大人オリジナル小説
- 瑠璃色の菖蒲(合作r18BL短編集)
- 日時： 2022/04/25 23:12
- 名前： 白楼雪+ゆうりん@ベルトルトは神
ゆうりん@ベルトルトは神さんとの合作BL短編集です。
R18有の合作は初なのですが、よろしければ温かい心で見守ってください。
一応一本目は私、白楼が務めさせて戴きます。
※ ご意見・ご感想等は、雑談の方にある私のトピにお願いします。
荒らし、乗っ取りはやめてください。
その他「雑談したい」「合作したい」「意見交換してみたい」等も、
雑談の方に来てもらえると助かります。
それでは亀更新ながら始めさせて戴きます。
※ 2019/8/29 閲覧数1000突破しました。
いつも合作短編集『瑠璃色の菖蒲』を読んで戴きありがとうございます。
これからもゆっくり頑張りますので、よろしくお願いします。
※ 2019/11/17 閲覧数1500突破しました。
今年中には三本目を終えたいと思ってはいるので、応援していて下さい。
なお、終えたいという気持ちと、終わる事は別です(苦笑)頑張りはします。
※ 2022/4/25 閲覧数7000突破しました。
三年過ぎた今も読んで戴いている。
その事に感謝しております。
これからも新たな物語を綴り続けます。頑張るぞ!
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- Re: 瑠璃色の菖蒲(合作BL短編集) ( No.11 )
- 日時： 2019/03/19 02:08
- 名前： 白楼雪
「わかってるよ」
片瀬の首筋に吐息を浮かべ、鷲見は苦笑を溢す。
片瀬が男である事を理解した上で迫る仕草に、片瀬は焦りと羞恥を見せる。
「わかっ、…ぁ、何で…」
分かっているのなら、何故手を出そうとするのか。
冷静になれば、その問いに意味がない事など分かりきっていた。
鷲見は男で、片瀬も男。それを理解していて迫る鷲見の行動と熱。
女性もいけるのか、その辺りはわからないが、少なくとも鷲見は男相手にでも欲を覚える事が出来るのだろう。
そして、片瀬自身も男との情事に抵抗はなかった。
経験数が多いという訳ではない。
片手で数えられる程度の男と、経験を持っただけだ。
だが、その何れもに愛はあった。気持ちを通わせ、愛情を注ぎ合えたと片瀬は思っている。
その為、男同士の情事に抵抗こそないが、一夜限りの経験は皆無だった。
出会ったその夜に、明日にはもう会う事もないような男と、身体を重ねても良いものなのだろうか?
「何を考えてるんだ?」
鷲見の唇が片瀬の耳朶を淡く食む。
その感覚に片瀬が、小さく反応を示す。
背後で衣服の隙間から手を這わせ、片瀬の腹部を撫でる鷲見の表情は見えない。
先程見た鷲見の容姿を思いだし、片瀬は心の内に天秤を掲げる。
片方には愛情、道徳、理性。
もう片方には欲、興味本意、鷲見の容姿や声。
天秤は揺らめき、片瀬に選択を迫り来る。
そんな片瀬の思いなど気にせず、鷲見の指先は、目の前の苦悩している男のワイシャツを丁寧に脱がし始めた。
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