大人オリジナル小説
- 白楼雪短編集(R18BL)
- 日時: 2022/03/23 02:43
- 名前: 白楼雪
私の気紛れゆっくり更新短編集です。
最近長編が多かったので、短編を書こうかなと思いました。
遅筆ながら徒然なるままに書いていきます。
色の濃い短編となると思います。
上手く書いていければ、いずれ官能の短編集も書き始めるかもしれません。
それでは始めます。
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- Re: 白楼雪短編集(R18BL) ( No.17 )
- 日時: 2022/09/28 06:20
- 名前: 白楼雪
「あっ…んん、イ…っ」
堪えきれずに喘ぐ藤途の言葉すら貪欲に求めるように、熱い吐息の混ざる矢崎の唇が俺の唇に重なる。
だが今の藤途には、その淡い甘さの口付けでさえ、理性を解かす媚薬のようなものだ。
堪えきれない。また、矢崎より先に果ててしまうのだろうか。俺ばかりイかさられるのは本意ではないというのに。
薄い理性一枚で堪えていると、ゆっくりと唇を離した矢崎は苦笑を浮かべ囁いた。
「俺も、もう限界だ。お前のなか気持ち良すぎて持たないな」
耳元に囁くその低い声音に、抗う術などありはしない。
「ん…っ、透さん…なかに…欲しい」
この会社の皆の前では飄々として頼りがいのある先輩が、今は熱に侵され俺だけを見ている。
そんな矢崎透が愛しく思えてしまい、藤途は瞳を潤ませ彼の白濁を求めた。
矢崎の瞳も、欲に熟れた俺の様が感じられたのだろう。
一瞬の間を置いた矢崎の口角が、悦の色を薄く染めた気がした。
(あぁ、先輩。とても淫らだ。でも、何だか綺麗だな)
蕩けた思考の中、俺は獣の様に本能に忠実な矢崎透の様を見上げながら熱い白濁を流した。
その余韻に触れる間もなく彼が俺の中に、欲を示す白濁を注いだ事は言うまでもない。
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