大人オリジナル小説
- 白楼雪短編集(R18BL)
- 日時: 2022/03/23 02:43
- 名前: 白楼雪
私の気紛れゆっくり更新短編集です。
最近長編が多かったので、短編を書こうかなと思いました。
遅筆ながら徒然なるままに書いていきます。
色の濃い短編となると思います。
上手く書いていければ、いずれ官能の短編集も書き始めるかもしれません。
それでは始めます。
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- Re: 白楼雪短編集(R18BL) ( No.13 )
- 日時: 2022/08/12 07:33
- 名前: 白楼雪
矢崎の穏やかな低音な声と、優しく瞳を細めた彼の表情を、藤途は蕩けた表情で見上げていた。
蕩けた表情と時折溢れる藤途の甘い喘ぎ声に、矢崎は察したのだろう。
「これなら、最後までやれそうだな」
そう囁く矢崎は、藤途の少しずつ柔らかに蕩けてきた蕾の内へと指先をもう一つ埋めていく。
「あっ…そんな、んん…っはいらな…」
男性にしてはしなやかな、けれど女性の指と比べれば太く長い矢崎の二本の指が柔らかな蕾の内をゆっくりと撫で擦ると、藤途の喉からは甘い喘ぎ声が溢れ、不安に瞳を潤みか細い声を上げた。
だがその細く切ない俺の言葉は、矢崎の口づけで唇を塞がれてしまう。
同性の唇だと言うのに、矢崎の唇は柔らかく欲の熱と優しいそ珈琲の香りがして、藤途の欲を掻き立てる。
触れる淫らな熱が灯る唇の感覚。藤途の白い歯列をなぞり、隙間から滑り這う舌の柔らかく艶やかな感触に、藤途の心音は乱れ欲のまま求めるように矢崎の背を俺は抱いた。
その間も矢崎の指はお藤途の柔らかな内を撫で広げていく。
心地好く煽る彼からの口づけに藤途は思考は蕩け、抵抗が薄れた藤途の様子に気づくと俺の蕾の内を犯す矢崎の指は僅かに荒々しくなり婬猥な水音が小さく響き始めていた。
「はぁ…っ、もう、良さそうだが」
矢崎の唇が離れ、俺が甘い吐息を溢して惚けた表情で見詰めていると、矢崎は呟き指の動きを変えていく。
「ん…っ、透さん…なに?」
先程までは蕾の内を柔らかく広げるような動きだったなかを蠢く矢崎の指の感覚が、今は藤途のなかを探るように蠢いており、俺は惚けた表情で問う。
だが、次の瞬間。俺の疑問は沫が弾けるように消えた。
「は…ぁ、あぁ!やっ!んん…なに…やめ…っ」
矢崎の指が藤途のなかの一点を撫で、掠めると、藤途の身体に痺れるような濃厚な快楽が広がったのだ。
戸惑い喘ぐ藤途の様子を見上げる彼は、満足そうに告げる。
「葵は此所が好きなんだな。気持ち良いだろう?これを知らないのと知ってからでは、良さが全然変わるからな」
そう欲の熱を籠めた微笑みを浮かべる矢崎は藤途を見下ろしながら、執拗に藤途の反応の良い部分を荒々しく指の腹で擦り撫でた。
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