大人オリジナル小説
- 教室=世界?
- 日時: 2012/01/11 21:18
- 名前: 劣音レツ
『生きている意味が分からない』
『そんなもんねーだろ。人は意味不明に生きて理不尽に死んでいくだけさ』
はじめまして、劣音(おとりね)です。
気軽にレツって呼んで下さるとうれしいです。
題名やら最初の会話文からして、何じゃああこいつはって感じですが、そこはスルーしてください、マジでorz
注意
※劣音え? どこの馬の骨だあ? な人
※いじめ小説? ばっかじゃねえの? な人
※荒らしにきたよん、ぶいぶい。な人
※本場インドのカレーより辛口な人
※ちぇんめはっつけちゃうぞな人
※荒らしは撃退! と荒らしに反応しちゃう人
は、今すぐお逃げくださいさあ早く。
それでは、始まり始まり。
>>1
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- Re: 教室=世界? ( No.15 )
- 日時: 2011/10/09 11:31
- 名前: 劣音レツ
『権力ってのは、よく分からない力だな』
『どんな罪を犯しても、許される力だろう?』
『許されても忘れられても、罪は消えないさ』
交『素顔』
しかし――あっさりと、ルカの横を、少年は通り過ぎた。
まるで、ルカなんて、眼中にないと言わんばかりに。
少年の瞳には、ルカじゃなく、ひなたが映っている。
少年は、ひなたの前に立ち、そしてしゃがんだ。
ひなたと、少年の顔(と言っても狐面だ)が同じ高さになる。
「よー、立てるか? ……えっと」
「日向ひなた」
「そうそう、ひなたちゃんか」
この状況でファーストネームにちゃん付けは、緊張感がないように思える。どうやら、少年は空気が読めないタイプらしい。
そんなことお構いなしに、少年は、ひなたに手を差し出す。
ひなたは、鋭い眼で、少年とその手を交互に睨む。
「……何のつもり?」
「いや、分かるだろ。つかまれ」
「嫌よ」
ぶっきらぼうというか、つっけんどんというか。
自分を救ってくれた(?)少年に対する態度ではなかった。
ひなたは、制服のホコリを払い、さっさと立ち上がる。
それに対して怒りもせず、少年も「あっそ」と、かがんでいた姿勢から立ち上がった。
ひなたは席について外を眺め始め、少年は廊下へ出ていく。
二人の自由奔放さというか、変人っぷりに、ルカは「ちょっと!」と、怒鳴った。
意外と素直に、少年は、廊下からルカの近くへと戻ってくる。
そして、面倒くさそうに訊く。
「何?」
「な、何じゃないでしょ? あんた、何なのよ! 正義の味方気取り!?」
「……正義の味方、ねえ。若干、ニュアンスに違いがある」
「……?」
少年は、一瞬の間をおいて、言った。
「悪の敵さ」
「……ッ!」
こんなに、自分を前にしてふざけた態度が取れた奴なんて、どこにもいなかった。
馬鹿にしやがって……!
ルカは、少年の頬を叩いた。
しかし、少年は「おっと」と後ろに身体をずらし、それを避ける。
かすった手が、狐面を払う形となった。
狐面が、ことんと床に落ちる。
狐面がはずれ、少年の顔があらわになった。
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