大人オリジナル小説
- 教室=世界?
- 日時: 2012/01/11 21:18
- 名前: 劣音レツ
『生きている意味が分からない』
『そんなもんねーだろ。人は意味不明に生きて理不尽に死んでいくだけさ』
はじめまして、劣音(おとりね)です。
気軽にレツって呼んで下さるとうれしいです。
題名やら最初の会話文からして、何じゃああこいつはって感じですが、そこはスルーしてください、マジでorz
注意
※劣音え? どこの馬の骨だあ? な人
※いじめ小説? ばっかじゃねえの? な人
※荒らしにきたよん、ぶいぶい。な人
※本場インドのカレーより辛口な人
※ちぇんめはっつけちゃうぞな人
※荒らしは撃退! と荒らしに反応しちゃう人
は、今すぐお逃げくださいさあ早く。
それでは、始まり始まり。
>>1
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- Re: 教室=世界? ( No.37 )
- 日時: 2011/12/27 14:36
- 名前: 劣音レツ
『雨は降り続ける』
『まるで絶望のように、人の上へと落ち続ける』
『そして、止んだ雨は切望のように空へと帰っていく』
『人々の願いをのせて』
『人々の誓いをのせて』
雨『振り注ぐ絶望と、空へ帰る切望』
「あー……。情けねえ」
俺、黒澤時雨は、頭をかきながら呟いた。
ただいまぴーんち。
あの菱野とかいうあほにはめられて、倉庫に閉じ込められてます。
いや、危機感欠けすぎかな、俺。
閑話休題。
外は雨が降っている。
「……絶望、みてぇだ」
もし、この絶望に打たれて死んでしまえたら?
なんて最高だろう。
というか、俺は死んでおくべき存在なのだ。
もう、とっくの前に殺されたはずなのになあ、人間としては。
まだ存在として生きているというのは、至極厄介だ。
あー、今度自殺でもしてみよっかな。
なんて考えていると、
「雨は絶望みたいに降るけど――止んだ雨は切望として、願望として空へ帰る――違うかな」
「……あ?」
俺は、優しそうな声に振り返った。
そこにいたのは、いかにも優等生、みたいな女子だった。
かっちり着こなした制服に、まじめちゃんリボン。
三つ編みに眼鏡、直線のような立ち姿。
「誰だよ、あんた」
「雨宮優輝。一応君のクラスメートなんだけど、知らないかな。黒澤君」
可愛いしぐさで小首を傾げる女子、雨宮。
ああ、思い出したかも。
いつもテストで学年一位だという、驚くべき奴だ。
そうそう、昨日は休んでたらしいからな。
っていうか、名前知れちゃってたのか。
「情報としては知ってるが、存在としては知らねえ。ああ、俺は黒澤時雨な。よろしく、優輝ちゃん」
「うん、よろしく。……ああ、そういえば、昨日、日向さんを助けたって聞いたけど」
「助けたあ? それは違うよ。ひなたちゃんが勝手に助かっただけさ。俺はただ、菱野の悔しい顔が見たかったんだよ。そんだけ」
「性格悪いねえ……」
にこりと笑いながら言う雨宮。
「あ……つうか、体育倉庫の鍵、どうやって開けたんだ?」
「それは秘密」
「あっそ」
「あれ、あんまり興味ない?」
「うん」
「ええー?」
「聞いてほしいのかよ……」
以外とお茶目というか、年相応なんだな。
絶望がどうたらこうたらとか、切望がなんやかんや言ってた割には。
ひとまず助けてもらったし、聞いといてやるか。
「日向さんがね、『体育倉庫にでかい忘れ物あるから、とってきてくれない?』って、鍵渡されたの」
「俺は粗大ごみかよ……?」
ツンデレのひなたちゃんらしいわ。
まあ、あとでお礼でも言っとこう。
テキトーに。
「じゃあ、行こっか」
「ん。だな」
雨は、まだ降っていた。
降り注ぐ絶望の下で、俺は生きていく。
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