大人オリジナル小説
- ☆中学生 黒羽亜歌音☆
- 日時: 2013/06/06 21:36
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
まえがき
中学生になった黒羽亜歌音。
家族や友だちは沢山だけど、逆に敵も作りやすいちょっぴり男勝りなタイプ。
入学早々大きな試練を迎えた亜歌音。
さあ、どうしましょう!!
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この作品は、実話を元に構成しています。
しかし、登場する人物はフィクションにしています。
笑いありの作品ですよ!!
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- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.18 )
- 日時: 2013/06/11 22:30
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
第十六章 無事に1ヶ月が過ぎる
教室に、本格的な夏の風が吹き込む。
亜歌音と祐樹は、朝早くから教室にいた。
「今日、約束の日だよ」
「わかってるさ。お前、いたらまずいだろう」
「分かってるよ?だから、この話を終えたら、さようなら」
「頼んだぜ」
「盗み聞きはするよ?」
亜歌音は、イタズラっぽく笑った。
「そろそろだぜ」
「じゃあね。健闘を祈るから」
亜歌音が立ち去った直後、空が来た。
空は、一人ぼっちの祐樹を見つけたとたん、笑顔になった。
「祐樹ぃおはよぉ♪」
「…おはよ」
「元気ないよぉ、どぉしたの?」
「何でもない」
少し冷たくあしらった。
そのうち、生徒達がわんさかやってくる時間帯になった。
悪い連中が廊下を溜まり場にして、通行の妨げになっている。
静寂を作るには、手を叩くしかなかった。
亜歌音は、こっそり教室に入った。
パンという音に、周りが反応する。
やっと今日だ、という緊張感が教室を満たす。
「空、来い」
「なぁにぃ?」
「実は…俺がお前を好きだといったのは嘘だ!!あのデートも偽物だぜ?俺は彼氏でもなんでもないんだよ!!」
「う…嘘。祐樹、冗談はやめてぇ?一瞬びっくりしちゃうからぁ」
「冗談じゃない。本当だ!2回も騙されるなんて、馬鹿みたいだ」
祐樹の笑顔に釣られて、教室が笑いでいっぱいになる。
軽蔑に満ちた笑い。
「あのね、あの時道を聞いた女の人、あの白いワンピースの人。それ、私だよ?」
「さすが尾行の達人に頼んだだけあるぞ、ありがとう黒羽」
空は、今にも泣き出しそうだ。
「やぁっぱりぃ、信じちゃだめなんだぁ!!」
空は、また廊下を駆け出した。
後には、馬鹿にした笑いだけがあった。
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