大人オリジナル小説
- 虚無の軍団
- 日時： 2018/03/15 22:03
- 名前： こあく
内容とか諸々
主人公がハーレムされる感じです。NL、BL、GLなんかあり。主人公チートでファンタジーでSFな感じ。後はR-18指定。これが大丈夫な方は、ゆっくりしていって下さい。
あらすじ
現代、魔法と科学のどちらも存在する世界。主人公ツイボルグは中学時代のトラウマから人間不信になり、孤児院での家族と言える、ガクと蒼としか会話をしなくなった。しかし、とある日にそれは覆された。そして彼が自分自信の全てを知るきっかけとなった。虚無が再生した時、世界が知るのは希望か絶望か。そして、仲間達の選択は如何に。
2018.1/27 閲覧数 100越え有難うございます！
2018.2/28 閲覧数200越え有難う御座います！
2018.3/10 題名変えました。
2018.3/15 閲覧数300超え有難う御座います！
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- 素敵な仲間に恵まれて ( No.21 )
- 日時： 2018/02/02 07:07
- 名前： こあく
第17話 此の世の理
暗い暗い、暗闇の様で、白い白い虚無があった。よく分からないが、本当に何も無かった。其れこそが、此の世の理だと言わんばかりに。誰もいない、自分しか存在しない。此の世界は出来立てなのか？そう思わせる様な虚無感で、まるで自分の様だ。限度は無いみたいだ、此の世界は。………。何も無い虚無感で、何もする気にもならない。気が滅入りそうで、暇だ。クルクル回る様な感じだ。でも、冷静を保っていられる。全てが矛盾している。何をするべきかなんて分からないから、何と無く、動かす。そういえば、自分はこんなの生えていたっけ？色々な感覚がある。動かせるのか。面白いな。器用になれそう。……さて、何か考えるか。うーん、ポンッ、なんだこの音は、これは黒いなぁ。確かに黒いのは思い浮かべたけど。まぁ、いいや。
いつのまにか、世界が出来ていた。ガクや蒼を生み出した。2人は優しかった。あと、永遠じゃない、生物、を創った。他にも管理者を創って、その世界を守ってもらう様にした。
大切な、あの子が死んだ。魔女狩りとか、生贄とか言って、殺した。全てが、彼女を冒涜していた。人間どもが憎い。彼女の友人はとても美しかったのに。愚民は穢れている。全てにおいて、愚民どもは生命を棄てた。だからこそ、僕が鉄槌を下したのだ。しょうがない、愚民どもが選んだのだから。僕は、彼女を虚無へと連れ込む。蘇らせるために。
リセット、そんな言葉が思い浮かぶ。全てを放棄した自分にはもう、何も分からない。だからこそ、2人には謝らなければならないだろう。こんな我儘に付き合ってくれた事に対して。本当に、頭が上がらない。あぁ、もうやり直す時間だ。もう何兆回繰り返したのだろうか。それ以上繰り返しただろうが。覚えていない。前の記憶なんて、沢山残ってるのに、大事な事だけ抜けている。良くないな、そんな事。自分が何者かも分からなかったあの時を思い出す。いつか自我に憧れ、目覚め手に入れた今の自分を憎む。君を助けられない、友人達を報う事が出来ない。本当に済まなかった。そんな事を呟いて、自分はリセットを繰り返している。
汗が額に滲む。今やっと思い出して、目が滲んで液体がぽろっと垂れてきた。気持ち悪い気分になり、思考が回らなくなる。俺は何も出来なくて、何にもなれなくて、救えなくて、辛かった、苦しかった。俺はきっと、これからもそうなのだろうか。誰も救えない俺には何も出来ないのだろうか。
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