大人二次小説(BLGL・二次15禁)

沖土I 始まり
日時: 2013/09/07 06:14
名前: 羅紗

5月4日 午前6時
沖田はいつものように土方の部屋を目指していた
「今日はどんな事をしてやりましょうかねぇ・・・」
隊士達は黒い笑みを浮かべている沖田におびえながら、横を通り過ぎていく
土方の部屋まで来ると中で近藤と土方が話といるのに気づき
沖田は耳をすまして壁にもたれて話を聞く事にした
「トシ、少し休んだらどうだ?最近働きすぎた。」
近藤は土方の体を心配して部屋まで来ていた
「大丈夫だ、働いていた方が落ち着くー・・・ゴホッ!」
土方は口に手を当て苦しそうに咳をしすぐにその手を後ろに隠した
「大丈夫じゃないだろ!トシ!」
「近藤さん・・・」
「何だ?!」
苦しそうな顔をしている土方に近藤は歩みよる
「・・・いや・・・何か体に良さそうな物食いてぇと・・・」 
「分かった!栄養たっぷりの飯を持ってきてやるからそこで寝てろよ!」
近藤は急いで土方の部屋から出ていく
沖田には気づかず走って行く近藤を見て沖田は少し笑った。

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Re: 沖土I 始まり ( No.139 )
日時: 2013/11/27 00:00
名前: 羅紗

白い髪の少年は自分の刀に手を添えながら、黒髪のポニテの少年を睨む
黒髪の少年は白髪の少年を見ると、始めは驚いていたが、それ以降は特に反応はなく、ただ一言
「飯出してやるから、中で待ってろ」
と言った

最初は警戒していたのか、白髪の少年は、刀から手を離さなかった


飯を持ってきた黒髪は、その白髪の血まみれの服と、交換するように、新しい服を持ってきて、白髪の横に置いた
「お前、名前は?」
「・・・・銀・・時」
飯を出すや否や白髪の少年 銀時は、その飯を豪快に頬張る。よほど何も食っていなかったのか、銀時は箸を止めることはなかった






銀時は、お腹がいっぱいになったのか、箸を置くと同時に、脇に指していた刀も床に置いた
「何で見知らぬ俺に飯を出した・・・」
「まともに喋ったと思ったら、第一声がそれかよ・・・」
黒髪は白髪の食べ終わった茶碗などを片づけ、白髪に向かってため息混じりで呟いた




何となく・・・だよ・・・



黒髪の少年の言葉が終わる前に、銀時は寝息をたてて眠っていた
そんな銀時に少年は苦笑いすると少年は包帯などを取り出し、銀時を手当した







   

Re: 銀土過去編 ( No.140 )
日時: 2013/11/27 17:21
名前: 羅紗

その日から、銀時は突然この家に来て、いつの間にか居なくなっている日々が続いた
黒髪の両親は快く銀時を迎いれ、家に来たときには、ご飯や服などを与え、我が子のように、可愛がった
そんな親に、銀時が静かに泣いていたことを黒髪の少年は知っていた
いつしかその優しさに銀時は心を開き始め、笑うようにもなっていた
銀時の笑う顔は幼かった。でも、時折見せる寂しそうな顔も黒髪の少年はみていた


 





「なぁ、マヨ方・・・」
ドクンッ・・・
「その呼び方は止めろ、って何回言ったら分かる!土方だ!このクソ天パ!」
「なっ!クソはいらねぇーだろ!バカマヨ!」
「んだとぉ!」
銀時と土方は似たもの同士なのか、それともただ単にうまが合わないのか、出会っては喧嘩ばかりしていた。その度に親に怒られ、ご飯抜きにされたりして、また喧嘩したりと次第に二人の間は縮まっていった











雪がちらほら舞い落ちる風景を土方は自室で窓から見上げていた


ドクンッ・・・

ドクンッ・・・      
ドクンッ・・・


土方は銀時の事を考えると、胸がすごく暑くなるのを毎回不思議に思っていた




    

Re: 過去編 ( No.141 )
日時: 2013/11/27 17:57
名前: 羅紗

(今日は月が綺麗だな・・・)
ある日の夜、土方は月に誘われるように外に散歩に出かけようと思い、草履をはくと家をでた
外は寒く、耳まで真っ赤な土方は少し遠くまで来ていた
(まぁ・・・少しぐらい大丈夫だろう・・・)
土方は余り来たことのない道を物珍しそうにみていた
すると、何やら近くで声が聞こえた。土方は少し気になり、その声がする方へ足を進めた


「グアアアアァァ!!」
「このチビがあぁ!!!殺してやる!」
「ガハアアァッ!コノヤロォ・・・」
そこは土方には理解しがたい光景であまりの恐怖に動けなくなっていた

「このぉ!むっ・・・らにはあぁ!!指一本触れさせねぇぇええぇ!!!」

そこには沢山の天人と戦う銀時の姿があった
服はボロボロで血だらけ、周りには天人の死体がいくつも転がっていた
肩で大きく息を吸い込み、銀時は刀を巧みに使いこなし、天人を次々に倒していく


土方から見ても銀時がもう限界だと分かった。それでも、銀時は戦いを止める事はなかった。天人の血を浴びながら銀時は笑っていた。その瞳は野獣のように光り鋭く相手を睨んでいた

Re: 過去編 ( No.142 )
日時: 2013/11/28 17:32
名前: 羅紗

あれから何時間たったのだろう・・・沢山いた天人が一人残らず地に倒れ動かなくなっていた
銀時は刀を地面に刺し、やっと立っている状態だった。そんな姿が、悲しく寂しく土方の心に突き刺さった
(アイツ・・・俺達の村を・・・)
土方が銀時に近づこうとした時、銀時の体がバランスを崩し、地面に倒れた
「オイッ?!!」
土方は倒れた銀時に近寄ると、大量の血が傷口から溢れ出ていた。土方は自分の服を破り、傷口に巻き付けた
「はっ・・・みて・・・たのかよ・・・」
「喋んなっ!黙ってろ!」
「俺ー・・・お前・・・が、好きだ・・・土方」

えっ・・・??

「だか・・ら・・お前のいる・・村を・・・守ろうって・・・思ったけど・・・ハァッ、ハァッ・・俺・・弱いなぁ・・・」
その時の銀時は笑っていた。でも溢れ、流れる涙は止まることはなく、その笑顔もいつしか消えていた

「俺・・・死ぬ・・のかなぁ・・」
その言葉だけは聞きたくなかった・・・
コイツが死ぬなんてありえない!
そう自分に言い聞かせた


「絶対にお前を死なせたりはしない!!」



俺はお前とずっと一緒にいたい!!何があったとしても!

その言葉に銀時はふと、笑った


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