大人オリジナル小説
- ☆中学生 黒羽亜歌音☆
- 日時: 2013/06/06 21:36
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
まえがき
中学生になった黒羽亜歌音。
家族や友だちは沢山だけど、逆に敵も作りやすいちょっぴり男勝りなタイプ。
入学早々大きな試練を迎えた亜歌音。
さあ、どうしましょう!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この作品は、実話を元に構成しています。
しかし、登場する人物はフィクションにしています。
笑いありの作品ですよ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.28 )
- 日時: 2013/06/16 20:55
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
第二十二章 あまりにも冷静
「おはよ」
「おは…って、紺野!?」
亜歌音の後ろに祐樹がいるのを見て、藍は驚いた。
優奈も、口に出しはしなかったが、驚きは表情に表れていた。
「内緒だけど、私は…昨日、告白されて付き合ったんだ」
「おい!言いふらすなよ」
「え?2人に言っただけだし、この状況で隠しようもないけどね」
言いふらすというのは大げさな表現である。
「…亜歌音ちゃん?」
「何…」
後ろから、まるで凍らせるような冷たい、甘い声が聞こえた。
「ちょっと…来て?」
「面倒くさい」
「来て?」
空の瞳は、据わって、亜歌音も恐怖を感じざるをえなかった。
あの時、巧と祐樹が話し合った倉庫前にやってきた。
ここに集まる習性でもあるのだろうか。
「亜歌音ちゃん、祐樹と付き合ったの、ほんとぉ?」
「なれなれしく呼んだら、祐樹が嫌がるよ。あと、私がつまらない嘘つくわけないから」
つまらない嘘はつかないが、つまらないことはし放題の亜歌音が言っても、あまり説得力が感じられない。
「そぉなんだ。空はぁ、まだ祐樹のこと好きだよぉ?だから、死んで」
中学生の言う事とは思えないほど、冷酷に言い放った。
「え?嫌なんだけど。じゃあね」
亜歌音は、全く動じず、冷静に立ち去った。
少し、動じりゃいいくらいなのに、亜歌音はあまりにも冷静すぎた。
こりゃ、あまりドラマチックにはならないな。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30