大人オリジナル小説
- ☆中学生 黒羽亜歌音☆
- 日時: 2013/06/06 21:36
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
まえがき
中学生になった黒羽亜歌音。
家族や友だちは沢山だけど、逆に敵も作りやすいちょっぴり男勝りなタイプ。
入学早々大きな試練を迎えた亜歌音。
さあ、どうしましょう!!
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この作品は、実話を元に構成しています。
しかし、登場する人物はフィクションにしています。
笑いありの作品ですよ!!
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- Re: ☆中学生 黒羽亜歌音☆ ( No.25 )
- 日時: 2013/06/15 22:14
- 名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc
第二十一章 強引過ぎても嫌われる
「黒羽」
声をかけられて、亜歌音は振り向いた。
「あ…。小川か。久しぶり」
一度同じクラスになったことのある亜歌音は、巧を見た瞬間すぐに分かった。
「おう。早めに言っておく」
「何?」
「祐樹は、お前に気があるようだ。だけどあんな奴やめとけよ。女子に暴力振るうなんて最低だ。そんな奴より俺と付き合え」
巧は、亜歌音の腕を引いて引き寄せた。
亜歌音がおとなしい少女であれば、かなりロマンチックなシーンになるのだが…。
「やめて!」
と、とても女とは思えぬ力で巧を突き飛ばした。
「いて…。黒羽、付き合ってくれ」
「嫌だよ…」
「巧!!抜け駆けしやがったな!このやろう!」
すっかり興奮してしまった祐樹が、巧につかみかかった。
「おい、やめろ!黒羽、どっちを選ぶんだ!」
「私は…」
「巧!先に言いやがって…」
「私は」
凛とした声が響き、2人の動きは止まった。
「私は、紺野を選ぶ」
「…強いて言えばの話か」
祐樹は、少ししょげたように言った。
「違うよ。私はね、気の合う紺野のこと気にかけてた。ねえ、小川。強引過ぎるよ。いきなりじゃ、こちらも驚いて嫌がるしかないんだよ」
「そ、そんな…黒羽、考え直せ!」
「こうなると思ってた」
「空みたいに表だけじゃなく、心から好きでいて!」
「やめろ!」
すっかり取り乱してしまった3人の会話はややこしいので、少し省略するとして…。
「亜歌音…」
「え?」
「なれなれしかったか。で、巧のことは…」
「大嫌い。あと、全然なれなれしくないから。こちらこそ、祐樹って呼ぶからさ」
夕暮れの屋上で、2人は結構いいムードに包まれていた。
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