官能小説(オリジナル18禁小説)

ウルトラ怪獣擬人化オーブ
日時: 2017/04/30 15:04
名前: たくと七星

 皆さん、またお会いします、たくと七星です。今回もこのサイトで新しい小説を書いていきたいと思います。これから書く物語は私も大好きなウルトラシリーズ、その怪獣をメインにしたお話です。

<大まかな概要>
 舞台は現在放送されている新作のウルトラマン、「ウルトラマンオーブ」(2016年12月に放送終了)の世界観、復活した魔王獣や怪獣が倒されてから数年、数十年、数百年なのかは置いとくとして、オーブのその後のストーリーとして描きます。そこでは怪獣達が擬人化して人間社会に溶け込んでいて、または自然で暮らしていたりするものもいて、ひょんなことから主人公が魔王獣の封印を解いてしまい、その魔王獣からある物を渡されて、人と怪獣の絆の架け橋となって自分だけのハーレム・・・ではなく、怪獣軍団を作っていくと言うストーリーにしてみたいと思っています。
 ウルトラシリーズのファンも見ていただけたらなと言う淡い期待を持ちつつも書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。

<登場人物紹介>

・王武マガタ
 本作の主人公。おとなしくて控えめな優しい少年。ある時、不思議な声に導かれてある神社に足を運び、そこで魔王獣の封印を解いてしまう。

・マガバッサー
 かつて突風を巻き起こして人々を恐怖に陥れた風ノ魔王獣。マガタが封印を解いたことで現世に蘇ってしまう。マガタが最初に手にすることになる怪獣。魔王獣だが、かつて恐れられていた恐ろしさは控えめになっており、むしろマガタに怪獣の知識を与えたり、サポートしたりと献身的で優しい性格になっている。額にはマガクリスタル、鳥の皮膚の手先足先、羽をはやしているが、胸や秘所をギリギリ隠した際どい裸に近い格好をしている。魔王獣であるがベジタリアンで野菜と果物が好物。肉や魚は生ものが血の色をしていて怖いと言うことで苦手である。そのため野菜と果物の料理しか作れない。イメージは妖鳥シレーヌとウルトラマンコスモスのリドリアス(性格面)


・江戸川アキコ
 マガタの友達の女の子。竹中淳と西条一平と常に一緒にいる明るく行動的な性格。一人ぼっちなマガタを心配したりかばってあげたりとお姉さん的な面が強い。名前は「ウルトラQ」の江戸川由利子と「ウルトラマン」のフジアキコ隊員から。


・竹中淳
 アキコ、一平と行動している、子供ながらも冷静で知識のある少年。面倒見のある性格で一平からは兄のように慕われていて、マガタのことも気にかけている。名前は「ウルトラQ」の万城目淳と「ウルトラセブン」のタケナカ参謀から。


・西条一平
 アキコ、淳と常に一緒な明るくひょうきんな少年。愛嬌があって気の優しい性格で淳のことを兄のように慕い、アキコのことも気にかけている。名前は「ウルトラQ」の戸川一平と一平を演じた役者さんの名字から。


・嵐シゲル
 マガタのクラスメートの一人。子供とは思えない力自慢で義理人情に熱い。名前は「ウルトラマン」のアラシ隊員と「ウルトラセブン」のフルハシ隊員の本名、シゲルから。


・伊達ミツヒロ
 マガタのクラスメートの一人。シゲルと常に一緒にいる明るく陽気でおっちょこちょいな少年。名前は「ウルトラマン」のイデ隊員の本名、ミツヒロと「ウルトラマンマックス」のダテ博士から。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14



Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.129 )
日時: 2018/05/06 14:26
名前: たくと七星

「エレエレ!」
 外へ出ようとドアを開けようとした所でピグモンが追い付き歩を止めた。
「何?」
「あの、話したいことがあるけどいい?エレエレは、子供は嫌い?」
「別に・・・、好きでもなければ嫌いでもない、有象無象な存在、ただそれだけよ」
 ピグモンの問いかけにエレキングは表情を一つも変えずに淡々と言った。
「マガタくん、エレエレに言われたことを気にしてたみたいだから、あの子、エレエレに嫌われちゃったのかなとか言ってたよ」
「そんなことを気にするなんて心が弱い証よ。あの子にはこの世界を一緒に守るなんて無理だわ」
「そうかな、あの子もあの子なりに頑張ってると思うけど・・・」
「頑張っていても結果が全てよ。もういいかしら?」
「ねえ、どこ行くの?」
「散歩よ」
 ドアを開けて外へと出て行った。
「何だかあの子を避けてるみたい、何かあったのかな・・・・?」


「皆ーっ、今日も楽しんでくれよ!」
 木箱の上に乗ったノイズラーがギターを弾いてロックを披露していた。怪獣達がその音色を聴いているが、少年の心はまだ晴れない。
「・・・・・・」
「ゼットンさん?」
 後ろに何かいる気配に気付く、後ろを見るとゼットンが立っていた。
「何かな・・・?」
 今日はよく自分に付き添っている、少年は気にかかっていた。
「おいで・・・」
 ゼットンは少年を抱き寄せてテレポートをした。しばらくして、近くにある湖に着いた。
「湖、ここで何するの?」
 湖に入って平泳ぎをすると少年に手招きをした。
「泳ぐの、でも僕・・・」
「裸でいいのよ・・・」
 そう言って宇宙恐竜はおいで、と少年を誘う。衣類を脱いで一糸まとわぬ姿になって冷たい湖を泳いでいく。ゼットンは湖の真ん中にいて少年を待っていた。足をばたつかせながらなんとか泳いでいる。やっとのことでゼットンに辿り着いた。
「・・・・・・」
 宇宙恐竜は水に濡れた少年を抱き締めてその頭を撫でているのだった。
「・・・・・・」
 湖から出て陸地に上がると少年を後ろから抱き抱えて日向ぼっこをしていた。少年が後ろを覗くとゼットンは変わらず微笑みを見せていた。
「ゼットンさん、僕、僕に出来ることで皆の役に立とうと頑張って来たよ。でも、エレキングさんは僕を認めてくれない、ピグモンちゃんは優しい人で僕のことを思って厳しくしてるって言ってたけど・・・僕、解んないよ・・・。どう考えてもエレキングさんの気持ちが解らないよ・・・」
「・・・・・・」
 変わらず少年を見つめていたが、その唇に軽く触れるキスをした。
「四つん這いになって・・・」
「え、何・・・?」
 言われるままに四つん這いになる。背後では宇宙恐竜が少年の下半身をつぶさに見ていた。
「ここ、他の子にされた・・・?」
「ここって、何ひい?!きゃ!きゃあああ!何これ、変だよ!何、やあああん!」
 排泄物の出る肛門から何かが蠢きながら入って来た。腸内に入ると周りの壁を這いずるようにそれは動いていた。
「いや、いや、いやあああああ!怖い、怖いよ!ゼットンさん、何してるの?!」
「ぴちゃ、れろ、ぬろ・・・。はあ、ここ、まだ誰にもされていないみたいね・・・」
「え、ええ?!ゼットンさん、僕の・・・」
「私が初めて・・・最初にこの子の・・・」
 後ろでは想像していなかった光景が映っていた。ゼットン、あの宇宙恐竜が少年の穴を舐め回していたからだ。表情は和らいでいて、執拗に、でも優しく少年の肛門を舐め回していた。自分を尊敬しているアギラ達が見たら絶句しそうな姿、しかし誰も見ていない二人だけの湖で存分に少年を愛撫している。
「はあ、いい・・・。ひくひくしてるのを見ると・・・」
「ひどい、ひどいよお、どうして、どうしてえええ・・・・」
「いけないことじゃないのよ・・・・」
「え?」
「素直に感じて・・・」
 舌を腸内にねじ込み少年の中を掻き回す。
「はあ、はあ、はあ、ダメ、ダメ、ダメ、もう、いやあああああ、もう出ちゃう、白いの、精子出ちゃうーーーーーーっ!」
 少年から精が流れて川辺の石ころを白く汚していく。
「感じてくれたのね・・・」
 満足そうに笑うと、少年を抱き締めて仰向けに倒れ、自分の秘所を少年の分身にくっ付ける。
「もっと、しちゃお・・・」
「はあ、はあ、うん・・・」
 少年の猛りが挿入され、顔を歪ませる。マガタは腰を動かして膣内を攻めて行った。
「は、は、は・・・や・・・凄い、ああ・・・素敵・・・」
「ねえ、僕、ちゃんとやれてる?」
「・・・・・・・」
 言葉では言わない代わりに少年の頭を撫でて上手に出来ていることを伝える。
「ゼットンさん・・・やああ、僕、もう、もう・・・」
「遠慮せず、出しちゃいなさい・・・」
「イクよ、僕、僕、ああああああああああ!」
 少年の性器から白い精が注がれていく。ゼットンは涙を浮かべてこれを受け止める。抜かれると、膣内から精が流れてゼットンは嬉しく笑っていた。
「良く出来てるわよ、偉いわ・・・」

 宇宙恐竜との甘い一時が済んでしばらく湖でくつろいでいる。ゼットンは変わらず背中から少年を抱いて穏やかな瞳をしていた。
「何も難しい事じゃないの・・・」
「え・・・?」
「自分の思いを、正直に言えばいいのよ・・・」


 ゼットンと別れてマガバッサーと一緒に街を歩いていた。
「マガタ様、どこに行かれていましたの?」
「大丈夫だよ、散歩してただけだから・・・あれ、ベムラーさんだ・・・」
 よく見ると店が並ぶ通りでベムラーとノーバを見つけた。
「これ、ベムラー様に・・・。好きそうだったから・・・・」
 お菓子屋で買ったのかすもも漬けをベムラーに渡していた。
「ありがとう、すもも漬けは大好きよ。いい子ね・・・」
 赤い円盤生物の頬に優しいキスを送る。母と慕う主に口付けされてノーバは嬉しかった。
「あら、ベムラーですね」
「ベムラーさん!」
 少年が手を振ると、二人も気付いて笑顔で手を振る。
「この街での暮らしはどう?」
「そうね、とてもいいわ。皆笑顔で賑わっていて、私の砦もこんな風にして見ようかしら・・・」
「いいと、思うよ・・・。その方が、楽しいし・・・」
 まだ声色は小さいがノーバは笑顔で賛成する。かつての狂気さはもう微塵もない。本当に眩しいくらいの笑顔をしている親子のようだった。
「ねえ、ベムラーさん」
「なあに、マガタくん?」
「誰かと仲直りしたい時って、どうすればいいのかな?」
「仲直り・・・、何かあったの?」
「それは・・・」
「ちゃんと話してみて、理由はよく話しておかないとね・・・」
 ベムラーの言葉に頷いてマガタはエレキングのことを話した。
「そう・・・確かに、あの怪獣は台詞に棘があるわよね・・・。その子と仲良くなりたいの?」
「うん・・・」
「じゃあ、好きな物をプレゼントするのはどうかしら?私も子供達が喧嘩した時はそうさせているの」
「じゃあ、エレキングさんの好きそうな物を探せばいいのかな」
「そうね、でもただ渡すだけじゃなくて、自分の気持ちや思いも同時に伝えてあげた方がいい、そこは貴方次第よ」
「解った、ありがとう、ベムラーさん!」
「うふ、どう致しまして、頑張ってね・・・」
 早速、少年はエレキングの好きそうな物を探すことにした・・・。 続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.130 )
日時: 2018/05/19 20:17
名前: たくと七星

「ねえ、エレキングさん、何プレゼントすれば喜ぶかな?」
「あの怪獣にですか・・・」
 二人で何を渡せばいいかを考える。だがどう考えても中々思い浮かばない。良く考えてみるとエレキングの好きそうな物は解らないし、何が好きなのかもよく解らない。
「難しいですわね、彼女は自分の本心を中々見せなさそうな方でしたし・・・それに、棘のある言葉ばかりでいいイメージも湧きませんわ」
「まあ、初めて会った時もきつい感じだったから・・・」
「そうですわ、カプセル組の方達なら何か知っているかもしれませんわ」
「そうだ、あの人達、この世界の住人だし、エレキングさんのことも知っていたよね」
「では会いに行って聞いてみましょう」
「うん」
 早速街にいるカプセル組を探しに行った。


「エレキングさんの好きそうな物?」
 少年の話を聞いてアギラが首を曲げて考える。
「うん、何をあげたらエレキングさん、喜んでくれるかなって・・・」
「うーん、ミクさんは何か知ってる?」
 隣にいるミクラスに聞いてみる。
「うーん何だろう、あの人から何が好きなのか思い浮かばないんだけどな・・・」
 ミクラスもエレキングが何を好きなのか解らなかった。
「それに、あの人、あまりあたし達と一緒にはいないしつるまないから何をやってて、何をしているのか解らないんだよね」
 一緒にいたザンドリアスが両手を頭に乗せて言った。
「ザンドリアスちゃん、エレキングさんって皆と一緒にいないの?」
「うん、どちらかって言うと皆といるよりも一人の方がいいって言うタイプの人だから」
「所謂、一匹狼って奴さ」
 ノイズラーがギターを弾いて結論付ける。
「そうなんだ、じゃあエレキングさんの好きな物って誰にも解らないのかな・・・」
「そう諦めるのは早いですよ」
 ウィンダムが前に出た。何かの情報を持っているようだ。
「あれ、ウィンさん、何か知ってるの?」
「はい、同じ類を感じる彼女のことはある程度情報を掴んでいますから」
「じゃあ、エレキングさんの好きな物の解るの」
 ウィンダムなら解るかもしれない。期待に膨らませて聞いてみる。
「そこまでは行き付きませんが、どこの常連なのかは把握しています。まず、無類の甘党ですね。とあるスイーツ店に足しげく通っている姿を目撃しています。それから、ある本屋にも入って薄いほ・・・」
「ウィンさん!」
「それ以上は言っちゃダメ!」
 子供に教えてはいけない話をしようと察したアギラとミクラスが慌ててウィンダムの口を塞いだ。ザンドリアスとノイズラーも危ないと思ったのかホッと一息を吐いた。
「あれ、どうしたの?何か続きがあるんじゃないの?」
「ああいや、何でもないよ、マガタくん・・・」
「そうそう、取り敢えずそのスイーツ店に言ってごらん、はは・・・」
 汗をかいて作り笑顔をしてマガタにエレキングが常連のスイーツ店に行くよう勧めた。何か胸のつかえを覚えながら少年はマガバッサーと一緒に歩いて行った。
「ありがとう、アギラさん、皆」
「どう致しまして、はあ・・・。ウィンさん、危ない所だったよ?」
「マガタくんもまだ子供なんだからさすがにあれを教えるのはまだ早いよ」
「そうでしたね、軽率でした・・・」
「けど、あの人がどこにいるのか知ってるのかな、あの子・・・」
 ノイズラーが言う。エレキングは一人でいることが多い。そしていつもどこで何をしていてどの場所にいるのかは誰にも解らないのだ。
「スイーツ店だから、甘いものだね」
「そうですわね、ただ、ウィンダムさんの言っていた薄い本と言うのは何でしょうか?」
「それなら私が教えますよ」
 どこからか声がして上を見上げると屋根の上で座って手を振っているバキシムが見えた。飛び降りると薄い本についてを話す。
「バキシムさん、その薄い本って何かな?」
「同人誌って呼ばれる奴ですね」
「どうじんし?」
「所謂、二次創作を取り扱った短い漫画のことですね。エレキングはその本がお好きなようですよ」
「でも、どんなものなのかな、その本・・・」
「あの人は腐女子ですからね、BLの物をよく買っているようですよ」
「BL?」
「その本屋に行けば解りますわ。頑張ってですわ」
「うん、ありがとうバキシムさん、じゃあその本屋も探さないとね・・・」

続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.131 )
日時: 2018/05/26 21:28
名前: たくと七星

 美しく透き通った、包み込むような光が照らす湖。清らかな水の中を泳いでいる、浮かび上がって私は思う・・・。どれだけ生まれて、どれだけ死んで来たのだろう。輪廻転生、その言葉の通りに幾つもの命となって生を受けた私、だけど、何故だろう。私の中に今までの数多くの前世の記憶が残っている。鮮明に浮かぶもの、それは思い出したくないほどの辛く苦しい思い出・・・。それを思うだけで所詮交わりは悲しい結末になるだけだと思い知らされる。私はもう疲れてしまった。私はもう・・・。だから思う、誰とも馴れ合わず、孤独に生きて行こうと、でも、何故なの、今の私の中で、あの子のことが思い浮かぶ。怪獣と人との絆の橋渡しを任されたあの少年のことが浮かんでくる・・・・。



「あの店かな?」
 その頃、少年とマガバッサーはウィンダムの言っていた人気スイーツ店に来ていた。余程人気なのか賑わいがあって、たくさんの怪獣達がスイーツを買っていた。
「エレキングさんってどんなデザートが好きなのかな?」
「店員さんに聞けば解るかも知れませんわ、マガタ様、行ってみましょう」
「うん!」

 そしてしばらくして、
「エレキングさんの好きな物、これで揃ったね」
 ショートケーキが好きだと聞かされてイチゴの乗ったケーキを二つ買った後、薄い本が販売されている本屋に行ってそのBLの本を一冊購入したのだった。
「この本買う時、お店の人から色々言われたな・・・」
 その本を買う時、店員から未成年が買うようなものじゃないと薄笑いをされて注意されたのを汗をかいて思い出した。欲しがっている人に頼まれてと言ってようやく購入出来たわけだが・・・。
「でもこの本、どうして男の人同士なんだろう・・・?」
 本を見ても同性でイチャラブしている内容に少年は何が面白いんだろうと首をかしげている。
「ま、まあ、好みにも色々あると思います・・・」
 マガバッサーは冷や汗をかいて笑っていた。これでエレキングの好物は用意出来た、のだが肝心のエレキングはどこにいるのだろうか。アギラ達の話では一人でいることが多く、そして自分の居場所を相手に伝えない、だからどこで何をしているのかすら解らない。
「エレキングさんっていつもどこにいるのかな・・・?」
「マガマガ」
 マガタが考えているとピグモンとハネジローがやって来た。
「あ、ピグモンちゃん、ハネジロー」
「パム!」
 ハネジローが元気良く手を振って挨拶した。
「エレエレがどこにいるか、知りたい?」
「うん、エレキングさんに会って伝えたいんだ、僕の気持ちを」
「エレエレの居場所だけどね、ちょっとここから放れた場所、透き通った綺麗な湖があってそこにいるの」
「じゃあ、その湖に行けば会えるかな?」
 少年にかすかな希望が浮かぶとピグモンは頷いた。
「じゃあ、案内するから着いて来て」
 ピグモンとハネジローに案内されて少年とマガバッサーはエレキングがいるとされる湖に向かって歩いて行った。


「きょきょきょきょきょ、この街にいる怪獣達を全てレイバトス様に捧げてやろう。そのためには大人しくさせないとなっきょ!」
 街の屋根、そこにレイバトスに召喚されたドリームギラスが立っていた。ダークリングを取り出すと、ハイパーゼットンデスサイス、ツルギデマーガ、アーストロンをカードから召喚、更にレイバトスから授かった能力を使い、無数のメカゴモラの軍団を召喚させた。三体の怪獣とメカ怪獣軍団が咆哮を上げて街を破壊し始めた。
「レイバトスの野郎、こんなガタイの強い奴等を出しやがって!」 
 騒ぎを聞いてレッドキングと怪獣達が集合する。
「ワーオ、ゴモラさんと良く似た方々がこんなに!」
「ゴモラちゃん、こんなに親戚はいないゴモ!」
「いやー、あれロボットじゃあ・・・」
 ゴモラの天然発言にノイズラーが突っ込んだ。
「マガタくん、どうしたんだろう?」
「もう、大事な時にどうしていないのよ!」
 ザンドリアスが言うと、屋上から声が聞こえて来た。
「てめえ、何者だ!」
「きょきょきょ、私はドリームギラス、レイバトス様によって生を与えられた。レイバトス様の全宇宙支配のため、ここにいる怪獣達全てをレイバトス様に捧げるのだきょ!」
「なるほど、刺客って奴か・・・、てめえらの勝手にはさせないぜ!」
「きょきょきょ、出来るかなっきょ・・・」
 ドリームギラスは飛び立っていった。追いかけようとするレッドキング達だが、その行く手を召喚された怪獣達が阻む。
「・・・・・・・・」
「ゼットン、そう簡単にはいかねえみてえだな。お前等!」
「はい!」
「戦いが不得手な奴は街の皆を避難させてくれ、こいつらは俺とゼットン、バキシムが食い止める!」
 レッドキングがツルギデマーガ、ゼットンがハイパーゼットンデスサイス、バキシムがアーストロンに向かって行く。キングジョー、マガグランドキング、マガジャッパとギルドの怪獣達がメカゴモラの大群に向かって行った。そして、アギラ、ミクラス、ウィンダム、ザンドリアス、ゴモラ、ノイズラー、ローラン、リトラ、ギャラクトロン、ベムラー、ノーバがドリームギラスを追い掛ける。
 街から外れた草原、アギラ達は遂にドリームギラスに追いついた。
「待つんだ!」
 アギラがドリームギラスに待ったと声をかけた。
「ほう、ここまで追いかけてきたかっきょ」
「あんた達に街の皆を操り人形にはさせないんだから!」
「観念してお縄に付きなさい!」
 ザンドリアスとウィンダムが言い、ノーバも鎌をギラリと構える。
「きょーきょきょきょ、お前達は運がいいっきょ。この私、ドリームギラスの究極の姿をお目見え出来るのだからなっきょ、このダークリングで!」
 ドリームギラスがダークリングを取り出した。
「そのリング、マガタくんの持ってる奴に似てる?!」
「と言うことは、まさか・・・」
 ミクラスとベムラーの言葉にドリームギラスはニヤリと笑って起動させた。

 禍々しい赤色の空間・・・・。
「ユニタングよ!」
『ユニタング!ギャシャーウウウウ!』
「カウラよ!」
『カウラ!ブモーウ!』
「マザロン人よ!」
『マザロン人!ガルルグルル!』
「マザリュースよ!」
『マザリュース!オギャアオギャアオオ、ギャアオオオ!』
「四大超獣の力、頂くっきょ!」
『超・獣・合・体!』
 ユニタング、カウラ、マザロン人、マザリュースがドリームギラスとフュージョンする。
「ジャンボキング!!!」
 禍々しい気を漂わせて降臨する。ケンタロスのような体形、カウラの上半身とユニタングの両腕マザロン人とマザリュースの部位の名残を纏いし、凶悪なる超獣が降り立った。
「合体した・・・?」
「何て禍々しい・・・」
「ちょっと、これはヤバいんじゃない・・・?」
 アギラ、ベムラー、ザンドリアス達もその姿に騒然とする。
「最強超獣、ジャンボキング!!!」

続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.132 )
日時: 2018/06/02 19:44
名前: たくと七星

「僕達が止めてみせる・・・!」
「きょーきょきょきょ、ならば見せてみろ、少年のいないお前達がどこまで抗えるのかをな、きょ!」
 アギラとゴモラが走ってパンチを放ったが、ジャンボキングは殴られた箇所を払って何ともない仕草をして来た。腕を掴んで持ち上げようとしたが、
「うう!」
 ジャンボキングに首を掴まれ持ち上げられてしまう。
「マザロン人の怪力の力だっきょ!」
 角からカウラの光線を放ち、アギラとゴモラを吹っ飛ばした。
「こいつ!」
 ザンドリアスが飛び掛かって馬乗りになり連続パンチをするがリング状の光線で拘束されて転げ落ち、踏み付けをされて蹴り払われてしまう。
「行くよ!」
「はい!」
 ミクラスとウィンダムがジャンボキングに向かう。
「バカめ、きょ!」
 ユニタングの腕から糸を飛ばして二体を絡め取ってしまった。
「糸が!」
「巻き付かれた?!」
 ベムラーとノーバがペイル熱線とノーバレーザーを飛ばして糸を焼き切ろうとしたが、ジャンボキングが何かを唱え始めた。
「何ですって?!」
「嘘・・・!」
 光線は糸に命中しているのだが手応えが感じられない。ギャラクトロンがレーザーを飛ばしたが同じだった。
「まさか、奴は実体化されていない?!」
「どういう事?」
「きょーきょきょ、マザリュースの幻影能力だきょ!」
 ジャンボキングが腕を振り回しながら嘲笑う。
「ウィンちゃん、こうなったら!」
「はい!」
 二人は全身にエネルギーを溜めると一気に解放させて糸を焼き切った。しかし直後にジャンボキングが角をミサイルにして飛ばして来て直撃してしまう。
「あたしが行くよ!」
 リトラが飛んで光線を交わしてひっかきをするが大したダメージにならず、ジャンボキングに叩き落とされてしまう。
「リトラちゃんが踏み付けられちゃう!」
「任せろ!」
 ローランが言うとノイズラーが走り、飛び込んでリトラを抱き転がって踏み付けから守った。
「こうなったら本気を出すわよ!」
 ベムラーが強化体になり、ノーバ、ギャラクトロン、ノイズラー、リトラと共にジャンボキングに向かって行った。


「ふん、てい!」
 その頃、街ではレッドキングがツルギデマーガの剣をかわしながら回し蹴りを振るっていた。腕に装着された剣を掴んで投げ飛ばす。ゼットンもハイパーゼットンデスサイスの切り裂きをかわし、テレポートの応酬を繰り広げ、バキシムもアーストロンを持ち上げると投げ落としてバキシクラッシャーを放って攻撃、キングジョーも仲間の怪獣達と共にメカゴモラの軍団と激闘を繰り広げていた。


「ピグモン、ここって・・・」
「マガマガ、見覚えがある?」
「うん、ゼットンさんが連れてってくれた湖・・・」
 案内された場所、そこはあの時ゼットンが自分を後押ししてくれた、あの湖だったのだ」
「ゼットンが君をここへ連れて来たんだね・・・」
「ですがここにエレキングはいるのでしょうか?」
「うーん、よくここで泳いでいるのを見たけど、あら?」
 湖を見ると、水の上を泳いでいるエレキングの姿が見えた。それを見てピグモンとハネジローが草原の中に隠れる。
「何故隠れるのですか?」
「バッサーも隠れて、この場合は二人だけにしておいた方がいいの」
「ですが」
「大丈夫だよ、きっと話せば解ってくれるはずだよ」
「解りました、ですが気を付けてくださいませ、何かあった時は私が」
 マガバッサーは上空から少年を見守ることにした。エレキングが湖から上がり、濡れた髪を払っていた。
「エレキングさん」
「?!」
 純白の宇宙怪獣が目を見開いて驚いていた。そこにはいるはずのない、人間の少年が紙袋を持って自分の目の前に立っていたからだ。
「どういう事、何故貴方がここに・・・?」
「僕、どうしてもエレキングさんに伝えたいことがあって・・・」
「・・・・・・」
 少年はエレキングを見ていたが、彼女は草原に視線を向ける。
「ピグモン、余計なことを吹き込んだわね?」
「ええ、何のこと、ピグモンなんて知らないし、ここには誰もいないよ?!」
 慌てて否定するがエレキングはお見通しだった。
「全く・・・。何のつもりでここへ来たのか知らないけど貴方、人のプライバシーに勝手に入り込むなんてどう言う了見なのかしら?子供だから仕方ないかもしれないけど本来なら犯罪ものよ」
「犯、罪・・・」
「そうよ、大事な時間を邪魔した、変な気をおこしてやって来たつもりだろうけど私は貴方にはなびかない。今日は許してあげるけど、次は同じようには行かないわよ、それをよく覚えておきなさい」 
 冷淡に言い放ち、湖から去ろうとした。
「あの、エレキングさん、僕、何かいけないことをした?」
「放しなさい!」
 少年が手を掴もうとするがエレキングは払いのける。
「待って、待ってよ!」
 少年は追い掛けて前に出て袋を見せた。
「僕、エレキングさんに渡したいものがあって、これ、好きでしょう?」
「・・・・・、そんなもので餌付けしようとしてもダメよ」
「違うよ、僕、エレキングさんに喜んでもらいたくて・・・・、僕、確かに弱くて足手まといかもしれないけど、僕でもどうすれば皆の役に立てるか頑張ってるんだよ。エレキングさん、僕が悪いことをしたなら謝るから、だからお願い、お願いします・・・・」
 少年の目から涙が流れて来る。冷たい視線を向けられてだけに落ちる涙は止まらない。
「・・・・・・・うう、う、うう・・・・・」
 少年の涙に心に何かが刺さったのか、エレキングは膝を地に着いて泣き出してしまった。
「エレキングさん?」
「泣いてる、何故・・・?」
「お願い、もう、私に関わらないで・・・・一人でいさせて・・・。これ以上貴方に情が湧いてしまう前に、早くいなくなって・・・」
「どうして・・・?」
「大切な人を得ても所詮は傷付いて悲しい思いをするだけよ。前世の記憶が私の中に流れてる。一生を捧げる人に巡り合えて幸せを感じた、けれど死に別れてその人の敵として生まれてまた死んでいった。楽になってあの世に行っても醜い人達にその魂を利用されてその人の思いすら踏みにじられる・・・。もう私は、疲れてしまった・・・」
「それで僕に冷たくしてたのも・・・」
「マガタ様に情が湧かないようにするため、自分から遠ざけるため・・・」
「私はもう傷付きたくない・・・、だから孤独に生きて行くと決めていたのに・・・」
「エレキングさん、辛い思いをたくさんして来たんだね・・・、だけど、いいことだって巡り合えるんじゃないかな?」
「?」
「たくさん傷付いて、悲しんで、そんな気持ちが僕にも伝わる。だけど、どれだけ悲しくても、いつか必ずいいことが訪れるんじゃないかな?僕、エレキングさんを悲しませたりしないよ。僕、絶対に幸せにして見せるから!」
「・・・・・ねえ・・・・」
 エレキングが少年の手を握る。
「貴方を信じることが出来たら、私、強くなれるかしら・・・」
「なれるよ、エレキングさんだもん、強くなれる・・・どんなことがあっても・・・」
「坊や・・・いいえ、マガタくん・・・!」
 二人の周囲が光に包まれる。それを固唾を飲んで見守るマガバッサーとピグモン、ハネジロー。やがてその光の中から美しき白き羽根を纏った竜の麗人が飛び立った・・・。 続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.133 )
日時: 2018/06/09 20:25
名前: たくと七星

 レッドキングがツルギデマーガの装着された剣を掴んだ。
「うおらあああああ!」
 強力でツルギをへし折るとヴォルカニックインパクトでツルギデマーガを倒した。
 ゼットンとハイパーゼットンデスサイスがテレポートしながら降下して地面に着地した。ハイパーゼットンデスサイスが暗黒火球を放つ準備を始める。ゼットンも最大まで火球を溜め始めた。
 ハイパーゼットンデスサイスが暗黒火球を連射して来た。ゼットンは最大まで溜めた一兆度の火球を放った。火球は暗黒火球を打ち消していき、ハイパーゼットンデスサイスに直撃、これを倒した。
 バキシムもハリケーンでアーストロンを投げ飛ばすと、バキシクラッシャーを放ってアーストロンを倒した。
「よし、やったぜ!」
「あとは、あの子達がどうなのか気になりますね」
 

 その頃、アギラ達がジャンボキングと激闘を展開していた。ジャンボキングの角からの光線でアギラ達が吹っ飛ばされた。
「く、強い、こいつ・・・」
 追いつめられる怪獣達、すると、空から一筋の光が現れ降り立った。
「な、何?!」
「まさか、エレキングさん・・・?」
 ミクラスが驚き、ウィンダムが眼鏡を整えて見ると、縦に長い兜、肩には大袖、腹巻に太ももを露出した格好に白き翼を生やしたエレキングだった。すぐにマガタを抱いたマガバッサーも降り立った。
「エレキングさん、姿が皮ってる?」
「それに、強そう!」
 エレキングの新たな姿、ザンドリアスとゴモラも期待に胸を膨らませた。
「私はエレキング、放電竜エレキング、雅な力を聖に変える・・・!」
 ジャンボキングに狙いを付けると腰に差している尻尾の色の刀の柄に手をかけた。
「な、何だこいつは?まあいい、誰が来ようが私には勝てない!」
 ジャンボキングが角から光線を放って来た。エレキングは鞘から刀を抜きだした。美しくも神々しい白刃の光が光線を弾き飛ばした。
「何い?!光線を弾いただと!己!」
 エレキングが刀の柄に手をかけて歩き出した。ジャンボキングが光線を連射するが居合いで太刀を振るい、光線を弾き返していく。次に糸が飛ばされたが、これも縦横に刀を振り回して切り裂いていった。ジャンボキングの懐に入り込んだ刹那に太刀を一閃した。
「ぐはあ!」
 回転しながら居合をしてジャンボキングを切り裂いていく。
「おのれーーーーっ!」
 拘束するリングの光線が放たれてエレキングを拘束した。ジャンボキングがタックルしてエレキングを吹っ飛ばし、踏み付けに出た。ジャンボキングの足を掴み、踏みつかれまいと持ちこたえようとする。
「エレキングさん、頑張って!」
 少年の応援する言葉が響く。仲間の怪獣達も激励の言葉を送っていた。
「ふん・・・!」
 力を振るいジャンボキングを転ばせて反転した。そして居合から衝撃波を飛ばしてジャンボキングを怯ませる。精神を統一すると、一直線に走り、飛び立って太刀を抜き、ジャンボキングに向かって行く。すれ違い様になった刹那、切り裂く音が響いた。着地と同時に太刀を鞘に収める金属の音が鳴る。
「この私が、最強超獣となった私がきょおおおおおおおおおおお!!!」
 それと同じくジャンボキングが絶叫して首が飛び大爆発を起こして消滅するのだった。
「やった!」
 少年と怪獣達がエレキングに駆け寄った。一歩前に出た少年がエレキングに微笑むと、彼女もまた笑顔を浮かべて少年に頷く。もう、エレキングの心に一寸の迷いも恐れも無かった・・・。  続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.134 )
日時: 2018/06/10 17:08
名前: たくと七星

「エ、エレキングさん・・・?」
 少年は裸にされて、仰向けに組み敷かれていた。少年はどうしてこう言う状況になっているのかよく解らないでいた。戦いが終わった後、エレキングに部屋に連れられて裸にされ、押し倒されて両腕を片手で抑えられてしまっている。ほどこうにも力が強すぎてほどけない。これから何をされてしまうのだろう、少年の心は期待と不安に押し潰されそうになる。
「ねえ、僕をどうするの?」
「どうするって、裸の可愛い男の子が目の前にいれば答えは一つよ・・・」
 鋭く、けれど優しさのある口調で少年に言う。可愛く立っている乳首を摘んで来る。
「ううん・・・」
 少年が瞳を閉じる。それを合図と思ったのか、かなりの力を込めて乳首を強く抓った。
「きゃああ!!!」
「女の子みたいな悲鳴ね、情けないわね・・・」
「そんな、僕、情けなくないも、ああああ!いやあああ!」
 乳首が強く引っ張られる。両腕を掴まれて逃げることも出来ない。少年はただ泣いて喘ぐしかなかった。
「あら・・・?」
 後ろにある固くそそり立った肉棒にエレキングは目を付けた。
「まだ触れていないのにこんなに固くして、はしたないわね」
「違うもん、僕、はしたなくない、いやあああ、何?!」
 腰を持たれて逆様の状態にされてしまう。下半身、尻の近くにある肛門がエレキングの目にさらされる。
「このヒクヒクしている穴は何かしら?」
「それは、やだ!やだやだ、言えないよ!」
「言いなさい、じゃないと、ずっとこの体勢にするわよ」
「ええ、それはやだ!いや!言います、僕のお尻の穴です、排泄物の出る汚い穴です!」
「ふふ、良く言えたわね、ここを犯してあげるわ」
「え?犯すって・・・・あああ!やああああああん!」
 尻の穴に蠢く何かが這っている。上を見るとエレキングが舌を這って少年の不浄の穴を舐め回していたのだ。ゼットンにされたあの行為を今度はエレキングがしている。ゼットン同様クールビューティーな彼女が年下の愛くるしい少年の尻の穴を舐め回していたのだ。アギラ達が絶句するだろう振る舞いをエレキングはしていた。
「はあ、はああ、凄い素敵よ、貴方のお尻の穴、他の子にこういう事されたことはあるの?」
「う、うん!ゼットンさんにもされて、ウィンダムさんやベムラーさんには指を入れられたの!」
「じゃあ、こんな快感は?」
「え、いや!いや!いやあああああ!何これ!いやああああ!」
 尻の穴の中に舌が入っていく。舌が軟体生物のように蠢いて少年の尻の穴の中を散らしていく。
「いやあ!いやあ!恥ずかしいの、やだあ!助けて、助けてえ!」
「あああ、可愛い、可愛いわマガタくん、もっと聞かせて、可愛く泣いちゃってる切ない声を聞かせて・・・・」
「やああああん!ダメええええ!もう僕、僕、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あああーーーーーーーん!」
 堪えきれなくなり、少年は精液を射精してしまった。それを見てエレキングは少年を解放し仰向けに寝かせる。そして少年が自分のために買ってくれたケーキを手に持った。
「はあ、はあ、はあ、それ、僕がエレキングさんのために・・・」
 すると宇宙怪獣はそのケーキを少年の胸に強く当てて崩してしまった。
「いやああ!何するの?!」
「こうするのよ」
 ケーキを少年の胸、お腹、太ももに塗りたくっていく。
「ああ、ああ、僕が買ってきたのに・・・」
「ほら、どう、貴方がスイーツになったのよ」
 鏡を出して自分がケーキで盛られた姿を見せつけられる。
「やだよ、こんなのやだあ、いやあああ!」
 エレキングが舌を這い甘いクリームやスポンジ、へそに乗せられたイチゴを口に含んでいく。
「あああ、可愛い男の子を、ケーキにまみれさせて、こんなことをしているわ・・・堪らない・・・」
 体に付いたクリームを舐め取る。
「ううう、ひぐ・・・ふえ、ふええええ、うわああああああん!!!」
「え?」
 少年が大粒の涙を流して泣きじゃくっていた。目からは涙が止まることなく流れ落ちて頬を濡らしていく。
「ひどいよ!ひどいよ!どうしてえ・・・僕、エレキングさんが喜ぶと思って買ったのに、ぐちゃぐちゃにするなんて、あああああああああああん!」
「あああ、可愛い・・・。こんなの反則よ。そんな涙を見せられたら・・・」
 少年を優しく抱きしめると涙を舌で舐め取り、胸で顔を埋めさせる。
「ごめんなさい、やりすぎたわ。嫌いにならないで、貴方が愛しいと思うからしたのよ・・・」
「え、僕が、愛しい?」
 泣き止んだ少年がキョトンとしてエレキングを見つめた。
「そうよ、愛しくて、可愛くて、しちゃったのよ。こんなこと、好きじゃない相手にはしないんだから・・・」
「そうなの・・・」
「ええ、貴方が特別だから、悪意も意地悪も無い。ただ愛しいから・・・。でも、貴方を傷付けてしまったみたいね・・・」
 悲しそうに目を背ける。それを見て少年も申し訳なさそうにする。
「エレキングさん、ごめんなさい、僕のためにしてくれたのに、僕、自分勝手に酷い人だと思って・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
「こら、泣かないの。貴方は強い子なのだから・・・」
「ああ、エレキングさんのおっぱい、ふかふか・・・」
「男の子ってこうすると落ち着くんでしょう。落ち着いた?」
「うん、エレキングさん・・・」
「なあに?」
「もっと、感じたい・・・」
「しょうがない子ね・・・」
 エレキングは仰向けに倒れて少年の顔を自分の胸に埋める。
「温かい、優しくて守ってくれてる・・・・」
「マガタくん、私、貴方を優しく出来てる?」
「うん・・・エレキングさんの優しさが、ちゃんと感じるよ・・・」
「嬉しい・・・マガタくん・・・」
 宇宙怪獣が少年を優しく抱きしめた。しばらく温もりを与えて顔を合わせた・・・。 続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.135 )
日時: 2018/06/17 14:34
名前: たくと七星

「ねえ、この後もしてくれるんでしょう?」
 宇宙怪獣が耳元で囁いて来る。そう言われて少年は頬を赤く染めてしまう。
「緊張しているの?いつもしているのに・・・」
「解ってたの?」
「当然、声がよく聞こえていたわ。こう見えても地獄耳なのよ」
「・・・・・・・」
 恥ずかしがっていることを察して宇宙怪獣が少年の頬にキスをする。
「大丈夫よ、貴方を拒絶したりしないわ。おいで・・・」
「うん、じゃあ、行くよ・・・」
 仰向けになっているエレキングがそっと開脚して秘所を少年に見せる。秘所は濡れていて電気が感電していた。
「何か、電気が出てるよ・・・」
「大丈夫、痛みのない軽いものよ、さあ、勇気を出していらっしゃい・・・」
 マガタはエレキングの秘所に自分の分身を入れていった。
「く、くうううん、あん、あは、はん、はんん・・・!」
 膜が破け血が流れて体中に激痛が走る。エレキングは痛みに耐えて少年を抱き締める。
「大丈夫、エレキングさん・・・」
「ええ、心配しないで、貴方を受け入れる、動いてみて・・・」
 エレキングに言われて少年は腰を動かし始めた。クールで美しい宇宙怪獣は少年を優しく包み安心感をもたらすように少年の分身に温もりを与えていた。
「はふ、はふ、エレキングさん、エレキングさん・・・」
「ふふ、気持ちいいの?」
「うん、うん・・・!」
「素直でよろしい、もっと私で感じて・・・」
 ゆっくりと動いてエレキングと甘いキスを交わしていく。
「マガタくん、私を幸せにしてくれるって約束して・・・」
「うん、絶対に幸せにするよ・・・」
「ありがとう・・・」
 エレキングの瞳から水晶のような涙が流れ落ちた。少年と宇宙怪獣は互いを抱き締めてしばらくの間、甘い一時を過ごす。

「あの言葉はこういう意味だったのかもしれない・・・」
「なあに?」
「誰なのかは解らない、けれど、小さな私を優しくあやしながら語りかけている。生きていればいつかきっと幸せになる時が来る。それが貴方との出会いだったの・・・」
「僕と?」
 エレキングは静かに笑みを浮かべて無言で頷いた。
「マガタくん、私、幸せよ・・・」
「良かった、エレキングさんがやっと笑ってくれた・・・」
 少年に優しくキスして少年に微笑んでいた。
「おいお前等、大変だ!」
 そこへレッドキングがドアを開けて出て来た。
「レッドキングさん?!」
「うお、お前何で裸に?!」
「ちょっと、大事な一時なのにいきなり入って来て」
「悪い、それよりも大変なことになった、レイバトスが動き出したんだ!」
 レッドキングの言葉にマガタはまさかと思った。だが、同時に亡霊魔導師との最後の戦いが起きることを予感するのだった・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.136 )
日時: 2018/06/17 15:06
名前: たくと七星

「第15話(最終話) 広がる絆 繋がる世界」 (タイトルネタ「ウルトラマン] 第14話光る大空 繋がる大地」)


『私はマガバッサー、風ノ魔王獣です』
 マガバッサー、綺麗で優しくてお母さんのように僕を包んでくれる魔王獣。マガバッサーに会うまでは僕は一人ぼっちだった。お母さんは早くに亡くし、お父さんは僕を顧みてくれない。家に帰っても、いつも一人ぼっち、帰りを出迎えてくれる人も、優しい笑顔を向けてくれる家族もいなかった。
 そんな毎日に現れた。僕を守ってくれる優しくて暖かいお姉さん、危険な時はいつも僕を助けてくれて、美味しいご飯も作ってくれて、僕にいつも優しい人、やがていつしか色んな怪獣達が僕の前にやって来て毎日が賑やかになって僕も段々笑顔を見せるようになった。そして僕も強くなれたんだ。皆がいたから、守りたいと言う気持ちが芽生えて強くなろうと頑張れた。
 そんな皆の故郷を滅ぼそうとする悪い人がいる。だから僕も皆と戦う、皆の力でこの世界を絶対に守るんだ・・・!


「これほどの大軍・・・」
「レイバトスの野郎、本気で俺達を屈服させる気だな・・・」
 街の外にある平原。マガタと仲間の怪獣達が全員来ていた。レイバトスが総攻撃を仕掛けて来たのだ。ゼットンとレッドキングが周りを見渡している。無数のレギオロイド、ダークロプス、チブロイド、メカゴモラ、キングジョーブラックの軍団が待ち構えていたのだ。
「相変わらずやることがえげつないわね・・・」
 エレキングが髪を撫でて言った。
「ああ、だが俺達は絶対に負けねえ!そうだろう?」
 近くにいる怪獣と人間の絆の懸け橋となった少年に声をかける。少年も強く頷いた。
「あ、あれは?!」
 アギラが遠くを見ると平原の奥に何かが光っていた。
「ヨミ神殿、そこにいる・・・・」
「ゼットンさん、解るんですか?」
 ウィンダムが言うと宇宙恐竜は静かに首を縦に振った。
「さあ、行くぜ!俺達全員でこいつらに、レイバトスに勝つ!」
「貴方はレイバトスを・・・」
「うん、マガバッサー!」
「はい!」
 マガバッサーは少年を抱えて飛び立った。
「やれやれ、あいつに派手な舞台を取られちまったか。別にいいけどな、おい、必ず勝ってこいよ!」
「お姉様、絶対無事に帰って来てん!」
 土と水の魔王獣がマガバッサーを見上げて声援を送ったマガバッサーは羽ばたいてレイバトスのいるヨミ神殿へと飛んでいく。だがその途中で光弾を飛ばして来る存在が下にいた。
「あれは?!」
「レイバトス様の邪魔はさせませんよ、この私の相手をなさい!」
 破滅魔神、ゼブブが剣を構えてマガバッサーに戦いを迫っていた。
『マガタくん!』
「ベムラーさん?」
 ベムラーのカードから彼女の声が聞こえて来た。何を意味するのか少年はすぐに理解してベムラーと共にノーバ、メルバ、ブルトン、アントラー、シルバーブルーメのカードを取り出して召喚させた。ゼブブの前に立つようにベムラーとノーバ達が対峙した。
「こいつは私達があいてになるわ!」
「ブルブル!」
「こいつらには因縁があるから、自分達が相手になる、そう言っています!」
「マガタく〜ん、心配せずに先へ行ってね〜」
「絶対に勝つよ・・・」
 シルバーブルーメが手を振り、少年はそれを見届けてヨミ神殿の方へと向かって行った。
「ほう、また貴女方ですか、ならば・・・」
 呪文を唱えて、グドン、ビクトルギエル、ハイパーゼットン、デマーガ、メカゴモラを召喚させて突撃した。
「さあ、行くわよ、子供達!」
「は〜い!」
「勝つよ、お母さん・・・」
 ベムラー達はゼブブの軍団に向かい戦いを展開した。

「ふふふ、この世界の怪獣達を全て私の支配下においてやる・・・」
「そうはさせない!」
「うん?」
 禍々しい気配が漂う神殿、強い決意が感じられる声が聞こえて来た。レイバトスが振り向くと、そこには羽ばたいて着地するマガバッサー、そして少年、マガタがレイバトスを見据えていた・・・。 続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.137 )
日時: 2018/06/30 13:52
名前: たくと七星

「現れたな、地球の怪獣使いよ、だがもはやこの私を止めることは出来ないぞ。この神殿に眠る強大な力をもって全ての怪獣達を支配下に置き、この世界を、全宇宙を述べる王となるのだ」
「それを止めるために僕達がいる!僕が、皆が必ず止めてみせる!」
「出来るかな?」
 レイバトスがギガバトルナイザーを振り回して戦闘に入る。
「マガバッサー、行くよ!」
「はい!」
 飛び立つマガバッサーにレイバトスがジェノサンダーを飛ばして来た。翼でこれを防ぐとジャンプキックを浴びせて爪で切り裂き攻撃をする。ギガバトルナイザーの振りをかわしていき、爪で切り上げて蹴りを浴びせた。
「共存不可能の魔王獣が何故人間の味方をするのだ!」
「全ての人間の味方ではありません!この子を、この子の未来を守るために戦っているのです!」
 キックを振るいレイバトスを後退させた。レイバトスがジェノサンダーを飛ばして爆風に巻き込まれる。
「ザンドリアスちゃん!」
『ザンドリアス!』
 マガタの召喚で煙からザンドリアスが出て来てレイバトスにパンチを浴びせた。ギガバトルナイザーの攻撃をかわすと懐に入り込んで連続パンチを浴びせて掴みあげると振り回して地面に投げ飛ばした。
「ぐ、おのれ!」
 起き上がったレイバトスがジェノサンダーを飛ばして来る。
「きゃああああああ!」
「バキシムさん!」
『バキシム!』
「バキシクラッシャー!」
 バキシムが出て来て光線を飛ばしたが押し切られそうになる。
「させないよ!」
 マガタがオーブクリスタルを読み込ませてバキシムにパワーを与えた。
「力がみなぎります!」
 全力のバキシクラッシャーを発射してジェノサンダーを押し切り、レイバトスを吹っ飛ばした。
「ゴモラちゃん!」
『ゴモラ!』 
 ゴモラを召喚させると同時にサイバーゴモラへフュージョンさせた。
「サイバー超振動波!」
 地面を滑走しながらサイバー超振動波を放つがレイバトスはギガバトルナイザーを旋回させて弾いてしまった。
「ウィンダムさん!」
「はい!」
 召喚と同時に走り出してファイヤーウィンダムにチェンジ、ジャンプと同時に火炎を放ってレイバトスを攻撃した。
 ウィンダムが着地すると、レイバトスが炎を払ってデスサイスを連射して来た。
「ミクラスさん!」
 ミクラスを召喚させるとエレキミクラスにチェンジさせた。素早く動いてデスサイスを相殺していき、レイバトスにパンチして吹っ飛ばした。
「アギラさん!」
「せえい!」
 アギラが召喚され、レイバトスを持ち上げて投げ飛ばした。
「エレキングさん!」
 エレキングを召喚、放電竜に姿を変えると居合を振るってレイバトスを切り刻んでいき、ギガバトルナイザーを一刀両断した。
「バカな、何故私が追い詰められる?!」
「解らないの?この子への思いが、絆が、私達を強くしてくれるの!」



 一方、ベムラーは回し蹴りをしてゼブブを転ばせた。ゼブブが一突きに出るとバック転して熱戦を目に放った。
「ぐああああ、目が、目がああああ!」
「同じ手は使わせないわ」
 ノーバ達はビクトルギエルの光線に吹っ飛ばされていた。
「こいつ、強い!」
 膝を付いたシルバーブルーメが驚嘆する。
「どこかへ飛ばすことって出来ないんですか?!」
「それだわ!」
 メルバの言葉にアントラーが閃いた。
「ブルトン、何とか出来ます?」
「ブル!」
 アントラーが言うとブルトンは強く頷いた。超能力でビクトルギエルの動きを止めた。アントラーが磁力光線で宙に浮かせるとブルトンは異次元空間に穴を開けてそこへ幽閉させたのだった。
「やりーっ!」
 ノーバのノーバレーザーがデマーガを、メルバのメルバニックレイがメカゴモラを、アントラーのメテオクライシスがハイパーゼットンを、シルバーブルーメがグドンを巻き付けて吹っ飛ばした所でブルトンが光線を飛ばして倒した。
「これでとどめよ!」
 ベムラーがハイパーペイル熱線を飛ばしてゼブブに大ダメージを与えた。
「こ、この私が、レイバトス、様・・・」
 敗れたゼブブは黒煙の中に消えていった。ノーバ達五体の怪獣が勝利に喜んだ。


「皆、皆の力を合わせるよ!」
 マガタが持っている全てのカードを怪獣リングにリードさせた。今いるマガバッサー、アギラ、ミクラス、ウィンダム、ゴモラ、ザンドリアス、バキシム、エレキング、マガグランドキング、マガジャッパ、ギャラクトロン、ホー、バル、ケルビム、ベムスター、シェパードン、ローラン、テレスドン、ベムラー、シルバーブルーメ、ノーバ、ブルトン、メルバ、アントラー、デバン、ムゲラ、ピグモン、ハネジロー、リトラ、レッドキング、ゼットン、異次元列車が出現して一斉に集まった。
「これが、僕と皆の力だ!」
 全ての怪獣達がエネルギーを溜めてレイバトスに目掛けて放出された。
「ぐおわあああああああああ!!!」
 エネルギーがレイバトスに命中、遂に力尽きるのだった。
「はあ、はあ、はあ、わ、私が、何故・・・」
 苦し紛れの中でレイバトスが呟く。
「私が何故、怪獣如きに・・・。私は怪獣などに敗けたのではない!そうか・・・怪獣を信じる地球人の子供と怪獣達の絆に、敗けたのか・・・・」
 レイバトスの体を光が覆い始めた。
「私が、レイブラッドの私が・・・、光に、なっていく・・・・」
 体が光となって飛んでいき、レイバトスは完全に消滅したのだった。光の力で曇り空が晴れ渡り、麗らかな日差しが降り注いだ。
 レッドキングとゼットンが勝利を確信して、エレキング、ギャラクトロン、バキシム、マガグランドキング、マガジャッパも一息した。
「やったー、マガタくんが勝った!」
「さあ、お祝いですよ!」
「ええ、ちょっとちょっと!」
 ミクラス、ウィンダム、ザンドリアス、ゴモラ、リトラ、ベムスター、ケルビム、テレスドン、ハネジロー、デバン、ムゲラ達が少年を囲んで胴上げをした。
「よーし、落とせ!」
 ザンドリアスの合図でマガタを落として立った所へマガタの背中を押し合った。背中を押されて立ち止まると・・・。
「・・・・・!」
「マガタ様・・・」
 ニッコリと微笑む美しくも心優しいマガバッサーが目の前にいた少年を優しく抱きしめると互いに笑みを浮かべる。それを他の怪獣達は微笑ましく見ていたのだった・・・。 続く・・・。

Re: ウルトラ怪獣擬人化オーブ ( No.138 )
日時: 2018/06/30 14:46
名前: たくと七星

 そして、怪獣界を去る時がやって来た・・・。
「マガマガ、本当にありがとう!」
「パムパム!」
 怪獣界、元の世界に繋がる列車の駅でピグモン、ハネジロー、レッドキング、バキシム、ゼットン、キングジョーが見送りに来ていた。
「皆のこと、この世界で学んだこと、僕、忘れないよ」
 少年も笑顔でピグモン達に返した。
「貴方とはまた会えます、ですからさよならは言いませんわ」
「そうデース、アイシャルリターンデス!その時までグッバーイ!」
 バキシムがニコやかに応え、キングジョーは涙を流して手を振った。
「マガタ、いつでも遊びに来いよ!」
「皆、マガマガのことを待っているから!」
「うん、また来るよ!」
 隣にいるエレキングの方を向いた。彼女はマガタの元へ付いていくことにしたのだ。今の彼女は幸せそうだった。
「エレキングさん・・・」
「これからよろしくお願いね・・・」
「間もなく列車が出発しまーす!」
 異次元列車の声が聞こえて来た。
「マガタ様、行きましょう」
「うん、レッドキングさん、ゼットンさん、皆、本当にありがとう!また会う日まで!」
 少年が列車の中に入って行き、元の世界へと出発した。ドアを開けると、レッドキング達が見えなくなるまで手を振り続けていたのだった。



 元の世界に帰り、友達の淳達との再会を喜んでお祝いのパーティーを楽しんだ後、他の怪獣達が寝静まった夜・・・。
「わあ、温かい・・・。優しい匂いがしてて、本当に落ち着く・・・」
「うふふ、胸に顔を埋めて、可愛いですわ・・・」
 ほのかな明かりが照らされた寝室、ベッドで裸になった少年が母性溢れる魔王獣の胸に顔を埋めて温もりを感じていた。
「今日は本当にお疲れ様でした、マガタ様・・・」
「こうして落ち着いていられるのって何日ぶりになるのかな?」
「そうですわね、怪獣界に行った日から気が緩めませんでしたからね。ですから、今日はたっぷりと愛し合いましょう、マガタ様・・・」
「うん・・・」
 少年の目の前に魔王獣の豊かな膨らみの胸がある。顔を埋めると乳房を吸い始めた。
「はああ、ああああん、可愛い、おっぱいを無邪気に吸って・・・」
「うん、マガバッサーのおっぱい、いい匂いがして、安心する・・・」
「もっと吸ってもいいのですよ・・・」
「うん・・・」
 乳房を吸う度に甘い香りが広がり、もっと吸ってみたいと言う気持ちにさせる。翼で少年を抱き締めて母性溢れる安心感を与えていった。
「マガタ様、可愛い・・・。そろそろ・・・いいですか・・・?」
「うん・・・」
 少年の分身が固くそそり立っていた。おいでと足を開き、少年を導こうとする。少年は導かれるままに魔王獣の秘所へと入れていった。
「あああああん!入った、マガタ様の固いの、はあああん、待ち焦がれていましたわ」
「マガバッサー、僕・・・!」
「いいのですよ、遠慮しないで動いてください。マガタ様と無事に一緒に居られる幸せを噛みしめたいのです・・・」
「うん、僕も、僕も!」
 腰を動かして魔王獣の膣内を掻き回していく。
「はん、はあんはあん!凄い、マガタ様ったら、私をこんなにも求めて!ああん、凄いの!」
「マガバッサー、好き、大好き!」
「はい、私もマガタ様を愛しています、これからも、ずっとですよ!」
「うん、ずっと!」
「はああああん!マガタ様、共に、共に幸せを噛みしめて、一緒に!」
「一緒に!」
「マガタ様、愛していますーーーーーーっ!」
 少年の思いが魔王獣の秘所へと注がれていく。強く抱いて受け止める魔王獣は少年に微笑んで甘い口付けを交わすのだった。
「マガバッサー、これからもよろしくね・・・」
「はい、私、風ノ魔王獣マガバッサーはマガタ様にこれからも永遠の愛と永遠の忠誠を誓います。共に未来を歩んでいきましょう、私の可愛い年下のご主人様・・・」


翌日、
「行って来ます!」
 マガバッサーと一緒に外へ出かけて公園に行く。そう、今日からまた、普通の一日が始まる。
「マガタくん!」
「おう、マガタ!」
 アギラさんやレッドキングさん、ウィンダムさんにミクラスさん、ザンドリアスちゃんにゴモラちゃん、バキシムさん、ピグモンちゃんにハネジローちゃん、エレキングさんにローランさん、マガグランドキングさん、マガジャッパさん、たくさんの怪獣さん達が今日もいる。
「マガバッサー」
「マガタ様・・・」


 そう、とても楽しい毎日が始まるんだ・・・。


ウルトラ怪獣擬人化オーブ<完>

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大4000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。