大人オリジナル小説

いじめに逆らってみる [>21まで更新
日時: 2011/05/06 21:05
名前: 憂 ◆aBcA7JIVvE

小説内でのいじめに逆らってみると、なんか違った感じのが書けそうな気がしたからやってみます(´∀`*)


真面目に書いてる人から見ると、ちょっと不快に思うかもしれないけど
そこは優しくスルーしてあげてください。


    ε= \_○ノ ヒャッホーウ!!!

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Re: いじめに逆らってみる ( No.70 )
日時: 2011/05/05 21:08
名前: 憂 ◆aBcA7JIVvE

[>20


休日。

仮病で部活をサボって、あたしは今、昇降口の前にいる。

なぜ休日に昇降口なんかにいるかというと、昨日作戦を考えただけで結局何もせずに終わったのが気に食わなかった陽仔が、メールを送ってきたから。

『明日の10時、昇降口集合!!昨日の続きね☆』

というわけで、集合時間の15分前に来た。

すると、百瀬が先に来ていた。

あまり話したことがないので、ちょっと気まずい空気になりそうだからフレンドリーに行こうと思い、「ももせーっ!」と呼びかけると、笑って手を振りかえしてくれた。

でもあの笑顔は、愛莉たちといるときよりは無理してる感じがしたけど。


言うの二回目だけど、百瀬とはあまり話したことないからちょっと気まずい空気。誰か会話の種つくってくれ。

「・・・いきなりこんなこと訊くのもアレなんだけどさ」

ふいに百瀬が口を開いた。

「ウチの考え過ぎだと思うけどさ、芽留ちゃんって、・・・あんまりこれノる気じゃない、ように見える」

「え?」

何を話そうかと考えていたら、急にこんなことを言われて、変な声が出てしまった。

あたしは、まぁ、陽仔と比べればそこまでノる気があるように見えないけど、でも嫌なわけでじゃない。

少し焦るように、百瀬は言った。

「あ、いや、なんかね…」

誤解をうませたくないのか、色々遠まわしに言っているので、あたしなりにまとめるとこうだ。



その人の言動や表情、些細な変化から、その人の心情が読み取れる。


陽仔が昨日の理科の授業の帰りに騒いでいるのを見て、あたしが何となく引いたのが、百瀬には分かったらしい。

それで「何となく」ノる気じゃないと思ったそうだ。


実際、百瀬の考えが当たっているかと訊かれれば「違う」と言えない。

「そういうところで騒ぐな」とあたしはあの時思った。

何故気づけたし。ちょっと怖い。

「変なこと訊いてごめんね。」

「あ、うん・・・」

そして沈黙が流れた。あたしは百瀬に何て言えばいいのだろう。


「ももーっ!めるーっ!」

そこへ丁度良く、香奈恵と愛莉が来た。少し遅れて陽仔も小走りできた。

百瀬は何事もなかったかのように、いつもの笑顔でいる。

心を開いた人にしか見せない、あの笑顔。

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