大人オリジナル小説
- いじめに逆らってみる [>21まで更新
- 日時: 2011/05/06 21:05
- 名前: 憂 ◆aBcA7JIVvE
小説内でのいじめに逆らってみると、なんか違った感じのが書けそうな気がしたからやってみます(´∀`*)
真面目に書いてる人から見ると、ちょっと不快に思うかもしれないけど
そこは優しくスルーしてあげてください。
ε= \_○ノ ヒャッホーウ!!!
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- Re: いじめに逆らってみる ( No.71 )
- 日時: 2011/05/06 21:04
- 名前: 憂 ◆aBcA7JIVvE
[>21
「集合時間より皆早く来ると思わなかったぁ〜」
小走り後のため、少し息切れぎみに陽仔は言った。
「予定はあたしの頭の中に入ってるから、皆ついてきて!」
無理しないで、と声をかける間もなく、外からの職員室の入り口に歩き出した。
何をするつもりなのか全く聞いてないので、あたしたちは意味も分からずただついていった。
職員室のドアから中が見えるギリギリのところで、やっと一つ目の指示が出された。
「あたしと芽留で、忘れ物をしたって言って教室の鍵を取るの。それから昇降口の鍵も中から開けるから愛莉たちが入ってくる。それから教室に行くの!」
というわけで二つに別れ、陽仔が職員室のドアを開けて入る。
中には、教頭と、水田(担任)とその他何人かがいた。
水田に、「教室に忘れ物しましたー、鍵借りまーす」と言うとあっさり鍵を渡してくれた。
楽勝じゃん、という顔をして、昇降口に向かった。
ガラスの向こう側で百瀬たちが手を振っている。その手前のドアの鍵を開け、三人を中に入れた。
それから教室に行き、鍵を差し込みドアを開ける。
「おぉ、なんかいつもと違う!」
一番に足を踏み入れた陽仔が関心の声をあげる。
一見、特にいつもと何ら変わり無い風景だけど、空気が違う気がする。自分の五感を超えた何かでの感じ方が、いつもより冷たい。
なんて、思っている場合じゃない。「忘れ物をした」という設定でここに来ているから、やることがあるなら手早くしたほうがいい。
「アズのロッカーここか。ちょうど書写の教科書あったけど、盗ってく?」
このメンバーの中で一番頭の回転の速い香奈恵が、目的を分かっているようで、ロッカーをあさりながら言った。
「もーいっそのこと、実來のもなんか盗ってくかぁー」
答えになっているのか、なっていないのかは微妙だが、陽仔は答えた。
ま、やっといじめらしくなってきた。
何やかんやで、教科書を盗っていくという最初の計画は完了。そしておまけに、体育館シューズにちょっとした落書きをしてきた。
「死ねとかは思ってないけどなぁ。でも書いたほうがそれっぽいかもなぁー」という香奈恵の呟きに、それだ!と反応した陽仔が、水田の机からペンを勝手に取り出しなにやら書いた。
「『このクラスの粗大ごみ=アズ☆』、ね・・・。実來のも、か」
隣から覗き込んだ百瀬が、陽仔の書いた文字を読み上げた。
「粗大ごみとかまじうけるし!!」
愛莉が爆笑。一体何がツボなんだろうか。
笑ってる最中に切り出しにくいけど、気になっていたことを話しかけた。
「そろそろ、時間的に怪しまれない?」
「そーだねぇ。そろそろ帰るかぁ」
陽仔が言うと3人も同調する。
完全に、陽仔のペースに飲み込まれていないか?
帰りは、来たときと同じように別れ、先に昇降口から3人が外に出て、あたしらが鍵を返すため職員室に寄り、外に出た。
あたし以外はみんな笑っていた。と思ったけど、
百瀬のあの顔は、本当に笑っている顔じゃない気がしたのはあたしだけだろうか。
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