大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 沖土I 始まり
- 日時: 2013/09/07 06:14
- 名前: 羅紗
5月4日 午前6時
沖田はいつものように土方の部屋を目指していた
「今日はどんな事をしてやりましょうかねぇ・・・」
隊士達は黒い笑みを浮かべている沖田におびえながら、横を通り過ぎていく
土方の部屋まで来ると中で近藤と土方が話といるのに気づき
沖田は耳をすまして壁にもたれて話を聞く事にした
「トシ、少し休んだらどうだ?最近働きすぎた。」
近藤は土方の体を心配して部屋まで来ていた
「大丈夫だ、働いていた方が落ち着くー・・・ゴホッ!」
土方は口に手を当て苦しそうに咳をしすぐにその手を後ろに隠した
「大丈夫じゃないだろ!トシ!」
「近藤さん・・・」
「何だ?!」
苦しそうな顔をしている土方に近藤は歩みよる
「・・・いや・・・何か体に良さそうな物食いてぇと・・・」
「分かった!栄養たっぷりの飯を持ってきてやるからそこで寝てろよ!」
近藤は急いで土方の部屋から出ていく
沖田には気づかず走って行く近藤を見て沖田は少し笑った。
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- Re: 沖土I 始まり ( No.211 )
- 日時: 2014/08/24 12:40
- 名前: 羅紗
皆元気してますか〜?
私は元気・・・です!www
今回投稿する小説は銀魂原作とはかけ離れてますw
銀土シリアス
あまりエロクないんで、シリアス嫌だなー・・・って方はお戻りください!w
9月3かな?それぐらいに投稿します!
あと、まだ途中でw
それでも投稿しちゃいます!ww
- 一輪の花 ( No.212 )
- 日時: 2014/08/27 16:09
- 名前: 羅紗
物心つく前に親は既に死んでいた。物心がついた時には、友達も家族もいない俺は、一人なんだと気が付いた
そして毎日、自分の命が終わるのを今か今かと待っているんだ
気をぬけば殺される戦場で、この俺の存在など、蟻を潰すぐらい簡単に消せるというのに、何故か誰も俺を殺してはくれないらしい。死ねば、こんな世界から抜け出せるというのに・・・
俺は今日も戦場へ駆けて行く
毎日同じ事を繰り返す日々には、飽きているというのに、自分から死のうとは思わないんだ。こんな俺は自分勝手なのだろうかー・・・
「人間だ・・・」
たどり着いた戦場で俺は、この醜い世界に似合わないほど、白く美しい生きている一人の人間に出会ったんだ。その人間は、俺の気配に気づくと、刀を振り上げたー・・・
あぁ・・・やっと俺は死ねるんだ
痛みはない、何も感じない。スッと目を開けると、その人間は刀を振り下ろしてはいなかった
「こんな所にいたら、天人と間違って、斬っちまう所だっただろ」
死んだ魚のような瞳の男は、刀を鞘に納めると俺に背を向けて歩きだしたんだ
「何で・・・何で殺してくれねぇんだよ!!」
唇をグッと噛んで声を張り上げ叫んだ俺に、男は歩くのを止めたんだ
- 一輪の花 弐 ( No.213 )
- 日時: 2014/08/27 16:31
- 名前: 羅紗
男は足を止めると、こちらを振り返ったんだ
「お前、死にたいのか?」
「・・・」
俺はその問いに静かに頷いた
「お前、名前は?」
「十四郎・・・」
「いい名だな。俺は銀時だ・・・」
アンタはそう言って、力無く微笑んだ
あぁ・・・この人も俺と同じだ・・・・・・
何故かそう思ったんだ。その瞬間、視界がグラリと揺れたかと思うと、俺の目の前が真っ暗になっていったんだ
なぁ、銀時・・・俺達がここで出会ってなかったら、少しは俺達の未来も変わっていたんだろうな・・・
「ここはー・・・」
目を覚ました俺は、全く知らない所で横たわっていたんだ。辺りを見回した俺は、ここがどうやら人が住んでいる小屋だという事には気付いたが、あの時どうやって戦場から帰ってきたのか、全く記憶がなかった
「ん?」
俺の横に、紙に包まれている小さなおにぎりが置いてあった。その瞬間に、俺のお腹がギュルルーと鳴り出したんだ
「ハムッ!・・・んっ・!」
おにぎりを掴んだ俺は、それを無我夢中でほうばった。白い米なんて、何カ月ぶりだろうか、自然に涙が溢れてきた
「泣く程旨いか?十四郎」
突然聞こえた声に驚いた俺は、米が喉に詰まり少しむせてしまった
- 一輪の花 参 ( No.214 )
- 日時: 2014/08/27 16:53
- 名前: 羅紗
「おっ、オイ!大丈夫か!?」
俺に近づくなり背中をさするこの男は、確か昨日戦場で出会った・・・銀時とか言う男だった気がする
「・・・何で」
「ん?」
「何であの時、俺を殺してくれなかったんだ・・・」
おにぎりを喉に通した俺は、男の目を見ながらそう言った。何故出会ったばかりの奴を戦場から連れて帰ってくるのか。何故米まで食わしてくれたのか、俺には分からない事ばかりだったんた
銀時とか言う男は、俺の質問を聞くなり自分の頭をポリポリとかきだして
「何で、って言われてもなぁ・・・特に理由は無いが、あえて言うなら、俺と似ているから・・・ほっとけねぇーつーか、何て言うか・・・」
そう言って、少し躊躇った後、俺の頭を何回か撫でてきたんだ
アンタもやっぱり俺と同じで・・・この国が、自分が・・・嫌いなんだな
そんな事を思った俺をアンタは自分の方へ引き寄せると、その大きな腕で、俺を包み込んだんだ。すごく温かかった、今まで死人の冷たさしか知らなかった俺は、自分以外の物が温かい事が、少し怖かったけど、それよりも自分の胸の辺りが、何だか温かくなっていくような気がしたんだ
<続>
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