大人オリジナル小説
- 虚無の軍団
- 日時: 2018/03/15 22:03
- 名前: こあく
内容とか諸々
主人公がハーレムされる感じです。NL、BL、GLなんかあり。主人公チートでファンタジーでSFな感じ。後はR-18指定。これが大丈夫な方は、ゆっくりしていって下さい。
あらすじ
現代、魔法と科学のどちらも存在する世界。主人公ツイボルグは中学時代のトラウマから人間不信になり、孤児院での家族と言える、ガクと蒼としか会話をしなくなった。しかし、とある日にそれは覆された。そして彼が自分自信の全てを知るきっかけとなった。虚無が再生した時、世界が知るのは希望か絶望か。そして、仲間達の選択は如何に。
2018.1/27 閲覧数 100越え有難うございます!
2018.2/28 閲覧数200越え有難う御座います!
2018.3/10 題名変えました。
2018.3/15 閲覧数300超え有難う御座います!
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- 素敵な仲間に恵まれて ( No.23 )
- 日時: 2018/02/28 18:06
- 名前: こあく
第19話 旅
ツイボルグ視点
あの記憶を思い出した後、俺は崩れ落ちた。嗚咽が出てくる。吐きそう。嫌な思い出が蘇る。本当に自分の人生はまともな事が無かった。全てを悟った3歳の時、死にかけた5歳、蘇った7歳。今回の人生も「人間」離れしているのだろう。死んでいった自分達が今心の中で悲鳴を上げて蘇った気がした。頭痛もしてきた。心も穴がぽっかりと空いた。
「あぁ、何なんだろうな、俺って。」
頬に伝わる冷たい感触が頭に残る。いつのまにか床には水溜りが出来ていた。何処かへ逃げ出したい。そう思った途端、俺の目の前の景色が歪み、何かに飲み込まれたかのようだった。いつのまにか白い景色、何も無い世界にいた。俺はこの感覚を何度か味わった事がある。いや、そのものだった。
「『虚無』……。」
俺自身だった。虚無世界。初まりであり、終わりである。全てはここに繋がる。何も無い。だからこそ安寧の地だったのだ。何も感じないからこそ。しかし、例外がある。俺だ。この世界の自我であり、中心。俺が願えば何もかもが叶う。
「疲れた……。」
酷い疲労に襲われる。椅子がそこにあったから座る。
「うん?なんか髪が長い気が…。」
鏡を出す。そこに写るのは、髪の長い少女のような少年のような、性別の分からない幼さと、虹色の目。考えなくても分かる。1番最初の俺の身体だ。天使のような頭の上にある輪。背中に生えた透明な形の無い翼。神を擬人化するのであれば、こんな風になるのだろうか。美しい事この上ない。
「性別が分からないのはあれだけど。」
そこはしょうがないだろう。そもそも虚無に性別なんて関係無いし。絶対的なる力があるならば子孫などいらない。永遠なのだから。
「何処まで続くんだろう。」
俺の虚無の旅が始まった。
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