大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 文スト 織田作×太宰 R18 &他カプ
- 日時: 2019/12/12 08:43
- 名前: 黒兎
観覧ありがとうございます(-人-)ナムナム…
文ストの沼にハマった黒兎です
今太中が熱い!!!太中太祭りです(*´Д`*)ハァハァ
誤字脱字多々あると思いますが生温い目で許していただければ幸いです
古い順↓
私と野良猫(織太R18)
珈琲とナポリタン(太敦)
鳥籠(太中前提の森太R18)
珈琲とナポリタン(おまけR18)
貴様の命日(祝太宰さん誕生日R18)
ボクをいっぱい褒めて(福乱R18)
罠(フォロワーさんへ捧げた太中R18)
水面月(中太R18)
腕(太中R18初Ωパロ)
酔っ払いに注意(ギャグテイスト中太)
傷だらけの鳥に甘い口付けを(森太→中太リク)
その扉を開く時(森中R18リク)
媚薬の蜜(森太R18リク)
君は私と一緒に死ねるかい?(中太R18リク)
ネコミミパニック!?(敦太R18リク)
アイデンティティの忘却(森太R18リク)
昨日より僕は貴方に恋をする(中敦R18リク)
おさわり厳禁?!ドキドキ夏の満員電車(織太R18リク)
寂しがりの罪人と孤独な神様(太乱R18リク)
『it』(観覧注意:中太R18リク)
死体が落ちた夜(観覧注意:太中R18)
俺はアンタの虜(中乱R18リク)
優しい嘘に包まれた美しき獣の死(観覧注意:モブ中R18)
紅に染る(微グロ太中R18)
祝観覧数250000回突破!!!( °Д° )
いっいつの間に…(汗)ただのやおい文なのにありがとうございます!!
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- Re: 文スレ 織田作×太宰 R18 &他カプ ( No.134 )
- 日時: 2017/05/29 21:01
- 名前: 黒兎
水面月
月明かりが水面で屈折して輝いている薄暗い無音の中蓬髪の青年は流れにただ身を任せゆらんゆよんと水中をたゆたっていた
ボコッボコッと酸素が口から漏れ形を変えながら幾つもの球体が水面へと登っていくのを朦朧とした意識の中ぼんやりと眺め息苦しさを感じながら独り冷たく暗い水底に沈もうと瞼を閉じた
然し薄れゆく意識の中待てども待てども水底に沈む事はなくあまつさえ、誰かに引き寄せられふわふわと浮上している気がしたが青年には最早どうでもよくてその儘自らの意識をそっと手放した
◇
一方亜麻色の髪をした小柄な青年は相棒である長身痩躯なムカつく自殺マニアの青年を探していた
「ったく…あのアホ太宰はどこ行きやがった…?見つけたらタダじゃ済まさねェ…」
仕事も終わりヘトヘトになりながら帰宅するも同居人の姿はなく小型端末機からの連絡もなく「またか…」と胸騒ぎを抱え帰宅したばかりだと言うのに再び真夜中の街へ繰り出し
走り出した
太宰行きつけの酒屋を何件かあたるが、来客していないと言われ
いよいよ最悪の事態を想定を視野に入れながら白い息を吐き出した
「また首吊りか?街路樹は大体チェックしたし……まさか…また……だとしたら…チッ」
彼処だとめんどくせぇ!!と舌打をするとすぐさま目的地へと走り出した
辿りついたのは橋が架かる程の大きな河川敷だった
「どこだ!!!太宰!!!」
そう叫んだ所で太宰が返事をする訳でもなく青年の叫びは夜闇の静寂に飲み込まれ霧散した
- Re: 文スレ 織田作×太宰 R18 &他カプ ( No.135 )
- 日時: 2016/07/24 18:51
- 名前: 黒兎
橋の中腹まで行き眼下に広がるキラキラと輝く水面を注意深く見渡す
すると1箇所だけ幽かに人影の様な物を見つけ青年は何も躊躇う事無く橋の上から垂直に水飛沫をたてながら飛び込んだ
しばらく飛び込んだ衝撃で無数の泡が視界を遮り水分を含んだ服と水の抵抗で思う様に身動きが取れないでいたが視界が鮮明になるにつれて暗闇の中で見慣れた人影を確認することが出来た
青年はすぐさま水中に気を失ってるのか漂う太宰の体を抱き寄せ懸命に引き上げ水面に顔をだし肺一杯に酸素を吸い込んだ
「ぷはっ……!はぁはぁ」
太宰の腕を担ぐ様に抑え引き寄せた体の脇を抑え小柄な青年は必死で岸辺へと泳いだ
◇
「はぁ……はぁ…」
荒い息を吐きながらなんとか岸辺へ辿り着き担いでいた太宰を砂利の上へ転がし太宰の
顔を何度か叩きながら呼びかけるが返事がなく脈を測ると幸い脈はあるが呼吸が止まってるのか生気を感じない青紫がかった唇を自らの唇で覆い人口呼吸を施し始めた
何度か酸素を送り込むと大量の水を吐き出し「ゲホッゲホッ」と嘔吐きながら酸素を肺に取り込み始めたのに青年は心底ホッとしたと同時に怒りが溢れ出し太宰に怒号が飛んだ
「このバカ野郎!!!」
「はぁ……はぁ……なんでちゅーやが……此処に?私……生きてるの?」
「手前ェを見つけ出して助けてやったんだ!!!」
鬼気迫る表情で座り込む太宰の胸ぐらを掴み今にも殴りかかりそうな勢いで怒鳴りつけられても太宰はいつもの事とつまらなそうに目の前の中也を見つめため息を吐き出した
「……嗚呼、…また……君は私の自殺を邪魔したの?助けてなんて頼んでないのに…」
「巫山戯ンな!!!手前ェが所で死ぬのは勝手だか俺の知らねぇ場所で勝手に死ぬンじゃねぇよ!!迷惑だ」
「…なにそれ…私が死んでも…君に迷惑かからないんじゃない?それに大嫌いな私が死んだら喜ぶの君だよ?」
「嗚呼確かに手目が死んだら嬉しくて高価なボトルで祝杯上げたくなるがよ…手前は莫迦か?」
「莫迦じゃないよ私はただ死にたいだけ」
「耳の穴かっぽじってよーく聞けアホ太宰!手前ェが死ぬと迷惑かかるンだよ………心底癪だか太宰!!!手前は俺の相棒だろが!手前をぶっ殺すのは俺で勝手に死ぬンじゃねぇ青鯖野郎が分かったか?!」
「…っ!!……ははは…」
「何が可笑しい?」
「だって君の相棒が私じゃなくて私の相棒が君なだけだよ?」
「ケッ…ホントムカつく野郎だなァ…勝手に言ってろ…ターコ」
「痛っ」
- Re: 文スレ 織田作×太宰 R18 &他カプ ( No.136 )
- 日時: 2016/07/22 20:47
- 名前: 黒兎
ゴツンと額と額がが合わさり澄み切った青空を思わせる穏やか双方に真っ直ぐ見つめられ太宰は気恥ずかしそうに目を逸らした
「勝手に死ぬな…いいな?」
「……れい…」
「あ?なんか言ったか?」
「いや…なんでもない…自殺は私の趣味だから保証はできないなぁ」
「あっそ…ったく世話のかかる野郎だなぁだったらまた探してどついてやる」
「中也筋肉莫迦だし石頭だからどつかれたら痛いじゃん」
「はぁーもぅ疲れた勝手に言ってろ…服ずぶ濡れで張り付いて気持ちわりぃしおまけに仕事終わりでダリぃのに…太宰!!全部手前ぇのせいで最悪だ!!さっさと帰るぞ」
立ち上がり太宰に背中を向けながら水気を少しでも減らそうと服を脱ぎギュッと絞りまた羽織る姿を呆然と見上げていた太宰が「ちぇー…自殺には失敗したけどまぁ…中也の嫌な顔見れて私は最高だな」と拗ねた後飄々と笑うのに中也はクルリと振り向き人差し指を指しながら大声で「死ねクソッ太宰!!」と叫ぶのを太宰はケラケラと嬉しそうに笑った後立ち上がろうとして顔を顰めた
「……っ…」
「おぃどうした太宰?」
「んー岩とかにぶつけたのかな?足痛いや」
「はぁあぁ?!太宰足見せてみろ」
「いいよ大した怪我じゃないし」
「黙って見せろ!」
中也は太宰に駆け寄って「触るぞ」と前置きをしながら足に触れる
「いたたたたっ!!一寸痛いよ中也!」
「チッ大分腫れてるな…」
「今度は何すんの?!私…君の帽子貰ってもこれっぽっちも嬉しくないんだけど」
「莫迦ちげぇよ!邪魔になるから少し被ってろ!言っとくが無くしたら川に投げ捨てるからな!」
「……ってえっ?何やってるの中也……?」
- Re: 文スレ 織田作×太宰 R18 &他カプ ( No.137 )
- 日時: 2016/07/23 12:03
- 名前: 黒兎
自分に背を向けしゃがむ中也に太宰は唖然としたがさらに次の言葉で目を丸くした
「いいからさっさと乗れ青鯖」
「…えっ…??…」
「おぶってやる…それとも置き去りにしていいのか?」
「えっ…寒いしそれは…イヤ」
「ならさっさとしろ」
「それより私より大分ミニマムな中也が私を背負えるの?重いけど潰れない?大丈夫?」
「シバくぞ!!手前ェ!」
「あははwww」
「ったく…しっかり掴まれよ」
「………んっ」
「よっ…と……重っ」
「だから言ったじゃない?重いよって」
「うっせぇこのくらい余裕だ!俺は日頃鍛えてるから手前みたいにひ弱じゃねぇ」
「私よりちっさいのに頑張るねぇ」
「チッ…うるせぇ黙ってろ…」
「………」
「………」
静まり返った土手が月明かりと街路灯に照らされ二つの影が歪つに重なり一つになると太宰は心の中で『また私は死ねなかったか……』と少しの憂鬱感に苛まれ何も言わずただ中也の肩口に顔を埋めて長い睫毛を閉じた
暗闇の中でほのかに香るコロンと中也の匂いが鼻腔を擽りその香りを胸いっぱいに吸い込むとなんだか心が落ち着いて
密着した部分だけ濡れた服越しにやけに熱く体温が伝わってきてどうしようもない程愛しくて
死にたい筈なのに死ねなかった事に何故か安堵している自分の矛盾に気付き「ふふっ」と鼻で笑っていたら中也に「頭イカれたか?気色悪い」と不審がられたがそれに太宰は「別に」と言ってまたクスクスと笑っていた
◇
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