大人オリジナル小説

白楼雪短編集(R18BL)
日時: 2022/03/23 02:43
名前: 白楼雪


私の気紛れゆっくり更新短編集です。

最近長編が多かったので、短編を書こうかなと思いました。
遅筆ながら徒然なるままに書いていきます。

色の濃い短編となると思います。

上手く書いていければ、いずれ官能の短編集も書き始めるかもしれません。

それでは始めます。

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Re: 白楼雪短編集(R18BL) ( No.15 )
日時: 2022/09/08 01:22
名前: 白楼雪


「困った奴だな。ん…っ」
そう囁いた矢崎の柔らかな唇は、苦痛に喘ぐ藤途の唇に触れ甘い吐息を味わうように口内へと舌を這わせていった。
「んん…!ふっ…ん…ぅ」
強く瞳を伏せ視界を閉ざしていたからだろうか。
俺の唇に触れる厚みのある滑らかな矢崎の舌が藤途の歯列を撫で、隙間を探り口内に侵入してきた感覚は何故か心地好く、それでいて淫らな欲を刺激された気がした。
「は…ぁ、ん…透…さん」
呼吸が乱れ酸素を求めるように俺が身動ぐと、矢崎が僅かに唇を離す。
「こっちに集中してたら、ちょっとは楽になるだろう?少しは力も抜けたみたいだしな」
悪戯が成功して喜ぶような彼の表情は、いつもの頼れる先輩の色を想わせた気がした。
実際藤途の思考はこの甘い口づけの感覚で惚け、先程までの下肢の苦痛は僅かな名残を残して少しばかり楽になっていた。
「楽になる方法を知っていたのなら、始めからしてくださいよ。さっき、凄く痛かったんですから」
素直に口づけの心地好さ、甘い痺れの交ざる矢崎の舌の感覚を認めるのは嫌で、俺は視線を逸らし愚痴を溢す。
だが矢崎はそんな藤途の言動に何故か嬉しそうな微笑みを浮かべ、俺の髪をくしゃりと撫でた。
「悪かった、怒るなよ。ほら、こっちに集中してろ。ゆっくり動くからな」
そう吐息混じりに囁くと、再び矢崎の唇が俺の唇に重なり、一気に深く甘く舌を絡めてくる。
俺が自身の舌に絡む柔らかで熱い感覚に瞳を細め惚けていると、彼の言葉の通りに矢崎の大きく硬いモノが柔らかい俺のなかに埋まり奥へと入ってくる感覚がした。
矢崎の言葉を認めるのは癪だが、この甘い口づけの感覚を味わい求めていると、彼のモノを受け入れる事に苦痛は感じず、それどころか心の内から染み湧くような愛しい気持ちが色を見せる。
「あっ…奥、あたって…ん、もう…はいんない」
吐息を細く吐く間に藤途が甘く喘ぐと、矢崎は藤途の首筋に淡い口づけを振らせた。
「ん、もう少しで全部だから。ほら、こうやってゆっくりすれば」
散り散りに喘ぐ藤途の身体を抱きながら、矢崎はゆっくりと律動を刻み少しずつ奥へと拡げるように自身のモノを埋めていく。
「や…ぁ、もう…無理…ぃ。あっ…!?そこっだめ…っ」
甘く喘ぎ身動ぐ藤途をあやしながら重ねられる律動は、数分も掛からずに奥を柔らかく押し潰すように矢崎のモノの尖端が強く突いた。
「ほら、全部入ったじゃないか。それになかは嬉しそうに俺のモノに吸い付いてるぞ」
そう告げる矢崎は、藤途の鎖骨を甘く噛み瞳を細めた。

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