大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- FAIRY TAILでBL・GL・NL何でも書くよ!
- 日時: 2013/09/27 20:29
- 名前: レーズンパン
まぁ、題名のとおりなんだけど・・・。
好きなCPあげると、
・グレイ受け全般!
・ナツルー
・ナツリサ
・グレジュビ・ジュビグレ
・エルルー
・ジェラエル
な感じ。
書いて欲しいCPはどうぞいってください^^
リクエストは、いつでも受け付けております^^
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- Re: FAIRY TAILでBL・GL・NL何でも書くよ! ( No.411 )
- 日時: 2014/08/18 08:46
- 名前: レーズンパン
ためしに載せてみる、オリジナル小説。
『声』 CP無し
炎天下の下、声援が響いていた。
(勝てば、全国)
頭で、誰かの声が響く。
それは自分の声だと、ピッチャーの正樹は自覚していた。
(勝てば、全国)
水面の波紋のように、頭の中で広がっていく。
自分の立つマウンドから、ホームベースまで18.44メートル。
18.44メートルの向こうにいるキャッチャーは、サインを出した。
気のせいか、キャッチャーの悠の声が聞こえる気がする。
(内角低めだぞ、正樹)
最後の攻撃。
これで三振にすれば、…勝てる。
点差は6−7でリードしている。
2、3塁にランナーがいて、それで…。
(関係ないじゃないか、そんなこと)
自分はこのマウンドで、投げきればいい。
汗が、落ちる。
ふと、悠と目が合った、気がした。
(いこうぜ、全国)
そう、いわれた気がした。
悠がしっかりとミットを構える。
それと見据え、正樹は足を振り上げた。
大きな声援が響き渡る。
悠は、ミットの感触を得る。
中には、土で汚れているボールがあった。
審判が、三振の合図をだす。
「…あ、」
審判が、大きな声で『ゲームセット』と叫んだ。
ほけーっとしていると、チームメンバーに頭をくしゃくしゃとやられる。
「うわっ、ちょ、センパ…」
「ナーイス!!!!」
悠の意見を無視に、チーム全員が正樹と悠に群がる。
ふいに正樹が、悠のほうを向いた。
「なあ、悠」
「ん?」
「全国だぞ」
「分かってるよ、んなの」
少しだけ、悠は笑い声を漏らす。
だけど、正樹が他にも言いたげだったので、口を閉じた。
「試合中、お前の声が聞こえた」
「俺の、声が?」
「ああ、お前のな」
「へーへーお二人さん、何か繋がってるんじゃないの?」
茶化し上手なサードの高次が、からかってくる。
純情な悠は聞いただけで、「コー、お前アホか!」と叫んでいた。
「で、悠なんて言っとったの?」
二人の喧嘩を黙殺した、センターの和也が正樹に問うた。
「…全国、行こうぜって」
「うわー、渋いっ。渋いわっ、悠ちゃーん!コーちゃん、惚れちゃいそ〜」
「コー、お前いい加減にしねぇと殴るぞ!」
顔を真っ赤にして、悠が高次を追っかけている。
それにため息をついて、和也は正樹の肩をポンと叩いた。
「よくやった、お前ホントすごいで」
「当たり前だろ、これが俺の役目なんだから」
「うわっ、素直じゃないやっちゃのう」
ケタケタと、笑いながら和也は去っていく。
他のチームメンバーも、自分たちのベンチに去っていった。
「悠」
「なんだ?」
「お前、やっぱり言ってたのか?全国、行こうぜって」
うっ、と悠は固まる。
自分はそんなに変な事を言っただろうかと、正樹は肩をすくめた。
「それは、その…」
「俺、まどろっこしいの嫌いなんだけど」
「わ、わかった。言う、言うからっ」
一呼吸置いて、悠はため息をついた。
「…心の中で」
「え?」
「心の中で、そうお前に話してた。独り言のつもりだったけど…」
(じゃあ、俺)
悠の、心の声をなんとなく察知していたのか。
ククッと、何だか笑いがこみ上げる。
「お、おかしいかっ」
「いや、わかんないよ」
「は?」
「俺でも、何で笑ってるか。わかんないんだよ」
本当に悠の話で笑ったのか、自分を笑ったのかは分からない。
だけど、その返答はしてやろう。
「全国、勝ち進むぞ」
「ああ」
その一言は、運任せでも実力でもない。
それらを押し切って、進んでいってみせる。
END
- Re: FAIRY TAILでBL・GL・NL何でも書くよ! ( No.412 )
- 日時: 2014/08/18 12:42
- 名前: レーズンパン
んー、このオリジナルも投下しよう。
『ファーストサーブ』 CP無し
「ゲームカウント、1−2」
審判のコールの次、声援がひびく。
「がんばれー!美菜!!」
「おせー!夕実!」
ダブルス、軟式女子テニスの県大会。
前衛の美菜は、ラケットを前に構えた。
(…負けてる)
後衛の夕実は、自分の失敗に後悔を覚える。
先ほどまでは順調だった。
美菜の移動ボレー、夕実の速球。
すべてが順調なのに、夕実は途中で足を痛めた。
誰にも言わないまま、ずるずるとそれを引き摺った結果がこれだ。
(…負ける)
足がずきずきと痛む。
なるべく足に負担をかけないようにと、夕実は下からのサーブを打った。
線ギリギリに入り、審判の「オンライン」という声が聞こえる。
相手は見事に打ち返し、美菜が鮮やかに返す。
しばらく前衛の攻防戦が繰り広げられたが、相手がローボレーを打ってきた。
流れるように、こちらに向かってくる。
「っふ」
打ち返したが、惜しかった。
線を越えてしまい、審判の「アウト」の声が心に刺さる。
「美菜…ごめん」
「…もしかして、足痛めてる?」
「!!う、ううん?」
長年の付き合いの美菜は、感づき始めていた。
いつもキレの良いファーストサーブを打つ夕実が、今に限って安定のあるサーブを打つとは。
「秘密にしないでよ、教えて」
「…さっき、くじいた」
「そっか」
美菜は、何も言わなかった。
もうやめたほうがいいとも、大丈夫とも。
だけど、それが彼女の思いやりなのだ。
プライドを傷つけないでくれる。
「ねえ、どっちの足?」
「右足」
「…利き足か」
夕実は少し考え込んで、「わかった」と自分の持ち場についた。
…もう片方のサーブも上手くいかなかった。
ダブルフォルト、一番やりたくないミスを犯してしまった。
次はファーストサーブが苦手な、美菜がサーブだ。
「任せて」
美菜が、すれ違い際にそういった。
「0−2」
審判がカウントを言うと、美菜は目を瞑る。
ゆっくり開けると、美菜は―
大の苦手、ファーストサーブを
夕実のように、打った。
それは見事に強烈で、相手は返すもネットにかかる。
一気に、声援が沸いた。
「美菜…今…」
「私が、アンタの足になるよ」
ラケットを握りなおしながら、美菜はニコリと笑う。
夕実は、素直に綺麗だと思えた。
自分の知らない美菜が、ここにいる。
「動けない代わりに、動いて見せるから」
何故か、肩の力が抜けた。
「…礼、後で言うから」
「いいよ、だってパートナーじゃん」
「それもそうだけどね」
「じゃ、ここから逆転しよ?」
ここから、逆転してみせる。
青天の空にボールが高く、高く上げられた。
END
- Re: FAIRY TAILでBL・GL・NL何でも書くよ! ( No.413 )
- 日時: 2014/08/26 11:49
- 名前: ミヤ
お久しぶりです♪
オリジナル小説おもしろかったです。
スポーツの事は、全然分からないんですけど、すごくおもしろかったです。
頑張って下さいね。
P.S. 他の小説のスレって、どういくんですか?
- Re: FAIRY TAILでBL・GL・NL何でも書くよ! ( No.414 )
- 日時: 2014/08/28 12:08
- 名前: レーズンパン
ミヤ様
お久しぶりですー^^
すごく面白いといわれて、すごく嬉しいです!
もう一つのスレは、キーワード検索でレーズンパンとうち、名前にチェックをうってください。
名前で調べる事ができます!!
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