大人二次小説(BLGL・二次15禁)

沖土I 始まり
日時: 2013/09/07 06:14
名前: 羅紗

5月4日 午前6時
沖田はいつものように土方の部屋を目指していた
「今日はどんな事をしてやりましょうかねぇ・・・」
隊士達は黒い笑みを浮かべている沖田におびえながら、横を通り過ぎていく
土方の部屋まで来ると中で近藤と土方が話といるのに気づき
沖田は耳をすまして壁にもたれて話を聞く事にした
「トシ、少し休んだらどうだ?最近働きすぎた。」
近藤は土方の体を心配して部屋まで来ていた
「大丈夫だ、働いていた方が落ち着くー・・・ゴホッ!」
土方は口に手を当て苦しそうに咳をしすぐにその手を後ろに隠した
「大丈夫じゃないだろ!トシ!」
「近藤さん・・・」
「何だ?!」
苦しそうな顔をしている土方に近藤は歩みよる
「・・・いや・・・何か体に良さそうな物食いてぇと・・・」 
「分かった!栄養たっぷりの飯を持ってきてやるからそこで寝てろよ!」
近藤は急いで土方の部屋から出ていく
沖田には気づかず走って行く近藤を見て沖田は少し笑った。

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Re: 沖土←高 ( No.35 )
日時: 2013/09/08 10:58
名前: 羅紗
参照:                           

「何やってるんですかぃ?土方さん・・・
さぁ一緒に帰りましょう?近藤さんも待ってますぜ?」
沖田は優しく土方に語りかけると手を出した

「・・・ぁ」 
土方は無意識のうちに沖田の手を掴もうとしていた

「オイ!!」
「・・ぇ?・・ハッ!」
高杉の怒りに満ちた怒鳴り声で土方は我にかえる

「十四郎・・・お前は俺以上に真選組の方がいいのか?」
「・・ぃ・いや・・・」
土方は高杉に後ろから抱きつかれ、耳まで赤くなる
「・・・土方さん、あんた・・・落ちるとこまで落ちてしまったんでねぃ・・・」

沖田は少し寂しそうな顔をした
     つづく

Re: 沖土←高 ( No.36 )
日時: 2013/09/08 11:20
名前: 羅紗
参照:                           

高杉は沖田に向かって刀を抜いた
「十四郎、下がってろ」

沖田も刀を抜いた

土方は邪魔にならないように部屋の角に行く

「まさかあの高杉と戦えるなんてねぃ・・・どうやって殺しやしょうか・・・」
「くっくっく・・・俺を殺せる気でいるたぁとんだ、めでてぇーヤローだな・・」
沖田は高杉に斬りかかった





沖田の剣術は確かにすごかった
だが高杉の前では素人が刀を振り回しているようなものだった
「クックックッ、こんなんじゃ、あんたのとこの大将もたいしたことないんじゃねぇのか?」
高杉はわざと挑発した

「・ん・・だと?」
沖田の目が獣の目付きになる
「お前みたいなテロリストが近藤さんをバカにするなぁぁぁぁぁぁ!!」
高杉はこれを待っていた
怒りに任せて振るう刃など誰にも届かない
それは自分がよく知っていることだった

「ぐはぁぁ!!!」
高杉の刀が沖田の喉を斬った    つづく

Re: 沖土←高(死ネタ ( No.37 )
日時: 2013/09/08 11:39
名前: 羅紗
参照:                           


「ひっ・・ガハッ!さん!・・」
沖田の喉からは大量の血が吹き出ていた
喋るたびに血が飛び散る

「ー・・・」
「何!ゴァハ!・・してん・・でさぁ!!」
必死に息をしようとしていた

「ー・・・」
「たっ・・すぎ・・・を・・!ガァハッ!!」

それきり沖田は何も言わなくなった
沖田の目の色は消えていた
土方は声もでなかった
涙もでなかった
ただ沖田の姿を目に焼き付けていた

「十四郎、お前仲間が死んだのに涙の一つもでぇねぇなんてなぁクックックッ」

「もっと、もっと俺色に染めてやるよ・・・」
つづく

Re: 沖土←高 ( No.38 )
日時: 2013/09/08 11:52
名前: 羅紗
参照:                           





「あれから何年たったかなぁー・・・」
近藤は寂しく空を見上げた







あの日、高杉達は真選組を潰さず闇へ消えていった
その理由を近藤は知らない
そしてこれからも知ることはないだろう



相変わらず江戸はにぎやかだった
近藤は二つの墓に水や花を添えると歩きだした
「俺が、がんばらないとなっ!」  
すると後ろから風が吹いてきた
まるで背中を押すように 


おわり

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