大人オリジナル小説
- ☆中学生 黒羽亜歌音☆
- 日時: 2013/06/06 21:36
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
まえがき
中学生になった黒羽亜歌音。
家族や友だちは沢山だけど、逆に敵も作りやすいちょっぴり男勝りなタイプ。
入学早々大きな試練を迎えた亜歌音。
さあ、どうしましょう!!
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この作品は、実話を元に構成しています。
しかし、登場する人物はフィクションにしています。
笑いありの作品ですよ!!
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- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.24 )
- 日時: 2013/06/15 22:02
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
第二十章 空の本格いじめ
「おは…いったぁい!!うえ…」
ドアを開けると、空の頭の上にイレーサー(黒板消し)が落ちてきた。
どっと笑いが起きた。
「ちゃんと上を確認して歩けよ」
祐樹が忠告をする。
「さて。賢い空ちゃん、ちゃんと勉強しようね」
亜歌音が嫌味っぽく言った。
「するもぉん♪次のテストはぁ、いい点とっちゃうもぉん☆」
浮かれた空に、また悲劇が降りかかる。
「このページがぁ…きゃぁぁぁっ!何これぇ!!」
周りが、「何これぇ」という目で見ている。
祐樹がため息交じりに見つめた。
こんなに周りにあった動きをするのは珍しい。
「分からねえのか?お前に対するみんなの気持ちだ」
「『バカ』『死ね』『ぶりっ子』…。嘘だぁあぁあああ!!」
泣き出した空に、亜歌音が近寄った。
「弱虫。書いてあげようっと」
ここまでくるととても恐ろしい。
「亜歌音ちゃんひどぉい!!…っ!!痛いぃ…」
祐樹が、教科書で空の頭を叩いた。
あまり効力がないように思えるが、仕方がない。
すると、誰かの手によって、空に水がかけられた。
「きゃっ!!」
これは、絵に描いたようないじめだ。
黒板に、優奈が何かを書き出した。
「おい、緑野が…見ろよ」
周りが騒ぎ出した。
「『S.A.をいじめるためのHR』だって〜」
藍が、亜歌音の耳元でささやいた。
「秋原空…だね」
亜歌音もささやき返した。
何も小声で喋る必要は何処にもないのだが。
「よっしゃ!HR開始」
誰かの掛け声によって、空はめちゃくちゃにされた。
その様子を、揺るがぬ瞳で眺めている者があった…。
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