大人二次小説(BLGL・二次15禁)

【文スト】太宰と中也で二次創作! リク大募集!
日時: 2017/11/18 13:49
名前: 腐猫丸

太中を主に小説を書きます。知識不足ですが、精いっぱい頑張りたいと思っています。宜しくお願いします。リクエスト募集します。太中以外は自信がありません。御了承下さい。

書けるcp
太宰×中也、太宰×中也♀、中也×太宰、中也×太宰♀
首領×太宰(でも結構ギリです)、織田作×太宰(でもR無しです)

…………要するに太宰と中也のやつ以外苦手です。

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Re: 太中書きます  注意:下手っぴ ( No.49 )
日時: 2017/06/03 13:15
名前: 腐猫丸

今週は沢山書けたので此の儘続き行きます!



「『仕方なく』か………当たり前だよな……………」
俺は今、夕飯を食べ終え風呂に入った所だった。髪を高い位置で団子にし、湯船に肩迄浸かる。此の風呂は一般的なものより大きく出来ていて、身体の小さい俺は少し膝を曲げるだけで収まる。そんな浴槽で敢えて膝を抱えて丸まった。ぐるぐると際限無く考えるのは太宰の事だ。突然姿を消し、先日態と拘束される迄の四年間一度も会わなかった俺の元相棒であり、初恋の相手。ほんと、男の趣味最悪だよな。よりにもよってあの太宰に恋をするなんて、阿呆もいい所だ。でも、ずっと一緒に居たんだ。自分の抱く恋心に太宰が消える其の日迄気付かなかったくらい自然に出来た感情だったんだ。
此れ以上考えていても仕方ないと諦めて湯船から上がった。
居間へ戻ると太宰はソファに腰掛けてぼんやりとテレビを見ていた。そういえば、小さい頃はよく太宰に髪拭かれたりしたなぁ。あれでいて手先が器用だから結構気持ち良かったんだよな。うっかり寝ちまったりして。そんな事を考えながら太宰に近づいた。すると、止まる心算だった足が止まらず其の儘太宰の両足の間に座り込んだ。
「へぇ!?ちょっ中也!?」
「なぁ、髪拭いてくれよ太宰」
………………………………………………………………って何やってんだ俺!
「あっ……いやっ太宰………これは……………」
必死に弁解しようとするも動揺で舌が回らず上手く言えない。恥ずかしさのあまり太宰の顔が見られず、俯いて手に持っていたタオルを握り締めた。すると、横から手が伸びて来てタオルを取られると、撫でる様に優しく髪を拭かれた。あの頃と何ら変わり無い手付きになんだか安心する。
「ふふっ昔はよくこうやって髪拭いたよねぇ。中也の髪って柔らかいから触ってて気持ち良い。相変わらず綺麗な髪だね」
囁く様な其の言葉に風呂上がりで火照った身体が益々熱を上げる。心臓が早鐘を打ち、視界が白っぽく霞んでいく。
「………………はい。傷んじゃうから乾燥機で乾かしておいで」
「う……うん………ありがと」
俺は逃げる様に太宰から離れた。何なんだよ彼奴!あんな優しくされたら勘違いしちまうじゃねぇか…………若しかして、ほんの少しでも、太宰が俺を想ってくれてんじゃないかって………………そんな訳、無いのにな………………………………………………

Re: 太中書きます  注意:下手っぴ ( No.50 )
日時: 2017/06/09 01:56
名前: 腐猫丸

六月六日はロールケーキの日らしいので一寸書いてみました!現在執筆中の宇宙探偵様のリクエストとは全く関係ありません。すみません。



「ねぇねぇ中也。今日はロールケーキの日らしいよ!」
朝の朝食の席で太宰が唐突にそう切り出した。新聞を読み乍ら珈琲片手に「へぇ、そうなのか」と興味無さげに返事をする。
「……なんだよ」
視線を送り続ける太宰に根負けして、俺は其方を向いた。満足そうに太宰は笑う。
「ロールケーキの日っていうなら矢張り食べたいじゃない」
「はぁ?態々作れつってんのかよ」
「嗚呼、そろそろ行かないと。行っていきまぁす」
間伸びした声で言い乍ら、太宰は探偵社へ出勤した。彼奴…勝手な事言いやがって……大体俺は甘い食物は苦手なんだよ……とはいえ断る理由も無い。加えて昨夜仕事を終わらせたから、午前中は空いている。
「……クソっ」
台所へ向かい材料が揃っているかを確認し、作業を開始した。

「ただいま…ってもう行っちゃったか。早めに帰ってきたのになぁ」
居間に入るとふわりと甘い香りがした。珈琲の香りもする。ふふっ嫌がってたクセに作ってくれたんだ。そういう所が可愛いんだよね。
冷蔵庫を覗くとチョコレートロールケーキがあった。珈琲を淹れてロールケーキを口に運んだ。チョコレートの仄かな甘みと苦みが口の中に広がる。矢張り中也の料理は美味しい。一生彼の料理を食べる事が出来るなら、生きるのも悪く無いかもしれない。
「早く帰って来てよ中也。どんなに美味しいケーキでも君が居ないと楽しく無いんだもの」
何時も中也が座る席に向かってふんわりと微笑んだ。



.....end

Re: 太中書きます  注意:下手っぴ ( No.51 )
日時: 2017/06/16 18:33
名前: 腐猫丸

「なぁ、髪拭いてくれよ太宰」
え………?えっえ??多分私、今人生で一番動揺してると思う。思考が停止して状況を整理出来ない。
「あっ…いやっ太宰…これは……」
正気を取り戻した中也が必死に弁解をしようとしているが、舌が回らないのか全く言えていない。此方を見上げる彼女の顔が見る前に紅く染まっていく。私の顔を見ていられなくなったのか俯くと、流れ落ちた髪の隙間から彼女の項が見えた。風呂上がり故か、羞恥心故か彼女の其れは淡く桃色に色づき酷く色っぽい。湧き上がる衝動を理性で抑えつける。
彼女が握り締めていたタオルを取り、丁寧に髪を拭いた。そう言えば、小さい頃はよくこうして髪を拭いてあげたりしたなぁ。中也ったら髪を濡らした儘放置するから風邪を引きそうで…何かと女の子という自覚が無さ過ぎるのだよ。五大幹部の一人だからと気を張っているのかもしれないけれど、私の前では普通の女の子であって欲しい。まぁ、本人に言った事は無いのだけれどね。
「…………はい。傷んじゃうから乾燥機で髪乾かしておいで」
「う、うん…………ありがと」
中也は私から逃げる様に離れていった。其の後ろ姿に愛くるしさを覚え思わず笑みが零れた。今の顔を見られたら『何ニヤついてんだ気色悪ぃ』って言われそうだなぁ。中也の見張り役、引き受けて良かった。だって、中也のあんなに可愛い姿が私以外の人間の目に触れるなんて耐え難いもの。
乾燥機を使う音が止まり、中也が再び姿を現す。乾かしたばかりの髪はふわふわと揺れ、一層柔らかそうだ。
「そう言えば中也………其の恰好は何だい?」
改めて中也全身を見て言った。中也は上下セットになったパーカーとショートパンツを着ていた。矢張り、自覚が無さ過ぎるんじゃないの?幾ら私が相手だからとはいえ、そんなに露出の多い恰好をするなんて。彼女の頭の中からは私が男だという事実が抜け落ちているのかな……それとも、私を一人の男として見ていないとか……?
「え……あぁ、姐さんが誕生日にくれたんだ。家でくらい女の子らしくしなさいって……似合わねぇんだろ。言われなくても分かってるよ」
否、誰も似合わないなんて言っていないし寧ろ似合ってる。似合い過ぎてて逆に怖い。でも、素直に感想を述べてもきっと信じてくれないんだよなぁ。
「ふーん。ま、小っさい中也にはぴったりなんじゃない。小っさい中也には」
「二回言うな!」
「ふふっもう『中也』じゃなくて『小也』に改名したら?中也の寸法、中どころじゃないから」
「巫山戯んなクソ太宰!縮め!!」
容赦の無い中也の蹴りが飛んでくる。分かり易い動きに驚きもせず身体を少しだけ反らして避ける。
「はいはい。あんまり暴れるとご近所さんに迷惑だよ。夜も更けだし、そろそろ寝よう」
中也はぐっと口籠もるとすたすたとソファの方へ行ってしまった。ソファの上に畳んで置いてあった毛布に包まると其の儘寝転んだ。
「…え?何してるの中也」
「寝るんだろ」
「いや、そうじゃなくて。寝室に行かないの?」
「……急な事だったから客室の用意が出来てねぇんだよ。手前が寝室使え」
「えっ!?いやいや、流石に其れはちょっと……私がソファで寝るよ!」
普段中也が寝ているベッドで寝るなんて色々な点に置いて無理がある。きっと、否絶対寝れない。
「女の子をソファで寝させるなんて、私の男としてのプライドが許さないよ」
「知った事かよ。それにな、仮にも手前は客なんだよ。客をソファで寝させる訳にはいかねぇ」
「じゃあ私は居候という事で!居候に気を遣う必要は無いよ!」
「はぁ?なんで手前が居候になんだよ。………あぁ、そうか分かった。別に心配しなくてもシーツは毎朝洗ってるぜ」
あぁ、もう!此の分からず屋!そういう事じゃない!いや、ある意味中ってるけど。
「そんじゃあ一緒に寝るか?」
???……?此の子は何を言っているのだろう…………?
「俺も手前も互いをソファで寝させたくねぇなら、一緒にベッドで寝るしかねぇだろ」
「しょ……正気かい?中也」
「おう。ダブルベッドだから問題ないぜ」
いやいや、問題大有りでしょ………でも此の儘押し問答を続けても結論は出なさそうだしなぁ…………
「……分かったよ。早く寝よう」
寝室に入ると中也は何の躊躇いも無くもそもそとベッドに潜り込んだ。私が入らずにいると此方に振り返り「何やってんだ?」とでも言いたげな顔をした。

Re: 太中書きます  注意:下手っぴ ( No.52 )
日時: 2017/06/17 14:09
名前: 腐猫丸

「ねぇ中也、本当に良いの?」
「だから良いって言ってんだろ。ほら、入って来いよ」
中也は布団を持ち上げてベッドをぽんぽんと叩き、私を急かす。其の動作があまりにも可愛いくて、今直ぐ押し倒したい衝動に駆られるも全力で押し殺した。ふぁぁ…と欠伸をする様子から、昨夜は殲滅任務だったらしいし寝不足だろうから、きっと直ぐに眠りに就くだろう。
「じゃあ……お邪魔します………」
布団とベッドの間に潜り込むと、程良い重さの布団が私を包み込むんだ。ふぅと息を吐くと鼻中が中也の匂いに満たされた。中也に背を向けるように反対向きに身体を傾ける。突然、背筋をすぅっと擦られぞくりと毛の逆立つ様な感覚を覚えた。
「………中也、何してるの……………?」
電気の消えた室内は暗闇に包まれていて、家具の位置すら分からない。然し、夜目の効く中也なら家具の位置も私の顔もはっきりと見えるのだろう。自分がどんな顔をしているのか分からない為、敢えて振り向かなかった。
「んーん。何でもない」
今度は中也は私の背中に手を合わせた(と思う)じわじわと彼女の温もりが伝わってくる。
「なんか…夢、みたいだな」
ぽつりと言うのが聞こえた。夢みたい…か。其れは此方の台詞だよ中也。昨夜は中也の家に来る事も、こうやって同じベッドで寝る事も全く予期していなかったもの。漸く闇に目が慣れてきたから振り返ってみると、中也はすうすうと寝息を立てていた。元々幼い顔立ちがの中也が一層幼く見え、子供にすら見えてしまう。
「………却説」
私は眠った彼女を起こさないようにそうっとベッドから抜け出た。幾ら何でも、同じベッドで寝るのは流石に拙いからね。私は退散させて貰うよ。ゆっくりお休み。気の抜け切った其の寝顔を愛おしく思い、頭を撫ぜようと手を伸ばした。が、髪に触れるぎりぎりで止めた。中也を置き去りにしてポートマフィアを去った私に、彼女に触れる資格など無いのだから。

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