大人オリジナル小説
- しあわせ、ってなんだろう
- 日時: 2011/05/02 17:18
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw
こんにちはonこんばんは。
初めてましての方は初めまして、千咲(ちさき)と申します。
去年に花言葉の約束を書いていた人と言ったら分かる人が居るかもしれません。
注意書き
・私は小説初心者なのであんまり上手くないです。
・更新は不定期です。
※現在の題名は仮タイトルです。
あくまでも仮なので変える事はしょっちゅうだと思います。
それでも読んでくれるという方は宜しくお願いします。
【お知らせ】
私は思いつきで小説書きはじめちゃうダメな人なんで、ずっと挫折ばっか繰り返してました。
それは当然私のせいなので、何とか克服したいと思いました。
ですから、私に長期間になるかもしれませんが休みたいと思います。休んで、ちゃんとプロットとかを作りたいと思います。
それと、この小説はやはり挫折してしまいそうですので、やめます。
自分勝手すぎるのですが、許してくれると幸いです。
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【目次】
>>1 プロローグ
>>6 一章 「異例の架空は冷凍されて、」
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- Re: 死体は、僕を恨んでいるのでしょうか。 ( No.23 )
- 日時: 2011/04/19 19:33
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw
「澪音」
少し心が痛くなり、愛する人の名前を呼ぶ。
「呼んだ?」
澪音が傍に居て、呼べば返事を返してくれる。
それがどれほど幸せな事か、僕は分かった。
僕にはそんなに幸せになる資格など、ないかもしれないのに。
「ごめんね」
罪悪感がこみ上げてきて、そう言わずにはいられなかった。
いつも僕はこんな風に、澪音に謝る。
「大丈夫だって。和樹は悪くない」
だから、澪音は僕が謝った意味を理解している。
「私も和樹も、不幸なのは同じなの」
泣きそうになる僕に、子供をあやす様に優しく声を掛けてくれる。
罪悪感を押し殺すように、僕は乱暴に澪音を抱き締める。
香水などつけていない、けれど甘くて、良い匂い。
肩まで伸ばして、結っていない柔らかな黒髪。
少し、熱く火照った体。
その全てが愛しくてたまらない。
でも、
こんなに温かいのに。
こんなに近くに居るのに。
「だからね、和樹」
僕は、どうしてこんなに弱いのでしょうか。
「自分の事を嫌っちゃダメ。どうしても嫌いなら、私を和樹だと思えばいいよ。殴っても嫌っても、全然いいから」
その声は少し震えていたように聞こえた。
澪音は、同じような事をしてきていた。
自分じゃない誰かが、犠牲になっていると。
そう信じて、乗り越えた。
でも、僕は自分だけが犠牲になった方がよっぽど良いと思った。
澪音を犠牲になんかしたら、心が潰れてしまいそうだし、僕は澪音まで辛い思いをしている訳じゃない。
だから、否定する。
「僕にはそんなの無理だよ。澪音は嫌いになれない」
いつも、澪音の優しさが、傷口が水で染みるように痛かった。
「じゃあ自分も好きになってね」
僕に抱き締められながら、澪音は笑って言う。
弱虫な僕は、罪悪感に負けて泣いた。
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