大人オリジナル小説
- 瑠璃色の菖蒲(合作r18BL短編集)
- 日時: 2022/04/25 23:12
- 名前: 白楼雪+ゆうりん@ベルトルトは神
ゆうりん@ベルトルトは神さんとの合作BL短編集です。
R18有の合作は初なのですが、よろしければ温かい心で見守ってください。
一応一本目は私、白楼が務めさせて戴きます。
※ ご意見・ご感想等は、雑談の方にある私のトピにお願いします。
荒らし、乗っ取りはやめてください。
その他「雑談したい」「合作したい」「意見交換してみたい」等も、
雑談の方に来てもらえると助かります。
それでは亀更新ながら始めさせて戴きます。
※ 2019/8/29 閲覧数1000突破しました。
いつも合作短編集『瑠璃色の菖蒲』を読んで戴きありがとうございます。
これからもゆっくり頑張りますので、よろしくお願いします。
※ 2019/11/17 閲覧数1500突破しました。
今年中には三本目を終えたいと思ってはいるので、応援していて下さい。
なお、終えたいという気持ちと、終わる事は別です(苦笑)頑張りはします。
※ 2022/4/25 閲覧数7000突破しました。
三年過ぎた今も読んで戴いている。
その事に感謝しております。
これからも新たな物語を綴り続けます。頑張るぞ!
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- Re: 瑠璃色の菖蒲(合作BL短編集) ( No.2 )
- 日時: 2019/01/07 23:32
- 名前: 白楼雪
細い路地裏にそいつは居た。
黒い髪は肩に掛かり、その瞳は伏せられていた。
深夜に買い物をした帰り。それに関わる理由もない。
それなのに、僕は彼に触れてしまったんだ。
血と泥に汚れた、黒いコートの男に。
*****
深夜の二時過ぎ、冬の夜。
片瀬(カタセ)翼(ツバサ)は近所のコンビニに居た。
深夜に目が覚め、不意に外を歩きたくなる。そんな気分だったのだ。
傍らの買い物かごには、スポーツドリンクやお茶のペットボトル。惣菜コーナーのサラダに、缶のホット珈琲。
それらを手に、片瀬はレジへと向かう。
「すいません、あと、肉まん一つ」
レジの側にあるショーケースに視線を投げ店員に言うと、少し疲れた店員が手際良くそれらを袋に分け入れてくれる。
「ありがとうございました」
会計を終わらせ、立ち去る片瀬の背後に店員の声が流れた。
こんな時間に働くのは、幾ら若い店員でも身体がつらいだろう。
そんな意味のない事を思い浮かべ、片瀬はコンビニを立ち去った。
「うぅ…、さむっ…、やっぱり寒い日は肉まんだよな」
店の外に出ると、早速彼は肉まんの包みを開けそれを一口味わう。
深夜の寒空の下、熱々の肉まんは片瀬の身体を温めてくれた。
少しだけ早足になる道を、片瀬は心地好く歩いていく。
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