大人オリジナル小説

虚無の軍団
日時: 2018/03/15 22:03
名前: こあく

内容とか諸々
主人公がハーレムされる感じです。NL、BL、GLなんかあり。主人公チートでファンタジーでSFな感じ。後はR-18指定。これが大丈夫な方は、ゆっくりしていって下さい。

あらすじ
現代、魔法と科学のどちらも存在する世界。主人公ツイボルグは中学時代のトラウマから人間不信になり、孤児院での家族と言える、ガクと蒼としか会話をしなくなった。しかし、とある日にそれは覆された。そして彼が自分自信の全てを知るきっかけとなった。虚無が再生した時、世界が知るのは希望か絶望か。そして、仲間達の選択は如何に。

2018.1/27 閲覧数 100越え有難うございます!
2018.2/28 閲覧数200越え有難う御座います!
2018.3/10 題名変えました。
2018.3/15 閲覧数300超え有難う御座います!

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虚無の軍団 ( No.27 )
日時: 2018/03/11 10:35
名前: こあく

第23話 最果てで出会う

俺は何処まで来たのだろうか。方向感覚も時間の流れも全てを失った。もう疲れた。俺はその場にしゃがみ込む。
「……どうして俺は……。」
何故か涙が頬を伝い、真っ白な地面に落ちる。嗚咽も口から漏れる。俺はずっとそこで泣いていた。


何時間経っただろうか。いつのまにか地面には水溜りが出来ていた。そんなに泣いたのにまだ涙は出続ける。前に、こんな事を聞いた事がある。涙は血と同じ成分が含まれていると。きっと心からの出血なんだろう。正にそう感じる。
「醜いよな。こんな心で、正に泣かれちまったら更に。」
自分を恨む。何も出来ずに立ち竦み、人に助けてもらわなければ生きていけない。そんな奴は、死んで仕舞えば良いんだ。もし神様とやらがいれば、俺を殺してくれるだろうか。そんな考えから虚しさが生まれた。
「もう、どうにでもなれよ。」
全てを投げ捨ててしまった。もう救われない。
「そんな事ないよ。」
ふと、上を見上げる。そこには、太陽が存在していた。燦々照らす、満面の笑みと共に彼女が。
「自分を責めないで。貴方は貴方でしょう?私を守ってくれたのは紛れもなく、貴方よ。私の味方なら、私も貴方の味方。それを絶対に忘れないで。」
俺の顔に手を添える彼女は、俺の希望だった。誰よりも純白な心の色で、こんなドス黒い俺の心を照らしてくれた、天使がいた。
「……あぁ。」
もう、彼女の目を見る事なんて出来やしないから目を逸らしてから答える。しかし、彼女は目を合わせてと言わんばかりに、俺の顔を自分自身の方に向けた。
「目を逸らさないの。もっと自信を持って。貴方はどう思ってるのか知らないけど、私は貴女の事が好きだから。それに答えて。」
綺麗な笑顔で言われてしまうと、もう降参だ。俺はずっと好きだった子に逆に告白させてしまうなんて、男として失格なのだろう。そもそも性別は分からないが。
「じゃあ、会いに行こう?他の皆も待ってるよ。」
この先、何があろうとも俺は彼女と行く事を決心した。何があるかなんてもう分かっているけれど。
「分かった。行こう。朱里。」

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