大人オリジナル小説

白楼雪短編集(R18BL)
日時: 2022/03/23 02:43
名前: 白楼雪


私の気紛れゆっくり更新短編集です。

最近長編が多かったので、短編を書こうかなと思いました。
遅筆ながら徒然なるままに書いていきます。

色の濃い短編となると思います。

上手く書いていければ、いずれ官能の短編集も書き始めるかもしれません。

それでは始めます。

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Re: 白楼雪短編集(R18BL) ( No.11 )
日時: 2022/07/19 00:36
名前: 白楼雪

「なんだ?俺のが大きくなっていたら、直ぐにでも挿れさせてくれるのか?」
俺を組敷く矢崎に羞恥はないのか。藤途の煽るような言葉にも気に止めず、矢崎はわざとらしく自身のモノの尖端を藤途の下腹部に擦り付ける。
透明な蜜に濡れた矢崎のモノの尖端が藤途の下腹部を僅かに淫らに濡らす様は、俺の欲の熱を駆り立て自然と身体は反応してしまい、藤途のモノも尖端を蜜に潤み始めていた。
「はっ、俺のを見てやる気増したのか?若いねぇ」
矢崎は愉しそうに口元に意地の悪い、けれど獣を思わせるような色の笑みを浮かべ藤途のモノにそのゴツゴツとした指を這わせ柔らかく包み握る。
そのまま少し節だった指に透明な蜜を絡め、ゆっくりと藤途のモノに婬猥な刺激を律動していく。
「っ…は、ぁ…先輩」
同じ性だからこそだろうか。矢崎の指は少しずつ確実に俺の感じやすい感覚と部位を捉え、蜜に濡れた指を絡め重ねられる律動は淫らな水音を立て、徐々に激しくなっていく。
「今は、プライベートだろう?先輩じゃない、透って呼べよ」
藤途の首筋に淡く唇を触れ囁く彼の声は、普段俺が知っている職場の先輩のものでは無く、一人の欲に駆られた熱っぽい男の甘い声に聴こえた。
「ん…透、さん…もう…っ、手…離して」
濃厚な甘美に今にもイきそうになり、俺は矢崎の逞しい二の腕に片手を伸ばし触れ、弱々しい抵抗を見せる。
このままでは、俺ばかりイってしまい、目の前の彼を満足させられない。
いや、違う。きっと矢崎は、俺が一人イってしまったとしても、そのまま藤途を組敷き続けるだろう。喩え続けられず、自己処理する事になっても彼は其ほど不満を口にするとは思えない。
だから、俺のこの抵抗は俺ばかりが余裕が無くなる事への不満なのだ。
一方的に俺だけ理性が崩れていくのは、一人で処理するのと其ほど変わらない。せっかく目の前の普段とは違う様子の彼としているのだ。
少しは彼にも溺れてほしいと思うのは当然の欲だろう。
謂わば癪に触ったのだ。

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