いて鋭利な鎌をマガタに向けた。
「え、何?!」
「あんたを・・・・消す・・・。抹殺するためよ・・・」
「抹殺・・・ええ!何で?!」
マガタが驚くと、シルバーブルーメはさっきまでの笑顔から邪気に満ちた薄笑いを浮かべた。
「前から思ってたんだけどね、君って邪魔なんだよね〜」
「あんた・・・そのリングで怪獣達からカードをもらってる・・・。人間と怪獣が仲良くなったら困るのよ・・・、だから、あんたを抹殺するのよ・・・」
「そ、そんなこと・・・」
マガタが怯えると、ノーバとシルバーブルーメはジリジリと迫って来た。
「くふふふふふふ〜、どこから食べちゃおっかなあ〜」
シルバーブルーメは歯を見せて腕から粘性の液体を滴らせて迫って来た。
「安心して・・・・・・、痛みもなく消してあげる・・・・」
ノーバが腕の鎌を振り下ろした。シルバーブルーメも液体を飛ばしてくる。
「う、うわああああああああ!」
「お待ちなさい!」
その時、青い翼を生やした麗人が素早く出てきて翼を広げて二体の円盤生物の攻撃からマガタを守った。
「マガバッサー!!」
マガタを守ったのは、美しく心優しい魔王獣、マガバッサーだった。
「嫌な気配を感じていましたが、貴方達が原因なのですね・・・」
「うわあ〜、あと少しだったのに」
「ち、とんだ邪魔が入ったわね・・・・・・」
マガバッサーの登場にシルバーブルーメは頭を抱え、ノーバは悔しそうに舌打ちをした。青く美しい魔王獣はマガタを安全な場所へ下がらせシルバーブルーメ達の前に立った。
「貴方達にマガタ様を傷つけさせません。私の力を持って退けます!」
「うわーお、かっこいいこと言うじゃない。さすが魔王獣だけあって余裕綽々って訳〜」
「けど、こちらは二人、円盤生物の連携パワーの強さを・・・見せつけてあげる・・・」
シルバーブルーメとノーバはマガバッサーに狙いをつけて走り出した。
「マガバッサーっ!」
「大丈夫です、必ず貴方を守り通して見せます」
心配するマガタにマガバッサーは安心する笑みをして、二体の円盤生物に向かって行った。シルバーブルーメがジャンプして背後に回った。そして溶解液を飛ばし、ノーバも赤いガスを放ってきた。
「これで溶けちゃえ!」
「暴走・・・しなさい・・・」
危うし、しかしマガバッサーは両方の翼でこれをガードした。
「ええ〜っ!」
「ち・・・・!」
攻撃を塞がれてシルバーブルーメは驚き、ノーバは怒りに満ちた舌打ちをした。
「させません、たあっ!」
マガバッサーは攻撃を防いで一回転して風を飛ばした。二体が怯んだ所でジャンプしてノーバに連続キックを叩き込んだ。ノーバはバランスを崩して転がりまわった。バック転するとシルバーブルーメに連続して踏みつけをした。
「これで、吹き飛びなさい!」
マガバッサーは必殺技、マガ嵐を飛ばして二体の円盤生物を巻き込んだ。
「あれ〜!!!」
嵐に飲まれたシルバーブルーメとノーバは床に叩きつけられてダメージを受けた。
「く、くううう〜、さすが魔王獣だけあって強いじゃな〜い。それだけ強いなら私達の仲間になってくれてもいいのに〜」
「私はマガタ様の下僕、誰の配下にもなりません!」
「ふん・・・共存不可能と呼ばれる魔王獣が・・・。まあいい・・・、今日の所は・・・退いてあげる・・・。でも・・・これで御終いだなんて、思わないことね・・・」
円盤生物達は煙に紛れて姿を消した。マガバッサーはマガタに駆け寄った。
「マガタ様、お怪我はございませんか?」
「大丈夫だよ、ありがとう、助けてくれて。それにしても、あの人達は一体・・・」
「解りません、ですがマガタ様の事を狙っていた事を考えると、何かが動いているのかもしれません・・・。でも、心配することはありません。誰が来ても、私がマガタ様を守ります」
マガバッサーは優しい笑みをしてマガタを抱きしめた。
「ありがとう・・・」
続く・・・。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14