大人オリジナル小説

僕の物語
日時: 2013/01/30 20:32
名前: Q ◆eN9KdBg3KY

初めまして。
ここで小説を書かせていただくのは初めてです。
至らない点もあると思いますがよろしくお願いします。


感想をもらったら滅茶苦茶嬉しいのでできれば感想をよろしくお願いします・・・。
批評でもいいです。

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Re: 僕の物語―第3章― ( No.23 )
日時: 2013/02/28 23:08
名前: Q ◆eN9KdBg3KY

 それから、毎日桜井へのいじめは続いた。
ある時は、桜井が傍を通ったら「なんか臭くね?」と言い、またある時は桜井が触れたりしたものがあると「オカマ菌がうつるぞー!」と騒ぎ立てる。
今はまだ大丈夫だが、これから桜井が給食当番になったら、誰も桜井のよそったものを受け取ろうとしないだろうな、と容易に想像ができた。
そしてこれだけではなく、桜井の机に罵倒の言葉をこれでもかと言うほど書かれていたり、桜井の上履きに画鋲を入れたり、テレビや漫画などでよく見るような陳腐ないじめを繰り返していた。
しかし、いくら陳腐と言ってもやられたらやられたで、結構堪えるものなのだろう。桜井はいつも下を向くようになり、休み時間になるとすぐにどこかに行くようになった。
しかし片瀬はそれを許さず、昼休みになると桜井がどこに行ったか探し、見つけると「よぉ」と声をかける、という行為を繰り返していた。
それをやると桜井は顔を青くし、そこからすぐに逃げるらしい。片瀬は、皆の前でそれのモノマネをして、笑いを取っていた。

こんなことを思っていた僕だが桜井のいじめにはまぁ、付き合い程度には参加していた。
誰かが桜井が傍を通った後「臭くね?」と言ったら「そうかも」と言い、誰かが「オカマ菌がうつるぞ!」と言ったら「うわ、オカマ菌だオカマ菌だ!」と囃し立てたりした。
最初は、少し胸が痛んだが、慣れてしまえばそれほど痛みも減っていった。
桜井には悪いと思っているが、僕は桜井をかばうような行動力や正義感も持ち合わせていなかった。
心の中では「悪く思うなよ。でも、仕方がないだろう?」と弁明するように言い、皆と一緒に桜井を罵倒した。
たぶん、クラスメイトの何人かは僕と同じような心境だろう。

僕が悪いわけではない、片瀬があんなことを言うから、後戻りができなくなってしまっただけだ。だから、仕方がなくやっているだけなのだ。

仕方がなく、仕方がなく、付き合っているだけ。そう、本気で思っていた。

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