大人オリジナル小説

境界性人格障害製造過程
日時: 2010/08/01 22:45
名前: みやび

境界性人格障害と戦う私と、その私を支えてくれる私の大切な家族のノンフィクションです。
最近やっと「死神」と遠くなったので、自叙伝を書いてみたいと思って書き始めました。
幼少期から書き始めるので、長くなると思いますが、よろしくお願いします。

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Re: 境界性人格障害製造過程 ( No.23 )
日時: 2013/06/01 18:37
名前: みやび

高校へは自分のバイト代で学費、定期代を払いながら行った。
公立だから、なんとか払えた。

ただ入学式の時、美術か、音楽か選択しなければならなく、
絵の好きな私はもちろん美術を選択したかったが、
美術は油絵の具代に二万かかるため、選択出来なかった。

貧乏は何も選べないのかな?

いつまで続くのかな、、、こんな生き方、、

と、屈辱と悲しみを感じた瞬間だった。

高校生になっても、暴力と借金に追われる日々は変わらなかった。

そこにまた新たな嫌なことが、、


ある日の午後、制服姿の私とFの二人きりで家にいた。
Fは居間で布団で寝ていた。私は、台所にいた。
するとFに呼ばれ、腰を押してくれないか、頼まれた。
私はしぶしぶ、腰を押してると

『そんな強く押したら、おちんちん潰れちゃうよ〜』

と笑いながら言った。

嫌悪感の走った私は、素早くFから去りまた台所に戻った。

そこに背後からFが近づいてきて

『なにしてんの〜?』

と笑いながら、私のお尻を触り、股間を押し付けてきた。

私は、Fをはねのけ、外に飛び出した。

その夜、何事もなく過ごしてるF。
どうでもいい母親には言わなかった。
言っても仕方ないだろうし、下手すりゃ私が責められと思ったから。


それから私はバイト以外は、おばあちゃんちに入り浸るようになった。

それを気に食わなかった叔母は、高1の私を廊下に正座させ、

『お母さんがシッカリしてないんだから、長女のあんたがシッカリしなくてどうすんのよっ!』

と二時間近く説教した。

泣くしかなかった。
何も言えなかった。
言い訳も何も。

私になぜ、全部任せるの?
私にどうしろと?
なぜ、あんたにまでこんな事言われなきゃならないの?

泣きながら沈黙しながら、心の中では叫んでいた。

それからはおばあちゃんちにも行けなくなり、友達の家に一週間いたり、バイト終わったら、渋谷のディスコ行ったり、居酒屋で過ごしたり、タバコも吸い始めてた。

でも、グレることは、私の価値観が許せなくて、
学校ではやはり成績優秀、見た目は多少注意されたが、いわゆる不良ではなく、原宿系だった。いわゆる不良のいでたちは、私のセンスからはダサかったから。

でも、裏では遊びまくり。
同級生とセックスし、教育実習の大学生と遊びセックスし、テレクラで知り合った30代のオヤジには会う度お小遣いをもらっていた。

そんなこと、学校の友達も教師も知らない。真面目に勉強して、イイコでいなくてはならなかった。
それが私の価値だと思い込んでいたから。
間違って擦り込まれた価値観。
本当は自分がないから、人にどう思われてるか、
それだけが自分の価値だと思い込んでいたから。

理系に進んだにも関わらず、進学率95パーセントの学校にも関わらず、お金のためには就職しなければならなかった。
本当は、ずっと、小学校からデザイナーになりたかったのに。

就職するのも、普通の会社では駄目。
まだバブルだった、名ある証券会社を受けた。
きちんと勉強してた私は、落ちることなどなかった。
面接も巧みな話術で、面接官を笑わせるほど。
誰も本当の私なんて知らないから。

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