大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 沖土I 始まり
- 日時: 2013/09/07 06:14
- 名前: 羅紗
5月4日 午前6時
沖田はいつものように土方の部屋を目指していた
「今日はどんな事をしてやりましょうかねぇ・・・」
隊士達は黒い笑みを浮かべている沖田におびえながら、横を通り過ぎていく
土方の部屋まで来ると中で近藤と土方が話といるのに気づき
沖田は耳をすまして壁にもたれて話を聞く事にした
「トシ、少し休んだらどうだ?最近働きすぎた。」
近藤は土方の体を心配して部屋まで来ていた
「大丈夫だ、働いていた方が落ち着くー・・・ゴホッ!」
土方は口に手を当て苦しそうに咳をしすぐにその手を後ろに隠した
「大丈夫じゃないだろ!トシ!」
「近藤さん・・・」
「何だ?!」
苦しそうな顔をしている土方に近藤は歩みよる
「・・・いや・・・何か体に良さそうな物食いてぇと・・・」
「分かった!栄養たっぷりの飯を持ってきてやるからそこで寝てろよ!」
近藤は急いで土方の部屋から出ていく
沖田には気づかず走って行く近藤を見て沖田は少し笑った。
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- Re: 沖土八 ( No.7 )
- 日時: 2013/09/07 09:56
- 名前: 羅紗
「・・・一緒にかえりてぇなぁ・・・もっとみんなと、笑いてぇなぁー・・・」
土方の目から涙がこぼれる
「何言ってるんですか!!!副長!あなたが弱音を吐いたら!!俺達は!ッ!
俺達は・・・どうすりばいいんですか・・」
山崎は力無く座り込んでしまった
「すまねぇな・・山崎
いつもこき使わせてもてよ・・・お前がいてくれてよかった・・・本当にありがとう」
「ふっ、副長ぅぅぅ!」
山崎は滝のように涙を流した
「ハッ!何弱音吐いてるんですかぃ?そんなんじゃ本当に副長の座もらいますぜ?」
沖田は涙をふき笑って見せた
だが涙はこぼれることを止めない
「総悟、・・・ミツバが死んでから俺がお前を一生守るって、
あいつに誓ったのによ・・・あいつにどう顔会わせれば・・・いいんだよ、全く・・・」
土方は笑っていた・・・
「何で・・・何で笑えるんですかぃ!
アンタはもう死ぬのに!!!何で!・・・
・・・何でみんな俺をおいて行くんですかぃ・・・」
沖田は止めどなく溢れ、流れる涙を拭う事無く叫んだ
「覚えてるか?総悟・・・俺が死んだら組を頼むって、
それが今だからよ・・・」
土方は呟いた
「真選組・・・頼んだぜ沖田副長・・・」 続く
- Re: 沖土(死ネタ) ( No.8 )
- 日時: 2013/09/07 10:13
- 名前: 羅紗
暗いこの病室には男の泣き叫ぶ声と
鳴り止まない機械音がむなしく
鳴り響いていた・・・
「総悟もう、帰ろう・・・みんな待ってる」
暗い病室の中、色を失った土方のベットに顔を伏せている
沖田に近藤が静かに言った
「・・・・・」
「先、帰ってるからな?あまり遅くなるなよ?」
近藤は静かに病室から出ていった
カーテンが開いている窓から入る月明かりが土方と沖田を照らしていた
次回完結?
- Re: 沖土 九 ( No.9 )
- 日時: 2013/09/07 10:41
- 名前: 羅紗
5月5日 午前0時
「ハッピーバースディ土方さん、今日はあんたの誕生日でさぁ。
あんたに俺ぁ言いたい事が沢山あったのに・・・
先にいっちまうなんざ・・・あんたやっぱ最低ですぜ・・・」
沖田は少し笑った
「こんなのって・・・こんなんで!こんなんで副長の座もらったって!
うれしくないんでさぁぁぁぁ!!何で!俺が殺さないと意味無いじゃないですかぃ!!
土方さぁぁぁぁぁぁん!!!」
沖田は自分の気持ちを叫び続けた
今亡き土方に・・・
「好きだった、あんたの事が大好きだったんでさぁ・・・
生きている時に聞いてほしかった・・・」
沖田は冷たい土方の唇にキスをした
「土方さん・・・あんたを一人にはさせやせんぜ・・・」
続く次回完結!!
- Re: 沖土 共に ( No.10 )
- 日時: 2013/09/07 11:02
- 名前: 羅紗
土方は暗い闇の中にいた
(暗い・・・あっ・・・そうか、俺は死んだのか・・・)
土方は一人暗闇の中を歩いていた・・・
ー・・・さん・・ー
(えっ?)
ー・・土方さん!・・ー
「そう・・・ご?」
声のする方に振り返ると息を切らしながら走ってくる
沖田を見つけた
「なん・・・で?」
「そんなこと、どうでもいいんでさぁ!!土方さん!」
その時の沖田は土方から見れば闇を照らす一筋の光だった
「土方さん!大好きでさぁ!!さっ!行きやしょうぜ!!!」
「行くってどこへ?」
沖田は土方の手を引っ張りかけていく
「さぁ?適当でいいじゃないですかぃ!」
「総悟・・・俺は・・・」
「何ですかぃ?」
「いや・・・なんどもないよ」
(総悟・・・お前がいれば俺はどんな所にも行ける、ありがとう)
(土方さん、俺はあんたがいる所ならすぐに駆けつけまさぁ!!)
二人は微笑むと手を握り
闇の中へと消えていった。 完
長々とすいませんでした
読んでくださった方々
ありがとうございました!
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