大人二次小説(BLGL・二次15禁)

沖土I 始まり
日時: 2013/09/07 06:14
名前: 羅紗

5月4日 午前6時
沖田はいつものように土方の部屋を目指していた
「今日はどんな事をしてやりましょうかねぇ・・・」
隊士達は黒い笑みを浮かべている沖田におびえながら、横を通り過ぎていく
土方の部屋まで来ると中で近藤と土方が話といるのに気づき
沖田は耳をすまして壁にもたれて話を聞く事にした
「トシ、少し休んだらどうだ?最近働きすぎた。」
近藤は土方の体を心配して部屋まで来ていた
「大丈夫だ、働いていた方が落ち着くー・・・ゴホッ!」
土方は口に手を当て苦しそうに咳をしすぐにその手を後ろに隠した
「大丈夫じゃないだろ!トシ!」
「近藤さん・・・」
「何だ?!」
苦しそうな顔をしている土方に近藤は歩みよる
「・・・いや・・・何か体に良さそうな物食いてぇと・・・」 
「分かった!栄養たっぷりの飯を持ってきてやるからそこで寝てろよ!」
近藤は急いで土方の部屋から出ていく
沖田には気づかず走って行く近藤を見て沖田は少し笑った。

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一輪の花 八 ( No.219 )
日時: 2014/08/29 13:47
名前: 羅紗

なぁ、アンタの過去に一体何があったんだよ...




俺達は出会う運命だったのかもって、今はそう思ってるんだ。俺達は、お互いを必要としてしまったから、生きたい...と、そう望んだから
銀時、今アンタはどう思ってるんだ?



俺達が共に暮らし初めて半月がたった。相変わらずアンタは血生臭くて...俺はいつも怖くて、寝る時はアンタの所へ行くのが習慣のようになっていたと思う

「明日は俺も連れていってくれよ!」
「ダメだ。何回言ったら分かるんだ?」
その表情に思わず体が跳ねたんだ
「......」

何故アンタについていく事をこれほど拒むのか、俺はそれが知りたくて、次の日俺はバレないように銀時の後を追ったんだ。今思うと多分これが、俺達の運命の歯車を狂わしたんだと思う。でも、アンタの事が知りたくて、俺なりに出した答えだったんだ
    

一輪の花 九 ( No.220 )
日時: 2014/08/29 14:08
名前: 羅紗

「っ、何処まで行くんだよ」
俺の知らない道なき道をアンタは風を切るように走る。それを見失わないように、必死でアンタを追いかけたんだ
「クセッ...何なんだよこの臭いは...」
小屋から遠ざかるに連れて、鼻が曲がりそうな臭いに顔を歪ませる俺は、やっと道なき道を抜けて、広い場所へと出たんだ

「...何だ...これ......」

目の前に広がる光景に、言葉が出てこなかった。生まれて初めて自分の体が恐怖を感じたんだ

オオオォォォォォッ!!!ドガァンッ!!

けたたましい叫び声と共に、彼方こちらで銃声や爆音が聞こえてくる。俺は思わず耳を塞いだんだ
俺の目の前に広がっていたのは、戦争だった。でもそれは俺の知っている人間同士なんかじゃなくて、人間と化け物、その二つが互いに殺し合っていたんだ
恐ろしかった。多分この臭いは死骸だろう...考えたくもなかったが、彼方こちらに転がっている物を見ればそうとしか考えられなかった

「ぎっ銀時ィィィ!」
俺の目に、遠くの方で化け物と戦っている銀時が映ったんだ
俺は思わず駆けだしていた。殺されそうで怖かった、でもそれ以上に銀時が傷つくのが一番怖かったんだ

一輪の花 十 ( No.221 )
日時: 2014/08/29 14:38
名前: 羅紗

「銀時!銀時ッ、銀時!!」
無我夢中でアンタの方へ走る俺に気付いた銀時が、大きく目を見開いたのが分かった
「十四郎!!?何で此処に!!」
どうやら怪我はしていないようだった。安心したその時だった、俺の横には化け物がいたんだ
「あぶねぇぇぇ!十四郎!!」
銀時の声が聞こえた






俺は目をグッと瞑った。もうダメだと思った。でも、痛みは全く感じなくて、目を開けたんだ

「ったく、何でこんな所に餓鬼がいるんだよ...」

俺の目の前には、服が返り血で赤く染まっている人間が立っていた。化け物は地面に倒れたまま動かなくなっていたんだ

助かった?

そう思うと自然に体から力が抜けて、その場で腰が抜けてしまった
「おいおい、こんな戦場のど真ん中で...死にてぇのか?」
俺を助けた紫髪の男は、俺を片手で抱き上げると、化け物の居ない草むらへと走った
「餓鬼、名は?」
林の中で俺を下ろした男が聞いてきた
「...十四郎...」
男は驚いたような目で、座っている俺を見てきた。その冷たい瞳に体が震えた
「お前か、銀時が大事にしてる餓鬼ってのは...」
「アンタ、銀時の知り合いなのか?」
「...まぁ、知り合いだな」
   

一輪の花 十一 ( No.222 )
日時: 2014/08/29 15:04
名前: 羅紗

少し考えてから、男はそう言った
「なぁッ!何で銀時はこんな化け物と戦ってんだ!?アンタなら何か知ってるだろ!?あの化け物は一体何なんだよ!」
俺は震える体を何とか支えて立ち上がると、男の胸ぐらを掴んで叫んだ
「質問なら一つづつにしろ...一つ目だが、それは彼奴に聞いてくれ。二つ目だが、あれはー...」

「天人だ」

突然した声に、俺は驚くと、その声がした方を振り返った
その声の主は銀時だった。白く美しかったアンタの髪は、血で赤く染まっていたんだ
「天...人?」
「あぁ、この地球を奪おうとしてる化け物のことだ。つーか、高杉テメェ、俺の十四郎に触ってんじゃねぇよ」
そう言って、高杉とかいう男を睨んだ銀時は、その後俺を優しく抱きしめたんだ。その温かさに、次第に心が落ち着いてくると共に、涙がこみ上げてきたんだ
「ごめんな、十四郎...怖い思いさせちまって......」

「うっ...勝手に来て、ごめんなさい...」

「無事でよかった......」

恐怖が抜けきってない俺の体はブルブルと震えていたんだ。でも、それ以上にアンタの体の方が震えていたんだ


「すぐに終わらせてくる」
アンタはそう呟いたんだ
続  

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