大人オリジナル小説
- 僕の物語
- 日時: 2013/01/30 20:32
- 名前: Q ◆eN9KdBg3KY
初めまして。
ここで小説を書かせていただくのは初めてです。
至らない点もあると思いますがよろしくお願いします。
感想をもらったら滅茶苦茶嬉しいのでできれば感想をよろしくお願いします・・・。
批評でもいいです。
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- Re: 僕の物語―第2章― ( No.8 )
- 日時: 2013/02/04 19:20
- 名前: Q ◆eN9KdBg3KY
その日の5時、僕は家に帰りついた。
学校は3時半くらいに終わったのだが、それから寄り道して遊ぶのが「いつも」の僕らだ。
「ただいま」
「ハーイ、こうちゃんおかえり」
母だ。
母は僕が赤ん坊のころから僕をこうちゃんと呼んでいる。正直、もう恥ずかしいので止めてほしいのだが、一向に言い出せずにいた。
「何かおやつある?お腹へったんだけど」
「うーん、ポテトチップスならあるよ。食べる?」
「うん」
「あ、香織ちゃんにも聞いてみて。食べるかどうか」
いやだ。と言えたら楽だったが、僕はできれば両親に姉をどう思っているか知られたくなかった。
僕は形だけ快く返事をして、『あの人』のいる部屋へ向かった。
コンコン、とノックをする。
部屋の中から「いいよ」と返事が返ってきた。
「…お母さんが、ポテトチップス食べる?だって」
ポテトチップスの袋を見せながらそう言った。
この時僕は、「食べる」と言ってほしくなかった。
「食べる」と言われてしまっては、また『この人』と会話しなければいけない。また『この人』と顔を合わせなければいけない。
(いらないって言え。いらないって言え。いらないって言え!)
それを感じ取ったのか知らないが姉は「いらないや」と言った。
僕は「わかった」と返事もせずに、ガチャッ、とドアを閉めた。
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