大人オリジナル小説
- 教室＝世界？
- 日時： 2012/01/11 21:18
- 名前： 劣音レツ
『生きている意味が分からない』
『そんなもんねーだろ。人は意味不明に生きて理不尽に死んでいくだけさ』
はじめまして、劣音（おとりね）です。
気軽にレツって呼んで下さるとうれしいです。
題名やら最初の会話文からして、何じゃああこいつはって感じですが、そこはスルーしてください、マジでorz
注意
※劣音え？ どこの馬の骨だあ？ な人
※いじめ小説？ ばっかじゃねえの？ な人
※荒らしにきたよん、ぶいぶい。な人
※本場インドのカレーより辛口な人
※ちぇんめはっつけちゃうぞな人
※荒らしは撃退！ と荒らしに反応しちゃう人
は、今すぐお逃げくださいさあ早く。
それでは、始まり始まり。
>>１
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- Re: 教室＝世界？ ( No.59 )
- 日時： 2012/01/09 12:07
- 名前： 劣音レツ
戦『戦いの始まり』（ルカ視点）
『世界は人の思い通りに動かない』
『人は世界の思い通りだけどね』
あたし、菱野ルカは、黒澤なんて気にせずにいじめをすることにした。
黒澤は「悪の敵」なんて言ってたし、日向を裏で支えることはあっても、表向きは無関心を装っている。
黒澤も日向も、怖くない。
やっぱり、最後に笑うのはアタシなのよ。
そうじゃないと――いけない。
「みんな！ 今日は日向いじめするよ！」
「え……？ 黒澤のことは、大丈夫なの……？」
「確かに、この前はやばかったよな、あいつ……」
「怖がることはないわ」
アタシは、胸を張って言い切った。
「黒澤が暴力で逆らってきても、権力で潰せばいいのよ」
「そ、そうか……」
「そうだよね！」
怖気づいていたみんなも、除々に自信を取り戻し始めた。
「今日は、机に落書きでもしてやろーよ」
「おお。黒板消し挟んどこうぜ！」
「で、ノートに落書きして……」
全てを仕掛け終わったあとに、日向が入ってくるのを、クラスの一人が発見した。みんなに合図し、「来た来た来た！」と、小声でささやきあう。
日向が入ってきた。
黒板消しが落ちてくる、はずだった。
いや、はず、じゃなくて――ちゃんと落ちた。
黒澤の手の中に。
空気が凍りついた、というべきか。
日向じゃなかったのか？ どうして黒澤が？ どうして黒板消しが挟まってることが分かった？
消化されない疑問だけが、妙な空気を生み出す。
そんなのお構いなしに、黒澤が振り返って――言った。
「もう入っていいぜ、ひなたちゃん」
その後ろには、日向がいた。
「……っな、！」
みんなが目を丸くする。
馬鹿な、黒澤が日向の味方についたというのか？
「悪いな、菱野ちゃん。俺、悪の敵から正義の味方になったんだよ」
黒澤は言って、席に着いた。
日向も同じようにする。
動揺しているみんなが、少し安心したのが分かった。
落書きだ。
机の落書きは、マジックだし消しようがない。
アタシも安心した、が。
日向は、当たり前のように、机から何かをはがした。
「あ……！ それ、フィルム……!？」
そう、フィルムだったのだ。
まさか、予測してフィルムを貼っていた……？
教科書類の落書きはさすがに、と思う。
フィルムなんて貼れないし、ちゃんと落書きがしてある。
そこで、違和感を覚えた。
「あ、あれ……アタシの教科書じゃない……！」
アタシの教科書、だった。
どうして日向の机に？
「……悪いけど、ちょっと貸して貰ったから」
と簡潔に嫌味を言う日向と、
「おやおや、どんな酷い奴が、か弱い菱野ちゃんの教科書に落書きなんかしたんだろうねえ？」
と大げさにとぼける黒澤。
みんなは、硬直していた。
「……なんで分かるの？」
「っていうか、黒澤くんって日向さんの味方についたの？」
「なんか、やばくねえ……？」
口々に囁き合い、右から左へとその声が突き抜けていった。
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