大人オリジナル小説

瑠璃色の菖蒲(合作r18BL短編集)
日時: 2022/04/25 23:12
名前: 白楼雪+ゆうりん@ベルトルトは神

 ゆうりん@ベルトルトは神さんとの合作BL短編集です。
 R18有の合作は初なのですが、よろしければ温かい心で見守ってください。

 一応一本目は私、白楼が務めさせて戴きます。

※ ご意見・ご感想等は、雑談の方にある私のトピにお願いします。
  荒らし、乗っ取りはやめてください。
  その他「雑談したい」「合作したい」「意見交換してみたい」等も、
  雑談の方に来てもらえると助かります。

 それでは亀更新ながら始めさせて戴きます。


※ 2019/8/29  閲覧数1000突破しました。
         いつも合作短編集『瑠璃色の菖蒲』を読んで戴きありがとうございます。
         これからもゆっくり頑張りますので、よろしくお願いします。

※ 2019/11/17 閲覧数1500突破しました。
         今年中には三本目を終えたいと思ってはいるので、応援していて下さい。
         なお、終えたいという気持ちと、終わる事は別です(苦笑)頑張りはします。

※ 2022/4/25  閲覧数7000突破しました。
         三年過ぎた今も読んで戴いている。
         その事に感謝しております。
         これからも新たな物語を綴り続けます。頑張るぞ!

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Re: 瑠璃色の菖蒲(合作r18BL短編集) ( No.46 )
日時: 2019/11/10 17:43
名前: 白楼雪

そんな東雲の言葉に、宮森は困ったように笑う。
リビングに漂う、二人の男性の空気だけがそこにはあった。
静かな間は、決して気まずさなどはなく、穏やかな空間があり続ける。
「さっき、店でさ…」
溢れるように言葉を発したのは、東雲の方だった。
店でと言われ、宮森は彼の二の句を檸檬水を味わいながら待つ。
「なんで、あんな風に笑ったんだ?」
先程東雲が、宮森への思いを吐露した際、何故か青年は声を上げ笑っていた。
気持ちを吐き終えた直後の東雲は、その笑い声の意味を、侮蔑や侮辱と捉えてしまったのだが、その後の宮森の言動を思うと、何やら違うような気がしていたのだ。
問われた宮森も数秒の間で、質問の意図に気がつく。
しかし、あからさまに気がついている表情を浮かべたと思えば、徐々に視線は東雲の居る方とは逆へと流れていった。
「なぁ」
視線を逸らす青年に、東雲が問いを刺す。
刺された宮森は、淡々と檸檬水に口をつけ、青年の飲んでいるグラスの檸檬水はあっという間に減りゆく。だが、それでも視線は合わせず、口をつぐむ。
「おい…」
気まずそうな宮森相手に、されど東雲の追撃は続く。
振り切れない。宮森がそう自覚するのに、十数分の時を要した。
「…驚いたんですよ。貴方の答えに」
ぽつり、諦めたように吐息を溢す。

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