大人オリジナル小説
- ☆中学生 黒羽亜歌音☆
- 日時: 2013/06/06 21:36
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
まえがき
中学生になった黒羽亜歌音。
家族や友だちは沢山だけど、逆に敵も作りやすいちょっぴり男勝りなタイプ。
入学早々大きな試練を迎えた亜歌音。
さあ、どうしましょう!!
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この作品は、実話を元に構成しています。
しかし、登場する人物はフィクションにしています。
笑いありの作品ですよ!!
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- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.17 )
- 日時: 2013/06/11 22:22
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
第十五章 カモフラージュもお手の物
「あのさ…視線であんなに意思の疎通ができるなんてね。面白かった」
亜歌音は、祐樹と言葉を交わした。
手にはマップを持っており、道をきいた風にもごまかせる。
「俺も面白かったぜ。あと20日ばかし、楽しませてもらうぜ」
「うん。じゃあ…」
「お待たせぇ、ってその子だぁれ…?」
心配そうな目で、空は祐樹を見つめた。
祐樹が口ごもると怪しい。
第一隠すということができないたちなので、亜歌音が代わりに答えた。
「ちょっと道を聞いてただけです。ありがとうございました…あっちですね」
「…はい」
祐樹も、カモフラージュに乗ってきた。
「ありがとうございました」
亜歌音は、さわやかに言って立ち去るふりをした。
「びっくりしちゃったぁ」
「え?空がいるのに、か?俺を信じてくれよ」
信じて落ちろ、と亜歌音は念じた。
だいたい、尾行も疲れるものだ。
最初で最後のデートになれよ、と祈っていた。
その視線を祐樹と交わそうとしたが、さすがに伝わらなかったらしく「疲れたか」という視線を向けられてがっかりだ。
やはり鈍感か、と思わざるをえなかった。
「空よりかわいい子なんて、いないよねぇ☆」
「もちろんだ!さ、座って食べよう」
「はぁ〜い♪」
空よりかわいい人間など五万といるぞ、と亜歌音と祐樹は互いに思った。
中程度の女とトップの男。
少し、不釣合いかね。
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