官能小説(オリジナル18禁小説)

ウルトラ怪獣擬人化オーブ
日時: 2017/04/30 15:04
名前: たくと七星

 皆さん、またお会いします、たくと七星です。今回もこのサイトで新しい小説を書いていきたいと思います。これから書く物語は私も大好きなウルトラシリーズ、その怪獣をメインにしたお話です。

<大まかな概要>
 舞台は現在放送されている新作のウルトラマン、「ウルトラマンオーブ」(2016年12月に放送終了)の世界観、復活した魔王獣や怪獣が倒されてから数年、数十年、数百年なのかは置いとくとして、オーブのその後のストーリーとして描きます。そこでは怪獣達が擬人化して人間社会に溶け込んでいて、または自然で暮らしていたりするものもいて、ひょんなことから主人公が魔王獣の封印を解いてしまい、その魔王獣からある物を渡されて、人と怪獣の絆の架け橋となって自分だけのハーレム・・・ではなく、怪獣軍団を作っていくと言うストーリーにしてみたいと思っています。
 ウルトラシリーズのファンも見ていただけたらなと言う淡い期待を持ちつつも書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。

<登場人物紹介>

・王武マガタ
 本作の主人公。おとなしくて控えめな優しい少年。ある時、不思議な声に導かれてある神社に足を運び、そこで魔王獣の封印を解いてしまう。

・マガバッサー
 かつて突風を巻き起こして人々を恐怖に陥れた風ノ魔王獣。マガタが封印を解いたことで現世に蘇ってしまう。マガタが最初に手にすることになる怪獣。魔王獣だが、かつて恐れられていた恐ろしさは控えめになっており、むしろマガタに怪獣の知識を与えたり、サポートしたりと献身的で優しい性格になっている。額にはマガクリスタル、鳥の皮膚の手先足先、羽をはやしているが、胸や秘所をギリギリ隠した際どい裸に近い格好をしている。魔王獣であるがベジタリアンで野菜と果物が好物。肉や魚は生ものが血の色をしていて怖いと言うことで苦手である。そのため野菜と果物の料理しか作れない。イメージは妖鳥シレーヌとウルトラマンコスモスのリドリアス(性格面)


・江戸川アキコ
 マガタの友達の女の子。竹中淳と西条一平と常に一緒にいる明るく行動的な性格。一人ぼっちなマガタを心配したりかばってあげたりとお姉さん的な面が強い。名前は「ウルトラQ」の江戸川由利子と「ウルトラマン」のフジアキコ隊員から。


・竹中淳
 アキコ、一平と行動している、子供ながらも冷静で知識のある少年。面倒見のある性格で一平からは兄のように慕われていて、マガタのことも気にかけている。名前は「ウルトラQ」の万城目淳と「ウルトラセブン」のタケナカ参謀から。


・西条一平
 アキコ、淳と常に一緒な明るくひょうきんな少年。愛嬌があって気の優しい性格で淳のことを兄のように慕い、アキコのことも気にかけている。名前は「ウルトラQ」の戸川一平と一平を演じた役者さんの名字から。


・嵐シゲル
 マガタのクラスメートの一人。子供とは思えない力自慢で義理人情に熱い。名前は「ウルトラマン」のアラシ隊員と「ウルトラセブン」のフルハシ隊員の本名、シゲルから。


・伊達ミツヒロ
 マガタのクラスメートの一人。シゲルと常に一緒にいる明るく陽気でおっちょこちょいな少年。名前は「ウルトラマン」のイデ隊員の本名、ミツヒロと「ウルトラマンマックス」のダテ博士から。

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Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.89 )
日時: 2017/09/10 10:29
名前: たくと七星

「マガタくん・・・」
 戦いが終わり、少年の部屋でベムラーはマガタを抱きしめていた。
「ごめんなさい、私のノーバが貴方にひどいことをしてしまって・・・」
「ううん、いいんだよ。ノーバも元に戻ってくれたし、ベムラーさんが悪いわけじゃないから、気にしてないよ」
 あの後、鎖で凶暴化された人間達はデバンやムゲラ達の力で浄化されて完全に元に戻ったのだ。けれどもベムラーは少年に申し訳ない気持ちで一杯だった。
「でも、やっぱり何かお詫びしないといけないわ。だから、私を好きにして・・・」
「それって、なあに?」
 解らなそうにする少年にベムラーが耳元で囁いた。
「私に、エッチなことを、して・・・いじめて・・・?」
 少年を抱きしめながら仰向けに倒れ、甘い口付けをする。舌を絡め合うと少年の頬は赤くなっていた。
「はあ、はあ・・・ベムラーさん・・・」
「マガタくん、服を脱いで、裸になって・・・」
 一糸まとわぬ姿になり、ベムラーは少年の綺麗な体に恍惚していた。
「ねえ、触って、私のおっぱいを・・・、ぐにぐにってこねて・・・ね?」
「う、うん・・・」
 胸を挟んで大きさを強調するいつもの仕草をする。気が付くと宇宙怪獣の胸に触れて触っていた。
「あん!ああああん!きゃん、凄い、いいわ。もっとして、もっと触って・・・」
「こう・・・?」
「や!ああ、ああーあーあ!そうよ、その調子よ、こねるように、ぐにぐにってしてえ!ああん、きゃああ!素敵、可愛い男の子に、私、犯されてるの!いいの、きゃああ!」
 生地をこねるように優しくこねていく。弾力があってこねるのを止めると元の丸み帯びたサイズに戻る。
「マガタくうん、おっぱい、触りながら言って!おおきくなあれ、って言って!」
「うん、おおきくなあれ、おおきくなあれ・・・」
 言われた通りにそう言うと、宇宙怪獣の感度が高まっていき頬が赤く紅潮していくのが見えた。
「ああん!そう言われると大きくなる、私のおっぱい、大きくなるのを感じちゃうよ!ああ、見て、皆、私の可愛い子供達、見てえ・・・、貴方達のお母さんが可愛い男の子に犯されるのを見てえ・・・」
 ベムラーが視線を向けた先にはシルバーブルーメ、ブルトン、アントラー、メルバ、ノーバの五人がいた。彼女達も主人であり、母親替わりでもある彼女のあられもない姿を見て心臓が高鳴っているのを感じていた。
「凄い・・・ベムラー様、あの子におっぱいを触られて・・・感じちゃってる・・・」
「あんな姿、見たことがないわ・・・、気持ちいいのかな・・・?」
 シルバーブルーメとアントラーは主人のベムラーが気持ちのいい声を上げて鳴いている姿にわずかに期待に胸を膨らませていた。
「ダメエ、ダメえ!もう我慢出来ない!」
「きゃ、ベムラーさん?!」
 体を起こして驚いている少年、その勃起している男根を見て、目をハートにして息を吐いていた。
「ああ、ああ、あああ、マガタくんの固くて太い、私の体を串刺しにするこれ、ああん、食べちゃうわ!はむ、はむ!」
 少年の男根を頬張り、舌を使って舐めていく。少年の男根には塩気が感じられて彼女の性欲を助長する媚薬になっていた。
「あああ、べ、ベムラーさん、そんなに舐めちゃ、ダメえ、や、やん!」
「じゅる、じゅるるる、ちゅぱ、ちゅぽ、ぺろ、れろ、甘い、甘くて美味しい・・・マガタくんの可愛い勃起ちゃん、もっと、もっとよ、もっと味わっちゃうわ・・・ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅううう、れるるる、ちゅちゅ・・・」
 右手を添えて舌を絡める動きを早くしていく。少年は恥ずかしさで両手で顔を隠していた。
「ダメよマガタくん、顔を隠しちゃ、貴方達、この子の両手を抑えて・・・」
「は、はい・・・」
 ベムラーに言われてアントラーとシルバーブルーメがマガタの両手を掴んで放さないように押さえ付けた。
「え、え!何するの、やだあ、ベムラーさん、見ないで!僕の顔を見ないで!恥ずかしいよ恥ずかしいよ!」
「ああ、涙を流して恥ずかしがって、可愛い・・・、もっと見せて・・・」
「ダメ、ダメ、ダメ、ダメええええ!僕、出る、出ちゃう、白いの出ちゃう、いや、いや、いや、うわああああああんダメええええええ!!!」
 堪えきれなくなり、男根から勢い良く精がベムラーの口内に流れ込んだ。ベムラーは表情を変えずそれを飲み込んでいく。
「ごく、ごく、ああん、マガタくんの赤ちゃん汁、美味しいわ。苦いけど、後から甘くて美味しくなるの・・・」
「えええええん・・・ごめんなさい、ベムラーさん、僕、我慢できなくて・・・」
「いいのよ、我慢しなくても。男の子は誰でもこうなっちゃうから、ねえ、マガタくん、そろそろしたい?」
「え?」
 再び仰向けに倒れて秘所を開く。
「おいで、一緒に気持ちよくなりましょう・・・。私のここ、早く貴方のを入れたくて疼いているの、ね。早く、お・い・で・・・?」
「ベムラーさん!」
「きゃん!大胆ね、飛び込むなんて・・・」
「入れるよ、ベムラーさんに、僕、入れるよ」
「いいのよ、いらっしゃい・・・」
 少年は自分の男根をベムラーの膣内に挿入した。
「ああああん!!!!来たあ!入ってる、貴方の固くて太い勃起くんが!あああ、子供達、見てえ!私が感じてるのを見てえ!!!一杯見てえええええ!」
 貪るように互の体を味わっていく少年と宇宙怪獣、その姿をまじまじと見せられて五人の怪獣達も興奮が抑えられなくなっていた。
「わあ、ベムラー様、あんなに感じてるよお・・・」
「私達も、ああなっちゃうのかなあ・・・」
 シルバーブルーメとアントラーが息を荒くしていると、ブルトンが涙目で太ももをもじもじさせていた。
「あ、ブルトン」
 歩き出すと少年の腕にしがみついて、催促する。
「何?」
「うふふ、ブルトン、貴方も我慢出来ないんでしょう?いいのよ。貴方も一緒に気持ちよくなりましょう・・・」
 そう言うとブルトンを自分の体に乗せてあげる。ブルトンも四つん這いになって濡れた秘所をマガタに見せつけた。
「ねえ、マガタくん、この子にもしてあげて、私は充分味わったから、この子にも、お願い・・・」
「うん、じゃあ、ブルトンちゃんに入れるね・・・」
 ベムラーの秘所から勃起した男根を抜いてブルトンのお尻を掴んで挿入する。
「ブ、ブル、ブル・・・・!!!」
 入っていく感触にブルトンは体が痺れる感覚がして息を吐いて喘ぎ始めた。少年が腰を動かすと、気持ちよさで涙を流しながら喘いでいた。
「ハア、ハア、ハアハア・・・!」
「ブルトン、この子に攻められて、感じてるのね、ああ、可愛いわ・・・私の我が子・・・」
 ブルトンを抱きしめると彼女のプルンとした唇にキスをする。百合キスをする二匹、そして二匹と交わる少年、そしてその精がブルトンの膣内に放出された。
「ブル、ブル・・・ちゅ・・・」
 ブルトンは少年に振り向くと軽くキスをした。
「はあ、はあ、さあ、貴方達もしてもらいなさい・・・」
「え、でも・・・」
「いいのよ、素直になっても、この子にしてもらいたくてうずうずしているの、解っているんだから、素直になって、身も心も委ねなさい」
「いいんですね・・・わーい、マガタくーん!」
 シルバーブルーメがマガタに抱き着いて首筋にキスをした。
「うわ、ああ、シ、シルバーブルーメちゃん・・・?」
「えへへ、ベムラー様が言うなら遠慮しなくてもいいんだよね。マガタくん、あたし、あんなの見せられて変になっちゃってるの。だから、あたし、君を犯しちゃうね・・・」
「ええ、シルバーブルーメちゃ・・や!」
 頬を赤くして褐色肌に長袖を着た円盤生物の少女は少年の男根を片手で擦りだした・・・。

続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.90 )
日時: 2017/09/10 15:04
名前: たくと七星

「うふふ、どう、前から君のこと、こうしてシコシコしたかったんだよね」
 褐色ながらも混じり気のない綺麗な手で少年の男根を上下に擦っていく。少年はしごかれていくことに体が麻痺していき、欲望に駆られてシルバーブルーメの腋に舌を伸ばした。
「え、や、やだ、あたしのここ、舐めてるの?もう、可愛い顔して以外にスケベだねえ、マガタくん?」
「え?!ち、違う、今のは気持ちよすぎて、その・・・」
 自分がしたことに気付いた少年が舌を放して否定するが、快楽に任せてやってしまったことは明らかだった。
「あれ〜、今頃いい子ぶっちゃってるの〜、あたしの腋を嬉しそうに舐めてたのに〜?スケベな変態さん、正直に認めちゃいなよ〜、こんなにも固くしちゃってさ、あたしにシコシコされて感じてるんでしょう・・・」
「や、や!そんなことない・・・きゃ!」
 ニヤリと笑うとシルバーブルーメは手の動きを早くしていく。
「ダメ、ダメえ、僕、出ちゃう・・・!」
「いいよ、素直に気持ちよくなって、ほら、早くビュッビュッて出しちゃいなよ?」
「やああ、僕もう、出ちゃうーーーーーっ!!!」
 少年の猛りから勢い良く精が放たれた。二、三度精が飛んでベッドのシーツを濡らしていく。
「うわあ、凄い。ベムラー様やブルトンにもしてまだ出るなんてね、君って結構、体力あるでしょ?」
「え、それって、何?」
「くす、何でもないよ」
 手を放すと少年にチュッとキスをした。そして抱きしめて仰向けになり足を開いて秘所を少年の性器に剃り寄せた。
「ほら、早くしちゃお。ベムラー様を感じさせた君のこれ、あたしも味わってみたいなあ、ね?」
「はあ、はあ、凄い、これ擦るの、気持ちいい・・・」
「おやおや、がっついてるね、性欲強すぎじゃない?我慢出来ないよね?」
「うん、僕、我慢出来ない、出来ないよ・・・!」
「いいんだよ、それが男の子だから、正直が一番。じゃあ、しちゃお?」
 今度はシルバーブルーメの秘所に自分の性器を挿入して結合する。
「ん、んあああああ!入ってる、入ってるよ!君の固くて太いのが!」
「うわあ、凄く狭い、締め付けられちゃうよ・・・」
「ふふ、そうでしょ、あたしの膣内、結構うねうねしてるから、君のこれを締め上げて精液吸い取っちゃうから、ほら、考えないで一緒に気持ちよくなろ?」
「シルバーブルーメちゃん!」
 少年は腰を動かして膣内を擦っていく。
「あん!あん!あん!あん!」
 シルバーブルーメの服をめくりふくよかな胸にかぶりついた。そして乳首を吸い、舌でつついて舐めていく。
「やあん、あたしの乳首を吸うなんて、なんか赤ちゃんみたいで可愛い・・・あたし、君のこと、好きになっちゃうかも・・・」
 少年の顔に手を添えて舌を絡めてキスをする。
「やあ、ああん!あたし、もう君なしじゃ生きていけないかも、だから、責任とってね?」
「うん、僕、絶対に大事にするから!」
「う、嬉しい・・・!や、や、や!もうダメえ、今のであたしの心臓爆発しちゃったあ!もうイク、イっちゃうーーーーーっ!!!」
 膣内に精が流れ、円盤生物の少女は気絶して倒れる。
「あの、今度は私達にもお願いします・・・」
「さ、最後までしてくれたらなって・・・?」
 アントラーが上でメルバが下になった状態で少年に催促する。二人の秘所は擦れあっていて、蜜が流れている。少年は頷いて二人に交互に入れていく。
「いやあああ、凄い、男の子の凄くいいです!」
「ブルトンもこんなに気持ちよくなっちゃうのも解ります!」
 メルバとアントラーは交互に攻められていくのに快感を感じていた。そして互の体にしがみついて絶頂を迎えたのだった。
「うわあ、マガタくん凄いよお、でも、まだあと一人いたよね・・・?」
「ブル・・・」
 シルバーブルーメとブルトンはまだ一人、マガタと交わっていないノーバに目をやった。
「な、何、何なの?」
 ノーバはおどおどとして震えていた。シルバーブルーメが言う。
「ノーバはまだやってなかったよね?」
「何を、なの?」
「何って、決まってるじゃない。マガタくんとエッチしてないよね、だから、あんたもしちゃいなよ」
「え、い、嫌よ!あたしはそんなことしたくない!」
「ええ、すっごく気持ちいいのに?」
「そうですよ、私達はしてもらったのに貴方だけしてもらわないのは不公平ですよね」
「ブルブル」
「ブルトンもどうせなら皆一緒がいいよと言っています。さあ、貴方も一緒に感じましょうね」
 四人の怪獣達がノーバに接近してくる。ノーバはブルブルと体を震わせた。
「い、いや!いやあ!やめて、やめて!」
 押し倒されると両手をシルバーブルーメとブルトンに拘束されアントラーとメルバに両足を開かれてしまう。
「やめて!やめてえ!こんなのやだよお!お願い、あの時ひどいこと言ったのは謝るからこんなことしないでえ!」
「大丈夫だよ、この子はひどいことしないって・・・」
「ふえ?」
「そうですよ、貴方も私達と一緒の経験をするんです。そうすれば、仲間はずれにならなくて済みますよ」
「ねえ、マガタくん、この子にも入れてあげて・・・」
 シルバーブルーメはマガタにノーバとエッチするよう言った。
「でも、嫌がってるよ、なのに無理矢理していいの?」
「大丈夫、口じゃああ言ってても本当はされたくてうずうずしてるんだから、ね、早くしてあげて、この子を気持ちよくして快楽を教えてあげて・・・」
「うん、解った・・・」
 ノーバの両足を掴むと彼女の秘所に入れていく。
「くう、くうう!くひい!いやあああああ!痛い、痛いよ!」
 膣内の膜が敗れる音がして秘所から血が流れているのが解った。ノーバは痛がって涙を流していた。
「やだあ、やだよ!こんなの気持ちよくないよお!助けて、ベムラー様、助けてえええ!」
 泣いているノーバをそっと掴む手があった。
「ひぐ、うえ、ベムラー様?」
 振り向くと、ベムラーは慈愛溢れる聖女のように微笑んでいた。ノーバの手を優しく掴んで言う。
「大丈夫よ、ノーバ。私がいるわ。私が貴方の手を掴んでいるから・・・」
「ベムラー様・・・」
「痛くない、大丈夫?」
「痛いのお、ベムラー様や皆は平気なの・・・?」
「ええ、最初は痛いけど、あとから気持ちよくなるわ、心配しないで、身を委ねなさい」
「う、うん・・・」
 少年が腰を動かすとノーバは痛みに耐えて少年にしがみついた。
(あ、あれ、段々痛みが無くなっていく。何で?あんなに痛かったのに・・・?)
 気が付くと痛みは無くなり快感を感じるようになっていた。少年はゆっくりと腰を動かして痛みを和らげていく。
「大丈夫、痛くない?痛かったらすぐに抜くから・・・」
(感じる、この子の思いが、私を気遣ってくれてる、私を心配してくれてる。この子、すごく優しい・・・)
 少年の優しさを感じてノーバはマガタにキスをする。
「ちゅ、ちゅ、嬉しい・・、私を優しくしてくれてる・・・嬉しい、嬉しい・・・」
 絶頂を迎えたのはその後のことだった。全ての怪獣との性交が終わりマガタはベムラーの体に持たれていた。ベムラーは豊満な胸で少年の背中に合わせて抱き締めていた。
「ノーバ、これであたし達、皆一緒になれたね」
「一緒・・・?」
「そうですよ、この子に刻まれた怪獣になれたんです」
「ブルブル」
「ブルトンが言っています。良かったねって・・・」
「あ、あはは、そうなんだ、私、皆と同じになれたんだ・・・。じゃあ、皆と仲間はずれじゃないよね。皆、一緒だよね・・・」
 四人が頷き、シルバーブルーメがノーバの頭を優しく撫でた。彼女の瞳には幸せな気持ちが詰まっていたのだった・・・。

続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.91 )
日時: 2017/09/28 20:44
名前: たくと七星

「あの〜、どうしたの?」
「うふ、うふふ・・・」
「おやまあ、すっかり懐いちゃって・・・」
 少年は戸惑っていた。ソファで隣にノーバが照れた顔でベッタリと自分にくっついていたからだ。シルバーブルーメがニマニマと笑っていた。
「この子もすっかり貴方のことが好きになっちゃったみたいね」
 ベムラーが反対側で座り、マガタにてるてる坊主の円盤生物に絶大な好意を寄せられていることを言った。
「そうなのかな?」
「そうだよ〜、こんなにも君にベタベタしてるんだから〜、ベムラー様だけじゃなくてあたし達やノーバまで虜にしちゃうなんて、やるわね〜このこの〜」
 シルバーブルーメが指で頬をつついて茶化していた。ノーバはうっとりとして肩に抱き着いている。
「貴方達、折角仲良くなれたんですもの、この子にカードを渡してあげなさい」
「は〜い、ベムラー様。と言う訳でこれをプレゼントしちゃうね〜」
 シルバーブルーメが両手をかざしてマガタに自分のカードを渡した。アントラー、メルバも続いてカードを渡す。
「私も、これを・・・」
 最後にノーバが自分のカードを渡すのだった。
「私だと思って大事にしてね・・・」
「うん、ありがとう・・・」
「よかったら私をここに置いてもいいのよ・・・ねえ、夜の予定はどうなってる、それとも、またしちゃう・・・?」
「あ、あの、そう言われても困っちゃうかな・・・?」
「心配しないで、ちゃんと可愛がってあげるから、それとも暗い夜でデートなんてどう・・・?」
 病んでいながらの強烈なアプローチにマガタは困り気味だった。視線を変えるとギャラクトロンがいた。
「ギャラクトロンさんも仲間になってくれたんだよね」
「はい、もう悪事はしませんので安心してください、不肖ギャラクトロン、これよりは貴方のための騎士として戦いましょう!」
 すっかり改心したのか敬礼を取ってマガタに礼を取った。
「マガタ様、新しいカードが増えて嬉しい限りです」
「そうだね、賑やかになってきたし」
「これからも怪獣達を仲間にしていきましょう」
 ベムラー達が仲間になったことにより怪獣達のカードも多く手に入るようになっていた。マガバッサー達と仲良くしていると、
「全く、あんなにイチャイチャして・・・」
 ザンドリアスが不機嫌そうな顔をしていた。
「まあまあ、そう怒らなくても・・・」
「良くないわよ、あんなにちやほやされたり可愛がられたりして、だらしないったらありゃしないわ」
「それ、言いすぎじゃありませんか?」
「けど、そう素直じゃない態度したり照れたりしてるってことは・・・」
「違うわよ!もう、ちょっと外に行ってくる!」
 カプセル組から放れて家を出てベランダに来る。
「は・・・!」
 その時、何かのテレパシーが聞こえて来た。
「これって・・・」
 それは遠くの空から聞こえて来た。そして自分に帰ろうと誘うメッセージが流れていたのだ。
「大変、ママが来た・・・!」

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.92 )
日時: 2017/09/28 20:42
名前: たくと七星

<登場怪獣紹介>


・マガグランドキング
 ビルを沈める力を持った魔王獣。露出の高い装甲をまとい、綺麗な小麦色の肌をしている。怪獣達の絆を深める役目を担うことになったマガタを狙い、自分の物にしようと企み敵対していたがマガタと怪獣達の絆の前に敗れる。しかし共存を望むマガタの優しさに触れて彼の仲間になる。男勝りで姉御口調で話すがマガタの前ではデレデレ状態になっていることが多い。マガバッサー、マガジャッパとは昔、光の戦士と戦った戦友同士だが、自分の方が優れていると思っていたため見下した態度をとっていたが、現在は喧嘩するほど仲のいい関係になっている。属性は「土」。



・マガジャッパ
 あらゆる水を腐らせる力を持った魔王獣。露出の高い色白のムッチリ肌をしている。竜ヶ森の泉で一人泣いていた所でマガタと怪獣達に出会い、マガタの優しさに触れて彼の仲間になる。マガタに絶大な好意を寄せており彼にスキンシップを取ってアピールすることが多い。マガバッサー、マガグランドキングとは戦友で二人の妹分の存在。マガバッサーは優しい姉でマガグランドキングはいじめっ子と言う認識である。属性は「水」。


・リトラ
 竜ヶ森に暮らす原始怪鳥。マガタと鬼ごっこして遊んだのがきっかけで仲間になる。明るく無邪気な性格。属性は「風」。



・ベムラー
 悪魔と恐れられている宇宙怪獣。人間と敵対する怪獣達のリーダーで人間界を支配するべくマガタ達に襲いかかる。しかし自分の過去のイメージと敵であっても自分に真剣に向き合い、理解しようとするマガタの思いに触れて、砦を襲撃しているゼブブの撃退の協力を頼み、マガタ達の仲間になる。敵だった頃は命を狙うほどマガタを敵視していたが、仲間になってからは母性あふれる優しさを見せている。部下の怪獣達には失敗を咎めず頑張りを評価して労いの言葉をかけたり我が子と呼んで気遣うなど極めて寛大で人望にあつい。属性は「風」。



・ブルトン
 ぽっちゃりボディに額の絆創膏、長袖にブルマを履いた小柄の異次元怪獣。「ブルブル〜」しか喋らないためアントラーが通訳を買っている。基本的に無邪気で純真。属性は「光」


・アントラー
 顎の形のツインテールをした磁力怪獣。ブルトンの通訳係を勤めている清楚で大人しい性格。属性は「土」。


・メルバ
 ベムラー配下の怪獣。五人の怪獣の中ではあまり目立たない。少し小心者。属性は「風」。


・シルバーブルーメ
 垂れた長袖に褐色肌の円盤生物、明るく無邪気に振舞っているが本質は冷酷かつ残忍でマガタに襲いかかったほど。当初はマガタを敵視していたが、ゼブブの襲撃で助けられたこととベムラーが改心したことで考えを変え、それ以降はマガタのことを可愛がるなど無邪気な面が多くなるほど軟化した。現在は人間の世界の食べ物に興味深々。属性は「風」。


・ノーバ
 ベムラー配下の円盤生物、他の五人の中ではベムラーの忠誠心が熱く心酔している。陰気で寡黙だが敵には狂気的な殺意を見せるなど冷酷な性格。ベムラーの命で人間界を侵攻し、マガタ達と敵対する。しかしベムラーが改心するとこれを受け入れられず。レイバトスに付け入られてしまい、手駒としてマガタの命を狙い、ベムラー達にも刃を向けるも、ベムラーの必死の説得とムゲラ、デバンの浄化の力で自分を取り戻す。それ以降はマガタにデレデレになり性格も軟化した様子。属性は「風」。



・テレスドン
 マガグランドキング配下の怪獣。アリブンタへの口止めとしてマガグランドキングの命でマガタにカードを渡す。レイバトスの戦いでドラコに勝利する。属性は「土」。



・デバン
 ある怪獣の依頼でマガタ達の前に現れた小怪獣。ノーバを救う際にマガタにムゲラの捜索を頼み、ノーバの改心に一役買うことになる。のじゃロリ口調で話す。属性は「光」。


・ムゲラ
 神秘的な能力を持った夢幻妖精。かつて幼いマガタの前に現れおもちゃを直した過去を持つ。それ以降、マガタに特別な感情を抱くようになり、彼の力になりたいと言う思いから彼の仲間になる。属性は「光」。



・ギャラクトロン
 かつて世界をリセットしようとしたシビルジャッジメンター。かつて闇の力を制御できず暴走した戦士に倒されたがレイバトスの力で復活し、マガタ達と敵対する。その時はレイバトスの存在を知らなかったがゼブブに捕らわれたことで配下にされて再び敵として立ちはだかる。しかし数の力の前に敗北し、レイバトスに切り捨てられてしまう。しかし、哀れんだマガタの説得もあって怪獣達に許されて仲間として受け入れられることに。食物連鎖には否定的な考えを持っており、食べ物には凄まじくうるさい。属性は「風」。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.93 )
日時: 2017/10/08 14:49
名前: たくと七星

「第10話  大変マザーが来た! タイトルネタ(ウルトラマンオーブ第11話「大変ママが来た!」)


 レイバトスとの激闘が終わって数日が立っていた。少年と怪獣達は普段通りの何気ない日常を送っていた。
「ねえ、あんたと暮らしてから結構立つわよね」
「そうだね」
 部屋のリビング、マガタとザンドリアスがテレビゲームを楽しんでいた。ウルトラマンのゲームで対戦プレイをしていた。マガタはグドン、ザンドリアスはツインテールを使っていた。
 マガバッサーはミクラスとホーにパンケーキの作り方を教えていた。ローランは風車を作っていて、バルはお絵かきを、ベムスターはゴロゴロして漫画を読んでいていた。
 外ではデバンがお手玉をしていて、リトラとムゲラが喜んでいてベランダでアギラは梅昆布茶を飲んで一息吐いてウインダムはblの漫画を見ている。
「ぐうう、まだやらせるのですか・・・」
「何言ってるんだい、まだ200回も行ってないだろ」
 ギャラクトロンが苦悶の表情をしていた。腕立て伏せをしていたのだがマガグランドキングが上に乗っているため大きな負荷になっていたからだ。
「くそ、こんな土の塊みたいな奴、私が本気を出せばすぐに土に返して・・・」
「何か言ったかい?」
「あ、いえ別に何でもありません・・・はは・・・」
 いつも通りの日々、マガタとザンドリアスはゲームをしている最中、会話をしていた。
「あのさ、あんたにはよく世話になってるわよね・・・」
「うん、そうだね」
「だから、どうしてもあんたに言いたいことがあってさ・・・」
 コントローラーのボタンを押しながら会話をする。顔はどこか言いたいけれども恥ずかしくて言えなさそうな照れた表情をしていた。
「話って何かな?」
「その、そのね・・・」
 恥ずかしそうな顔をして何とか続きを言おうとした。そして重い口を開いた。
「お願い、あたしの恋人になってーーーーーっ!!!」
「恋人・・・て、ええええええええええ!」
「えーーーーーーーーーーっ!!!」
 予想してなかった言葉にマガタを始め怪獣達の絶叫が響いた。マガグランドキングが驚いた。その重みでギャラクトロンが潰れてあられもない悲鳴を上げた。ローランの作っていた風車が折れて、バルはびっくりしてクレヨンを強く押し出してしまい、デバンは玉を落としてしまい、アギラはびっくりしてお茶を吹き出してしまいウインダムの顔を濡らしてしまう。
 ミクラスとホーはびっくりしてフライパンに乗っていたパンケーキが飛んでミクラスの顔に乗り大きな悲鳴を上げてしまった。静まってみるとベムスターだけが平然と漫画を読んでいた。テレビのゲームを見てみるとマガタのグドンがザンドリアスのツインテールに負けていた。
「・・・・・・・」
「ふふん」
 潤んだ目で見てくるマガタと勝ち誇った顔をするザンドリアス。
「恋人とはいきなりどういうことですか?」
 冷静さを保っていたマガバッサーが聞くと、ザンドリアスはその訳を説明した。
「その、そう言う意味じゃないのよ。恋人って言っても恋人のフリをしてもらいたいだけよ」
「フリってどうして?」
「それは、お母さんにここにいることがバレちゃったのよ!」
「お母さんって君の?」
 マガタが言うとザンドリアスはしっかり頷いた。
「そうなの、ここにいることに気付いて明日迎えにやってくるのよ!」
「でも、何でここにいるのが解ったのかな?」
「マガタ様、確かザンドリアスの種族は頭の角で同族と連絡を取り合えると聞きます」
「そうなんだ、じゃあ、これでザンドリアスちゃんとは・・・」
「ちょ、ちょっと何お別れモードになってるのよ!あたしはここを出て行く何て一言も言ってないわよ!」
 ムスっとして怒り出した。これにはマガタもびっくりする。
「え、だってお母さんがお迎えに来るんでしょう、だから」
「それじゃあんたに恋人役をしてもらう意味がないでしょ。いい、あたしは帰りたくないからあんたに恋人のフリをしてもらいたいの。一緒に暮らしているからもう帰らないって言うことで!」
「ええ、そんな・・・」
「マガタ様を都合のいいように利用していませんか。それに貴方は居候の身のはずですよ。いつまでもこの家にはいないと思っていましたが・・・」
 マガバッサーが厳しい顔付きで言ってくる。それもそのはずである。突然家に上がり込んで図々しくここで暮らすと言いだしたのだから、至極当然と言えるだろう。
「全く、都合が悪くなると誰かを利用して汚れ役をさせる。これだから生命体はぐはあ!!!」
 ギャラクトロンの頬をマガグランドキングが引っぱたいた。
「な、何故・・・?」
「余計なことをペラペラ喋りすぎなんだよあんたは!」
「ひい、す、すみません・・・」
 鬼のような気迫に恐怖感を覚えてギャラクトロンは跪いて謝った。
「そうだよ、お母さんだって心配してると思うしさ・・・」
「じゃあ言うけど、ここにいる怪獣達をあんたに紹介したのは誰?カードを渡すきっかけを作ったのはだれかしら・・・?」
「それは、ザンドリアスちゃんだよね。けど、やっぱりお母さんのことを考えると帰ってあげた方が・・・」
「何よ、あたしはもういらないって言うの?だったら、泣いてやる!びえええええええええええ!!!」
 目を潤ませて大声を上げて泣き始めた。地響きのような大きな泣き声に怪獣達は必死で耳を塞いだ。
「うう、凄い泣き声・・・」
「静かにしてくださいよーーーっ!!!」
「うう、頭痛がしてきそうじゃ・・・」
 アギラやウインダム、デバン達はすっかり困り果てていた。
「わ、解ったよ、なります、恋人役になるから泣かないで!」
 マガタがそう言うとザンドリアスは泣くのをピタリと止めてしまった。しかもニマニマとドヤ顔をしていたのだった。こいつ、絶対演技でやってたなとその場にいた怪獣達全員が思った。
「話が解るじゃない、じゃあ明日よろしくお願いね」
「う、うん、解ったよ・・・・」
 取り敢えずザンドリアスの頼みを引き受けることにしたマガタだった・・・。


 翌日・・・、
「ねえ、本当に来るのかな?」
 マガタとマガバッサー、マガグランドキング、マガジャッパ、ギャラクトロン、アギラ、ウインダム、ミクラス、ホー、バル、ローラン、ベムスター、デバン、リトラ、ムゲラ、そしてザンドリアスが家の庭で立っていた。今日、ザンドリアスの母親がここへ来るからだ。
「そうよ、もうそろそろなんだけど・・・」
 空を見てみるが気配はどこにも感じられない。他の怪獣達も半信半疑だったが、
「は!」
 ザンドリアスが何かの気を感じた。
「来る?」
 マガタが言うと彼女は頷く。角からの音信で近くに来ているのを察知したのだ。やがて空の上から何かがとんでいるのが見えた。それは徐々に大きくなっていき羽の生えた人型になる。
「来た・・・!」
 目の前で羽ばたくザンドリアスと同じ髪型、角は大きく尖っていて黒いレオタードを来た、しなやかなウエストに肉付きのいい太もも、正に女神とも言うべき美貌があったその怪獣、マザーザンドリアスが現れた。
「探したわよ、私の我が子・・・」
 艶やかな声色をして自分の娘に視線を向ける。
「お母さん・・・!」
「ザンドリアス、貴方を探していたのよ。ここに貴方の気を感じてやって来たの、さあ、一緒に帰りましょう・・・」
「嫌よ!あたしは絶対に帰らないから!」
 母親の言うことを当然拒否する。
「貴方のことを心配してここへ来たのよ。家を出てから貴方にもしものことがあったらいてもたってもいられない、そんな思いだった。いい子だから、ね、帰りましょう」
「嫌!あたしは彼と暮らしてるの、だから帰るわけには行かないわ!」
 マガタの腕を抱いて母親の言うことを断ろうとする。少年はどうしたらいいか戸惑っていた。
「その子は、誰かしら?」
「あたしの恋人なの、あたしのためにご飯も用意してくれるし寝泊りもさせてくれて、だから彼と暮らしていくって決めたから諦めて!」
「ザンドリアスが帰ってこないのは貴方と出会ったからね・・・」
 そう言うとマザーザンドリアスはマガタをつぶさに観察した。視線が自分に向けられていることに気付いてマガタは不安を感じた。しかしマザーザンドリアスは怒っている訳ではなさそうだった。
「なるほど、この子が、最近噂になってる怪獣と人間を仲良くさせてる子供ね・・・。貴方は、この子をどう思ってる?」
「僕は・・・」
(言われた通りに言って・・・!練習したでしょ・・・)
 ザンドリアスがヒソヒソと昨日の打ち合わせを言った・・・。 続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.94 )
日時: 2017/10/08 15:20
名前: たくと七星

「あの、僕は王武マガタです。僕がザンドリアスの恋人で彼女のことを慕っているんです。彼女は僕のことを好いていて決して離れるつもりはないんです。お母さんには悪いけど帰ることは出来ないので、本当に辛いかもしれないけどここは受け入れてください・・・」
 マガタが汗をかいて言う台詞をマザーザンドリアスは静かに聞いていた。
「そう、そこまで言われてしまっては仕方ないわね。ザンドリアス、まだ帰る気は無いみたいだから今日は帰ることにするわ。でも、何かあったらいつでも帰って来ていいからね・・・」
 あっさりと受け入れることにマガタは疑問に感じたが、ザンドリアスは嬉しそうだった。マザーザンドリアスは我が子に笑顔で手を振り空を飛んでいった。
「あーあ、やっと帰ってくれたわ。ありがとね」
「けど、ザンドリアスちゃんのお母さん、凄く綺麗な人だったね」
「中々のモデル体型じゃったな」
 怪獣達は家へと戻っていった。デバンとムゲラはザンドリアスの母親について話をする。マガタもホッとため息を吐いた。
「やっと二人きりになれたわね・・・」
 すると先程聞いたような声色が聞こえて来た。驚いて振り向くと家の塀の上で帰ったはずのあの人、マザーザンドリアスが腰掛けて笑顔で手を振っていたからだ。
「え、帰ったはずじゃ無かったの?」
「貴方と話がしたくて、皆が家に入るのを待ってたの・・・」
 そう言うとマザーザンドリアスは飛び降りて少年に近付き、背をかがめて見つめてくる。
「娘も見え透いた嘘をつくものね」
「え・・・?どうして、解ったのですか?」
「あの子の母親ですもの、あの子の顔や態度を見ればすぐに解るわ」
「そう、だったんですか・・・・」
 マガタはお見通しだったことに気が付かれてしまい落ち着かなくなってしまった。嘘がバレたのだから何かされてしまうのかと不安になる。だが、ザンドリアスの母親は怒っている顔をしていない。むしろ子供を見つめるような穏やかな顔をしていた。まるで慈愛に溢れる美しい微笑みを浮かべて。
「この人間界で噂があったの。不思議なリングで怪獣達を仲間にして人間と怪獣の絆の橋渡しをしている子供がいるって、それが貴方だった。始めは娘を連れて帰るつもりだったけど、貴方を見て考えが変わったの」
「それって・・・」
「貴方とあの子の間にはかすかに深い絆のようなものが感じられた。それを見て、貴方にあの子を託してもいいのかもしれない、そう思ったの。だからね、あの子のことをよろしくお願いしていいかしら、王武マガタくん?」
 混じり気のない綺羅星のような瞳でマガタにお願いする。
「はい、マガバッサーに約束されたんです。怪獣と人間との間に絆を紡ぐって、それと同じくザンドリアスちゃんのことを大事にしていきます」
「ありがとう、王武マガタくん」
 頬にチュッと艶のある唇で少年にキスをした。
「くれぐれもあの子のことを頼むわね、そして幸せにしてあげて、あの子のことを・・・」
 そう言うとマザーザンドリアスは空高く羽ばたいて帰っていった。
「ちょっと、何してるの!」
 丁度そこへザンドリアスが声をかけた。
「何でもないよ、少し空を見てただけだから・・・」
 少年は早速家へと入っていった・・・。

 続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.95 )
日時: 2017/10/09 16:43
名前: たくと七星

 夜、ザンドリアスはトイレから出て一息吐いた。
「はあーっ、お母さんが来るから緊張してたわ」
 ソファで寝ようと下の階へ行こうとすると、マガタの部屋で何かの声が聞こえて来た。
「何かしら?」
 気になってその声のするドアを覗いてみる。
「あ、また・・・!」
 そこではベッドでマガタがマガバッサーとまぐわりをしている最中だったのだ。少年の性器が美しい魔王獣を貫いて、喘ぎ声を出させていた。
「ああ、ああ、ああ、凄いですわマガタ様!こんなにも私を攻めて!」
「ああ、マガバッサー、凄く締め付けてるよ、ダメえ、僕また出ちゃう・・・!」
「もう我慢できないのですね。いいですよ。私の中にマガタ様の精を注いで、私、私、あああーーーーーん!」
 マガバッサーの膣内に少年の精液が注がれて魔王獣がぐったりと倒れ込んだ。そして少年を抱きしめて口付けを交わす。
「あいつ、あんな顔して・・・あれ、何で、何であたし、胸が苦しくなってるの、何でこんなにも心が痛いの・・・」
 ザンドリアスの心臓が重く苦しくなっていた。彼女もそれを感じて目から涙が浮かんでくる。それがどういうものなのかザンドリアスは理解していた。けれどもそれを受け止められず、胸に手を当てて降りていった・・・。


 翌日、ベッドでマガタはぐっすりと寝ている。マガバッサーは先に起きて朝食を作っている所だった。
「起っきろーーーーーっ!」
 まどろんでいる最中に眠気を覚ますかのような爽快な声が聞こえて来た。マガタが起きると目の前に満面の笑顔をしたザンドリアスがいた。
「ふえ?」
「休みだからってだらだら寝てないの、さあ起きて起きて!」
「い、いきなり何なの?」
 少年はよく解らなかった。いつもはツンツンしている彼女が今日はやけに自分にご機嫌だからだ。何故こんなにも笑顔なのかマガタはよく解らないでいた。

「デートですか?」
 ザンドリアスからの言葉を聞いてマガバッサーはキョトンとした。
「そうよ、悪い?」
「珍しいわね、貴方が自分からマガタくんをデートに誘うなんて・・・」
「そうだよ、いつもマガタくんに当たりがきついのに、何でかな?」
 ローランとバルもザンドリアスの意外な言葉に驚いていた。
「何かあったんでしょうか?」
「でも、いつかはそうなると思ってたよね」
「うんうん、マガタくんにツンツンしてても本当は・・・」
「ちょっと、言わないで頂戴!」
 カプセル組がヒソヒソ話しているとザンドリアスはビシッと指差して怒った。
「と言う訳で少しこの子と出かけてくるから、さあ行くよ!」
「ちょ、ザンドリアスちゃん?!」
 マガタの手を引っ張って出かけていってしまった。
「おやおや、行ってしもうたわ・・・」
 デバンが出かけていくのを見ていた。
「マガタ様に迷惑がかからなければいいのですが・・・」
「まあ、大丈夫だよ、何とかなるんじゃない?」
 マガバッサーは心配になる。普段から主人である少年にツンとしている彼女だから何か起きなければいいのだがと心配になる。それとは裏腹にリトラは陽気にクルクルと飛んでいた・・。


「そーれ!」
「きゃあ!うふふふふ、もっと押して、もっと強く!」
 降星公園、ザンドリアスがブランコに立ちながら乗って、遊んでいた。マガタが後ろから押してブランコの引力の速度を早くした。
「そうそう、もっとよ!それ!」
 ブランコから可愛くジャンプする。
「ほら、ボサッとしてないで、次はこっちよ!」
 ジャングルジムで追いかけっこをしたり、滑り台で遊んだりした後、デパートでペットショップで動物達を見たり、ゲームセンターでフュージョンファイトを遊んだりして楽しんだ。
「ねえ、何にする?」
「あんたの好きなのでいいよ」
 外の休憩場でテーブルに座り同じソフトクリームを食べている。とても楽しいのかザンドリアスは幸せそうだった。
「こうしてあんたと一緒にのんびりすることって無かったよね」
「そうだね、二人だけでこうしてデートするなんて無かったから」
「ふふ、そうだったよね・・・」
 ソフトクリームをひと舐めして笑顔をする。
「ねえ、ザンドリアスちゃん、ちょっといいかな?」
「なあに?」
「ザンドリアスちゃんは元はどこに暮らしていたの?」
 マガタの問いかけにザンドリアスは正直に言った。
「あたしね、怪獣界からやって来たのよ。お母さんもそこから来たんだと思うの。そこでレッドキングの師匠の元で修行してたの」
「レッドキング?」
 あの人のことだ、マガタは思った。けれどもまだ彼女には言わないでおくことにした。
「それで特訓も受けたんだけどこれが結構きつかったのよ」
「それは、何で・・・?」
「滝の流れを断ち切れ何て特訓を受けたことがあってね、しかも真冬の寒い時期だったの、寒いわ冷たいわの連続であげくには肺炎になって本当に死にかけたのよ!」
「ええ?!」
「他にもブーメランを見切る特訓もされてね、師匠ったらあたしが倒れてもブーメランを投げ続けて本当、投げ返してやろうかと思ったわ、あの時は。他にも白羽取りの特訓やジープの特訓をされたりとかもう散々だったの」
「ああ・・・、それは凄く悲惨だね・・・」
「でしょう?だから、今、こうしてあんたと暮らせるのが凄く楽しいな・・・って・・・」
 視線をそらして頬を赤く染める。それを見て少年は何かあるのかもしれないと思って言った。
「ねえ、ザンドリアスちゃん」
「うん?」
「やっぱり何か言いたいことがあるんじゃないの。デートに誘うなんて珍しいし、本当に伝えたいことがあったらさ、遠慮なく行ってほしいな・・・」
「・・・・・・」
 ザンドリアスは何も言えず、話が途切れて沈黙が続いたが、
「ザンドリアスちゃん?!」
 突然マガタの手を掴み走り出した。目的地もなく無我夢中で走り、着いた場所は星川神社、そこから右へ曲がった先にある綺麗な川が流れる場所だった。
「どうしたの、こんな所まで・・・」
「ねえ・・・」
「何?」
「あたしには、してくれないの?」
「するって何?」
「バカ!バカバカバカ!」
 怒り出してマガタをポカポカと叩いてくる。だがそれほど痛みはなかった。視線を向けるとザンドリアスの目から涙が流れていた。
「ザンドリアス、ちゃん・・・?」
「何で、あたしにはしてくれないの?あの人や先輩達にはして、何であたしはダメなの?」
(もしかして?)
 それを聞いて少年は察した。そう、夜にやっていることを何故してくれないのかその事が気にかかっていたことに。だだっ子の彼女は少年を抱きしめて見つめてくる。
「お願い、お願いします・・・。あたしにも、あたしにも、させて、お願い、他の皆と仲間はずれなんてやだよお・・・えええええん・・・」
 瞳一杯に涙を流してお願いしてくる。
「ごめんね、ザンドリアスちゃんの気持ち、解ってあげられなくて・・・どうしたら、許してくれる?」
「それは・・・、あたしにも、して欲しいな。夜にやってるあれを、あたし、あんたともっと仲良くなりたい、だから・・・」
 少年は背を伸ばしてザンドリアスの唇にキスをした。艶のある顔をして少年と甘い口付けをする。互いを抱き合い、ザンドリアスは仰向けに倒れて少年が上になった。舌を絡め合うキスをして口を放すともう一度甘いキスをする・・・。

続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.96 )
日時: 2017/10/14 21:26
名前: たくと七星

 神社の近くにある綺麗な川が流れる場所、裸にされた少年はザンドリアスにかぶさって口付けをかわしていた。
「あの・・・」
 上の制服をはだけると、隠れていたスク水の胸部がさらされる。ザンドリアスは甘い吐息を少年に吹きかけてお願いする。
「あ、あたしのスク水の、胸の所を、吸って・・・欲しい・・・」
「うん・・・」
 スク水のこぶりな膨らみのする胸に口付けをする。
「あん・・!」
 電気が走ったように体が震えて頬を赤くする。そこを舐めていくと乳首が突き出ているのが感じられた。
「あん!」
 体が更に仰け反り少年に乳首を舐められていく感触に体が震え始める。
「やん!いやあ!ダメ、ダメえ!スク水腰に乳首が立っちゃってるよ!あんたに舐められて凄く感じちゃってるの!や、や、やああああ?!そ、そこは、きゃん!!!」
 少年は体を下の方へ動かしてスク水腰にザンドリアスの秘所の方を舌を使って上下に動かして舐め始めた。スク水のサラサラした感触がするがそれが更に彼女の快感を与えていく。
「いやあああん!ああん!ああん!あたし、舐められてるよ!いやあ!感じる、感じちゃう!」
(ザンドリアスちゃん、僕で気持ちよくなってるんだ・・・)
 頬を赤くすると少年はザンドリアスの右足を上げて柔らかくムッチリした雪のように白い太ももを舐め始めた。
「ええ?!や、や?!あんた、あたしの太ももを舐めてるの?!」
「だって、凄く綺麗だから、舐めたくなっちゃって・・・」
「もう、可愛い顔してスケベなんだから・・・でも、凄くいい、これ気持ちいいの・・・」
 舌でなぞっていくと柔らかく弾力のある肌の質感が感じられた。少年はザンドリアスの太ももを舐め回していく。しばらく行為を楽しみ足を下ろすと、ザンドリアスは両足を開いてスク水をずらして自分の秘所を晒してマガタにお願いした。
「あ、あの、ね・・・。あたしのここに、あんたの、入れて欲しいな・・・お願いします・・・」
「うん・・・」
 少年は頷いて願いを受け入れてザンドリアスの秘所に自分の分身をくっ付ける。
「くん、くうう・・・」
 入っていく感触がして少年の分身が膣内にある膜に当たりその苦痛で顔が歪んでいく。そしてその膜が破ける音がして激しい苦痛に襲われる。
「あああーーーーーーん!きゃあああああ!」
 だだっ子の彼女の秘所から赤く美しい液体が流れていた。それは彼女の処女が可愛い年下の男の子に奪われたことを意味していた。
「ああ、ああ・・・あんたのが、固くて太いのが、あたしの中に入ってるよ・・・根元が、見えちゃってるよ・・・」
「痛い?もう止めた方が・・・」
「待って、待って!抜いちゃ嫌!嫌なの!痛かったけど、でも、あたしの初めてをあんたにあげることが出来て、嬉しいの・・・。だから、あたしの膣内で一杯動いて、あたしで気持ちよくなって・・・」
 泣きながらも笑顔を作り少年に両手を伸ばしてくる。そんな健気さにマガタは心が打たれる気持ちになった。それを受け入れて腰を動かしていく。ザンドリアスは少年を抱きしめて口付けをする。
「ああん、あんん!きゃああああーーーーん!これいい、凄くいいの!あんたのが、激しく動いていいよ!こんなに気持ちいいなんて知らなかった!いい、いい、いいよ!」
 少年の分身が膣内で動く度に膣内の壁がそれを逃がすまいと締め付けていた。
「マガタ、マガタ!ごめんね、ごめんね!今までツンツンしたり、素直じゃないこと言ったり、わがままばかり言っててごめんね!本当は年下のあんたを守ってあげないといけにのに、図々しいことをしててごめんね!本当はあんたのこと好きなの!だから、あんたと一緒にいさせて、お願い、お願いします!」
「大丈夫・・・。僕、気にしてなんかいないよ。僕も、ザンドリアスちゃんが・・・好き!うわ、あああ、あああ!ダメ、ダメえええ、僕、出る、出ちゃう・・・」
「嬉しい、嬉しいの!マガタ、あたしでイッテ、気持ちよくなって!」
「あああーーーーーーっ!出ちゃう、やあああああ!」
「ああああああんん!出てる!」
 少年の熱い精がザンドリアスの膣内に放出されていく。
「ああ、ああ、出てる、大好きなマガタの、精液・・・」
 抜かれると、秘所から、少年の白い精とだだっ子の彼女の純潔の血が混ざり合って溢れていた。
「これで、あたし、マガタのものになれたんだよね・・・」
「うん、そうだね・・・・」
「うふ、ありがとう、マガタ・・・愛してるわ・・・ちゅ・・・」
 少年と両手を繋いで甘いキスをする。そしてデートが終わり、夜になって二人は初めて添い寝をするのだった・・・。


続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.97 )
日時: 2017/10/18 12:07
名前: たくと七星

 降星街に夜が訪れた。寝静まる夜の街、その空の上に巨悪の存在が漂っていた。
「ふふふふ、ここから強力な力を感じる。我が体内に宿るレイブラッドの魂よ。その力を呼び覚まし、我が物にしたまえ。ウジュイカ、レエガミヨ」
 呪文を唱えそのエネルギーが街の様々な所に降り注いでいった。


「あれ、ここは?」
 気が付くと少年は背景が何もない真っ白な空間にいた。すると目の前にある怪獣が現れた。
「貴方は・・・」
「お久しぶりですね・・・」
 銀色の十二単に木の枝のような角を生やした怪獣、竜ヶ森山の神として祀られているあのニルワニエだった。
「竜ヶ森の神様、ここは?」
「ここは貴方の夢の中です。どうしても貴方に伝えなければならないことがあり貴方の夢の世界に入りました」
「伝えないといけないこと?」
 ニルワニエが横へ視線を向けると、そこにある光景が映っていた。黒雲に包まれた大空、雷が降り注ぎ、至る所で炎が上がっていた。
「ゴーグ・・・ゴーグ・・・!」
 そして、瞳のない恐ろしい八体の怪獣達が唸り声を上げて街を破壊する姿があった。
「これって?!」
「これからこの街で起こるであろう惨劇です。閻魔の怪獣達が蘇ったのです、それは間もなく起こるでしょう、これは貴方も恐らく知っている邪悪な存在によって引き起こされたものです・・・」
「まさか・・・」
 少年の脳裏にレイバトスの姿が思い浮かんだ。ニルワニエも静かに頷いた。
「ですが恐れることはありません。貴方には貴方のことを慕う怪獣達がいます。彼女達の絆を持ってこの街を守るのです、いいですね・・・」
 ニッコリと微笑み、ニルワニエの姿は見えなくなっていった。そこで少年の意識は途切れた・・・。

「ううん・・・」
 陽の光が差し込みマガタが目を覚ました。
「また、夢を見た・・・」
 ニルワニエが見せた惨劇、レイバトスが一体何をしたのか、そして、ゴーグと叫ぶあの怪獣達、あれは何を意味するのか・・・、
「うふ、おはよう・・・」
 振り向くと、天使のような可愛い笑顔をしたザンドリアスが少年を見つめていた。
「ザンドリアスちゃん・・・」
「可愛い寝顔だったよ、ねえ、あれをしてくれない?」
「あれって?」
「もう、いつもマガバッサーにしてるじゃない」
「あ、そうだった・・・」
 頭をかくと少年はザンドリアスにそっと優しいキスをした。
「おはよう」
「おはよう、マガタ・・・」
 体を抱きしめ、お腹を擦りつけて濃厚なキスをする。舌を絡め合い、少年はザンドリアスの舌先を吸い上げ、白い歯をなぞっていく。ザンドリアスも少年の上あごを舌でつついたり舌の裏側を舐めたりする。
「ねえ、マガタ、もう一回キスして・・・?」
「うん」
「ちゅ・・・。マガタ、あたしのこと、好き?」
「うん、好きだよ、ザンドリアスちゃんのこと」
「嬉しい、あたしも好き、マガタ、大好き・・・」
 再び少年と甘い口付けをした。そして口を放して見つめ合う。
「うふふ、あたしを見つめてどうしちゃったの?」
「ごめん、ザンドリアスちゃんが可愛いから、見つめたくなって・・・」
「もう、カッコつけたようなこと言っちゃって、でも嬉しい・・・」
 三回目のキスをする少年とザンドリアス。もうすっかり甘い恋人のような仲になっていた。
「マガタ様、起きてください、朝ご飯が出来ましたわよ」
 そこへマガバッサーが入って来て朝食が出来た事を伝えて降りるよう言った。
「もう、もうちょっとイチャついていたいのに・・・」
「でももう朝ご飯だから、一緒に降りよう」
「解った、じゃあ着替えよっか・・・」

「何だこの料理は!」
 朝食早々、ギャラクトロンが怒っていた。マガバッサーの作った料理に不満があるようだった。
「あの、どこかいけなかったでしょうか?」
「この野菜はなんなのだ!」
「根菜のことですね、今日は大根の煮付けに金平牛蒡にキャベツと玉ねぎのスープを作って見たのです」
「根菜は土から取るだろう!そうしたら土の生物が傷つくではないか!そこを考え、ぶへ?!」
 マガグランドキングが平たい手でギャラクトロンに平手打ちをした。
「ギャーギャー騒ぐな、飯がまずくなるだろう?」
 般若の形相で睨んでくるマガグランドキングにギャラクトロンはすっかり平身低頭になってしまっていた。
「ひい?!す、すみません、何も言いませんから許してください・・・」
「罰として今日は腕立てと腹筋1000回な」
「ひえええええ!そんな〜っ!」
 ギャラクトロンが泣き喚く中マガタと仲間の怪獣達はマガバッサーの作った野菜料理を味わっていた。
「マガバッサー、あのね、言いたいことがあるんだ」
「何でしょうか、マガタ様?」
「僕、夢を見たんだ」
「夢を?」
 主人の少年が夢を見たと聞いてマガバッサーの顔が真剣になった。
「うん、ニルワニエさんが出て来てね・・・」
「ニルワニエって・・・」
「確か、竜ヶ森の山で出会ったあの神様のことかしら?」
 ゴモラとローランがベムラーの改心のために立ち寄った森、そこで出会った神様のことだと思い出した。
「そのニルワニエと言う怪獣が出て何があったのですか?」
 マガバッサーが尋ねるとマガタは夢で見たあの光景を怪獣達に語った・・・。

続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.98 )
日時: 2017/10/22 20:40
名前: たくと七星

「閻魔獣?」
 マガバッサーの言葉にマガタは強く頷いた。
「うん、ニルワニエさんが夢の中で降星街に閻魔獣が蘇るって伝えて来たんだ・・・」
「閻魔獣、名前を聞く限りに恐そうな名前だね・・・」
「もしかしたらその怪獣も・・・」
 アギラとウインダムの台詞に少年は首を縦に降った。そう、レイバトスが裏で糸を引いているのかもしれないと。
「だけど、そんな怪獣がこの街に存在するのかしら?」
「この街に関する古い書物を見れば答えは早く出るかもしれんぞ?」
 ザンドリアスの言葉にデバンが昔の文献を見れば解るのではとマガタに薦めた。
「まあ、アタイ達魔王獣も乗ってるんだからね」
「そこでのあたしってピチピチに書かれてるかしらん?」
「バカ野郎、昔の本と今の本は違うんだよ」
 マガグランドキングの言葉にマガジャッパがいじけてローラントムゲラが慰めた。
「でも、古い書物ってどこにあるんだろう?」
「マガタくん、図書館に行ってみれば見つかりやすいんじゃないかな?」
「そうそう、君のお友達にそう言うのに詳しい子がいたよね」
 アギラが図書館にあるのではと言い、バルがその手に付いて詳しい友達が身近にいることを言った。
「そうだ、淳くんなら解るかもしれないね」
「ではマガタ様、図書館に行って見ましょう」
 早速マガタ達は降星街の図書館に足を運ぶことにした。

「ううん、そうなのか・・・」
 降星街の図書館、友達の淳が太平風土記と言う書物をつぶさに見ていた。マガタとマガバッサー、ザンドリアス、ローランとムゲラ、デバン、ギャラクトロン、そしてアキコと一平が何が記されているのかをかたずを飲んで見守っていた。
「どうなの、淳兄さん?」
「何か解った、淳ちゃん?」
 アキコと一平が聞くと淳はしっかりと頷いて答えた。
「マガタくん、君の言ってた通りだ。この街にも閻魔獣に関する記述がある」
「それって何なの?」
「平安時代の話だけどね、この降星街はかつて流星が降り注ぐ農村で都の人々からは不吉な村と呼ばれていたんだ。ここでその閻魔獣の記述があってね、『星降る里、血の池より出てし禍々しき地獄の悪鬼、罪業苦現る。肉を砕きし金棒を持ち、黒縄地獄の如し鋸の尾、全てを見通す目で現世を地獄に変えん』そう書いてあるんだ」
「まあ、何だか恐ろしいわ・・・」
「血の池って言う辺りからして怖いわよね」
 ローランとザンドリアスは背筋が凍るような感触がした。
「地獄に変える、すなわちリセットすると言う意味か。中々私と気が合いそうだ・・・いや、冗談だ冗談、そんなつもりで言ったのではないぞ・・・」
 マガタ達が刺すような視線をするとギャラクトロンは慌てて間違った意味で言ったのではないのだと言った。
「マガグランドキングがおらんで命乞いしたな、まあよい、それでその罪業苦がその閻魔獣なのか?」
 デバンの言葉に淳は頷いたが同時にこう付け足した。
「その罪業苦なんだけど、鎧をまといし光の巨人に倒されてしまったと書いてあるんだ」
「倒された?」
「なーんだ、じゃあ大丈夫じゃない?」
「アキコちゃん、まだ話には続きがあるんだ」
 そう言って淳は書物に書かれている続きを説明した・・・。

続く・・・。

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