大人オリジナル小説

僕の物語
日時: 2013/01/30 20:32
名前: Q ◆eN9KdBg3KY

初めまして。
ここで小説を書かせていただくのは初めてです。
至らない点もあると思いますがよろしくお願いします。


感想をもらったら滅茶苦茶嬉しいのでできれば感想をよろしくお願いします・・・。
批評でもいいです。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24



Re: 僕の物語―第3章― ( No.22 )
日時: 2013/02/19 18:36
名前: Q ◆eN9KdBg3KY

 そして朝のSHRが終わり、そのまま一時間目の授業が行われた。一時間目の授業は算数であり、上野先生の担当であった。
最近の上野先生は、暑さでいつもイライラしていたが、今日は比較的涼しかったため、いつもより穏やかだった。

この日の授業は退屈だった。プリントを一人3枚配られ、

「今日はこのプリントを皆にしてもらう。この時間内までに終わらなかったら、宿題になるので早めに終わらしといたほうがいいぞ」

と言うと、上野先生は何の本かは知らないが読書を始めた。

(先生に、今日の事を話すべきだろうか)

と僕は思った。桜井はたぶん、いや確実にいじめに遭っている。
僕は、あの時どうすればいいかはわからなかったが、いじめがいい事か悪い事かぐらいは知っているつもりだ。
しかし、僕が先生に話したのがばれる恐れもある。それに、やはり桜井がいじめられているなど関係ない。無視してしまえ。と思ってしまう自分もいるのだ。悶々とした時間がしばらく続いた。
その時、僕は現状を思い出した。こんなことを考えている場合ではない。一刻も早くこのプリントを終わらせなければ、宿題が増えてしまう。片瀬だって、しばらくしたら飽きるだろうし、僕には関係ないのだ。関わらなければいい。と勝手に折り合いをつけて、
なんとかこの時間内で終わらすため、僕はせっせと問題と向き合った。

それから、20分ぐらいしてからだろうか。
片瀬と、その他3人ほどのクスクスという小さな笑い声が聞こえた。
僕は、きっとプリントをなまけてやらずに、4人でおしゃべりでもしてるのであろう、と考えていた。
そう予想を立てたものの、やはり少し気になり、後ろを振り返るとそこには消しゴムの切れカスを投げる片瀬が目に入った。
投げられた方向を目にやると、桜井がいた。




僕には関係がない、とさっき決めたばかりであったのに、胸がじんわりと痛んだ。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。