大人オリジナル小説
- 虚無の軍団
- 日時: 2018/03/15 22:03
- 名前: こあく
内容とか諸々
主人公がハーレムされる感じです。NL、BL、GLなんかあり。主人公チートでファンタジーでSFな感じ。後はR-18指定。これが大丈夫な方は、ゆっくりしていって下さい。
あらすじ
現代、魔法と科学のどちらも存在する世界。主人公ツイボルグは中学時代のトラウマから人間不信になり、孤児院での家族と言える、ガクと蒼としか会話をしなくなった。しかし、とある日にそれは覆された。そして彼が自分自信の全てを知るきっかけとなった。虚無が再生した時、世界が知るのは希望か絶望か。そして、仲間達の選択は如何に。
2018.1/27 閲覧数 100越え有難うございます!
2018.2/28 閲覧数200越え有難う御座います!
2018.3/10 題名変えました。
2018.3/15 閲覧数300超え有難う御座います!
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- 虚無の軍団 ( No.31 )
- 日時: 2018/04/06 20:26
- 名前: こあく
第27話 地獄は何処に?
「相変わらずみたいだね。」
誰かがまた話しかけてくる。何だと振り返る。
「やぁ、久し振り。僕。」
幼い頃の自分がいたのだ。何度か夢で会ったことがある。全てを見透かしているかのような目。それが少し嫌だった。
「いつでも一緒だよ?君が気付かないだけで。心の中に精神にいるのに。アリスみたいに気付かない。いや、見ぬふりをする。」
本当に、なんなんだ。このうざったるい感じは。いつも発している。達観しているような、高圧的な言葉遣い。
「ふふ、君も変わるねぇ。まるで昔の僕らを捨てるように。」
俺の中に在り続ける永遠の人格。影響を受けて変わり続ける自分。それが受け入れられない人格達は、残ろうと藻掻く。しかし、それを封じ込める何かが自分自身にある。
「そうだね、閉じ込められてしまったよ。しかしね、君は僕だ。勘違いはよしてくれ。別人じゃあないのだから。」
勘違い?一体何を言ってるのだか。俺自身はそう感じているのだ、意見を押し付けるなよ。
「本当に変わるもんだね。幼かった自分には愛など分からずにいたのに。」
「……どうせお前もそうだったんだろ?痛みと従順になる事しかできなかった。愛を知って変わったんだろ。」
此奴も俺の人格の一つ。ならば変わった事だってあるんだろう。その前の人格を踏み台にして。
「……死んでしまえ。僕達は何にもなれなかった。」
幼い自分が俺の首を締める。そして押し倒される。
「このままなんだよ。何かになったって出来損ない。だから……地獄に落ちてしまえ。道連れにしてしまえ。」
俺の方を睨んでは、醜い表情をする。あぁ、綺麗な顔が台無しだなぁ。首が締まって、意識が飛びそうになりながら考えている。
「地獄に行けるもんなら行きてぇな。」
そんなことをぼやいて、俺の視界は暗転した。
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