大人二次小説(BLGL・二次15禁)

カゲプロr18 NLBL大歓迎!
日時: 2017/02/25 23:27
名前: 海月

ウェルカアアアム!海月(くらげ)と申す!
よろしく頼もう!

…はい、テンションおかしいですね、ありがとうございます
ここはカゲプロが好きすぎて取り返しのつかない領域
に達した腐敗人の小説置き場。
海月はもうNLだろうがBLだろうがなんでも好きです。
r18モノをじゃんじゃんあげて行きますので、
苦手な方は回れー右!

ここでのルール
*とにかく小説を楽しもうっ
*仲良くしようや
*荒らしコメ、なりすまし禁止

…など。
リクエスト…?なるものを頂くと喜びます。
r18だと発狂です。NLBL構いませんよ

以上がOKな勇者様方は…

改めて、ようこそおこしくださいました!
楽しんでって下さいね!



クロハ総受け編 *未完結*

設定 >>433>>434

一話目 >>459>>477>>481>>482>>483>>488>>490
>>497>>507>>525>>534>>552>>572

二話目 >>609>>612>>617>>619

三話目 >>633

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Re: カゲプロr18 NLBL大歓迎! ( No.696 )
日時: 2017/04/30 10:51
名前: 海月

ううん、カキコはあったかいなあ…零さんは私のお天道様ですね

いつかのコノシンちゃんです




シンタローは笑う。
遥兄さんのそばにいる時だけ、笑う。
もちろん僕やクロハの前でもほほえんだりするけれど、違う。
一体なにが違うのだろう。考えてみるけど分からなかった。ただ、兄さんのそばで笑うシンタローを見ると胸が苦しくなる。その苦しさの原因も分からない。そう、分からないままだ。







放課後。
いつもどおり、僕らは二人で過ごしていた。


「はー!!!さっぶ!!こりゃ今夜雪降るか…?うううう、っあ、びえっくしゅ!」


下駄箱を抜ける。彼は寒さに全身を震わせ、真っ赤なマフラーに顔をうずめた。ぷるぷるしていてうさぎみたいだと思った。

「雪、雪かあ。降るといいね」

雪の中を一緒に歩いてみたい。転ばないように、手を繋いで歩いてみたい。シンタローの頭に雪が積もったら、やさしくはらってあげるんだ。
うっとり想像していると、シンタローは驚いた目で僕を見上げた。次いで呆れたように「先輩らしいすね」と笑う。真っ白な吐息が宙に溶けた。





駅のホームに着くと雪が降り出した。どんより重たい雪雲色の空から、おおざっぱに綿菓子をちぎったような、大粒の雪。名前、名前は…

「なにゆき、だったっけ」
「何行き?」
「!!、ゆ、雪の話…声に出てた?」

出てました出てました、とシンタローは笑った。鼻先とほっぺたが赤い。

「雪片、っていうんですよ」
「せっぺん?」
「はい。雪のかけら、って書いて雪片」

シンタローは学ランのポケットから手を出して、人差し指で空中に「雪片」と書いた。

「もう一回かいて」
「へ?」

ほんとはよく分かっているのだけれど。
分からないフリをして、僕は片方のてのひらを差し出した。
彼は少しだけ驚き、戸惑いながらも僕の手に触れる。手の甲がやんわりと握られた。

「…手、つめたい」

雪のように冷たい手だった。さっきまでポケットに突っ込まれていたのに、すごく冷たい。
先輩があったかいだけですよ、と彼は言う。次に人差し指がてのひらに触れ、複雑な直線と曲線を描いていく。くすぐったい。とっても優しい手つきがこそばゆい。

「これが雪」
「ゆき」
「んで、これが片」
「へん」

雪片。
雪のかけら。
きれいな響きだ。僕は雪片が好きになった。雪片の由来はどうのこうの、とシンタローは得意げに説明している。なぜだろう。雪片の由来より、得意げに説明するシンタローの方に意識が集中してしまう。話の内容がぜんぜん頭に入ってこない。彼の一生懸命な身振り手振りが、なんだかとっても可愛くて。

がたんごとん、がたんごとん…電車がのんびりやってきた。頭にうっすら雪をかぶっている。

ふしゅー、とまぬけな音を立てて扉が開く。僕らは乗り込み、横一列の席へ適当にこしかける。今いる車両には僕とシンタローしかいなかった。世界から隔離されてしまったみたいだ。
発車のアナウンスが響いて扉が閉まった。

たたんたたん、たたんたたん……

ゆるやかに加速する。僕らを乗っけて夜を行く。

「わあ!すごいよシンタロー、雪、雪片、いっぱい降って………あ」

僕は向かいの窓から見える景色に感嘆しかけて、すぐにやめた。

「ぅ……ん…」

すぐとなりで、彼がうつらうつら船を漕いでいたから。頭を支えることが出来ないらしく、左右に揺れていた。何か不満げにうなっている。そっと引き寄せて僕の肩にもたれさせると、なんとか安定した。
僕の肩に頭をあずけた彼は、とても気持ちよさそうに眠ってしまった。





向かいの窓を眺める。外は雪、雪、雪。雪片が舞っている。何かとびきりうれしいことでもあったかのように。
ふわりふわり、踊るように明るい街へ降りていく。
暖房の効いた車内。密着した肩。首元に感じる呼吸のリズム。すべてがあたたかいけれど、扉を隔てた先は凍える寒さなのだろう。まるで現実感がない。

ポケットに突っ込んでいた彼の両手は、シートの上に力なく垂れていた。丁度片手が僕の太ももの近くにあったので、にぎる。想像以上の温かさに驚く。さっきは冷たかったのに。にぎにぎと感触を確かめる。なよっとしていて、細くて、頼りなかった。僕はしっかりとその手をにぎった。

「…………あ、れ?」

ここで、僕は体の異変に気付く。
熱い。体中が燃えるように熱かった。それから、胸がうるさい。やけに脈が速い。どっどっどっ、と、太鼓でも叩いているかのような音が本当に聞こえる。

肩に頭を預けて、預けられて、さらには手を繋いで。

これって、なんか、恋人みたい…?

「…………………………ぅ、ぁ」

意識した途端頭が熱くなった。湯気が出そうだ。鼓動が一気に加速して、マシンガンのようにやかましくなる。
熱に耐えられず、僕は下を向いた。繋いだ手が見えた。かあっ、と頬が熱くなる。
上を向いた。より一層息遣いを感じるようになった。頭がくらくらしてくる。
正面を向いた。向かいの窓ガラスに、真っ赤っかの顔の僕と気持ちよさそうな顔をしたシンタローが映っていた。全身が爆発しそうになった。



Re: カゲプロr18 NLBL大歓迎! ( No.697 )
日時: 2017/04/30 14:36
名前: 零

うぇえ!?
僕がお天道様!?
雲か雨では!?

Re: カゲプロr18 NLBL大歓迎! ( No.698 )
日時: 2017/05/04 07:19
名前: 愛

海月 さん
優しいだなんて…海月さんにはかないませんっ
零さんお天道様ですよねわかります

うっ…しょうせつさいこうですかもう…このう、くそう、はなぢが、

Re: カゲプロr18 NLBL大歓迎! ( No.699 )
日時: 2017/05/05 08:26
名前: 零

なんで愛さんまで!?
僕優しく無いし、お日様でも無いですよ!

え、ちょ愛さーん!?
誰かぁ!ここにお医者様はいらっしゃいませんかぁあ!?

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