大人オリジナル小説
- 教室=世界?
- 日時: 2012/01/11 21:18
- 名前: 劣音レツ
『生きている意味が分からない』
『そんなもんねーだろ。人は意味不明に生きて理不尽に死んでいくだけさ』
はじめまして、劣音(おとりね)です。
気軽にレツって呼んで下さるとうれしいです。
題名やら最初の会話文からして、何じゃああこいつはって感じですが、そこはスルーしてください、マジでorz
注意
※劣音え? どこの馬の骨だあ? な人
※いじめ小説? ばっかじゃねえの? な人
※荒らしにきたよん、ぶいぶい。な人
※本場インドのカレーより辛口な人
※ちぇんめはっつけちゃうぞな人
※荒らしは撃退! と荒らしに反応しちゃう人
は、今すぐお逃げくださいさあ早く。
それでは、始まり始まり。
>>1
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- Re: 教室=世界? ( No.55 )
- 日時: 2012/01/07 18:08
- 名前: 劣音レツ
励『希望の光』
「……ひなたちゃん」
長い沈黙のあと――実際には十秒もなかっただろうが、あたしには永遠のように感じられた――シホ姉ちゃんが、静かな声で言った。
うつむいていて、表情は分からない。
ただ、その声からは一切の感情が欠落していた。
「いじめ……られてるの?」
「……うん」
あたしは、小さく頷いた。
シホ姉ちゃんが、地面に落ちたノートを拾いながら言う。
「……いじめてたんだ、私も」
「!」
あたしは、ただただ驚愕する。
シホ姉ちゃんがいじめをしているところなんて、到底想像できそうもなかった。
「大事な親友だったのに……いじめのリーダーに逆らえなくて、私が、この手で、水をかぶせたり、たくさん酷いことをして、自殺寸前まで追い込んだの……」
クラスの中のいじめの主犯格にいじめを強制されて、シホ姉ちゃんは友達をいじめることを余儀なくされたのか。
シホ姉ちゃんのことだから――罪悪感と自己嫌悪のせめぎ合いだっただろう。
シホ姉ちゃんは、涙を必死にこらえているようだった。
「でもね……最後には、いじめのリーダーの子も友達になれたし……また笑い合える日々が訪れたんだ……だからきっと、いじめはなくせるから」
いじめはなくせる、だって?
あたしは、シホ姉ちゃんの言葉に反論した。
「綺麗ごとでしょ、そんなの」
「うん。綺麗ごとかもしれない……でもね」
シホ姉ちゃんは、ノートのホコリを落として、立ち上がった。
そして、顔を上げ、あたしを見る。
優しくて――強い瞳をしていた。
そこには、強い信念が宿っている。
「希望の光はすぐ近くにある。それを見失わないで」
希望の光は、すぐ近くにある……?
シホ姉ちゃんだろうか、それとも別の――例えば。
例えば――黒澤。
クラスメイト殺しだろうがなんだろうが、きっとあいつは、あたしの希望の光なんだ。
闇の中で輝く、蛍みたいに。
「シホ姉ちゃん――ありがとう」
あたしは、その強い言葉に応えるべく、はっきりと言った。
シホ姉ちゃんは、
「辛い時は、私の事も頼ってね。甘えることも優しさの一つなんだよ」
甘えることも、優しさ。
甘えて、いいのだろうか。
今更、誰かに支えてもらえるのか。
そんな資格はないはずだ。
でも――無条件に甘えても、いい?
誰かに優しくされても、いい?
そのとき、あたしの頭に浮かんだのは――ただ一つ、黒澤の笑顔だった。
シホちゃん、いかがでしたか?
孤独だったひなたちゃんに、人に甘えることを教えてくれるいい人でしたww
この作品は、基本暗めだったので、シホちゃんはいい癒し(?)キャラになりました! ありがとうございました!
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