大人オリジナル小説
- 瑠璃色の菖蒲(合作r18BL短編集)
- 日時: 2022/04/25 23:12
- 名前: 白楼雪+ゆうりん@ベルトルトは神
ゆうりん@ベルトルトは神さんとの合作BL短編集です。
R18有の合作は初なのですが、よろしければ温かい心で見守ってください。
一応一本目は私、白楼が務めさせて戴きます。
※ ご意見・ご感想等は、雑談の方にある私のトピにお願いします。
荒らし、乗っ取りはやめてください。
その他「雑談したい」「合作したい」「意見交換してみたい」等も、
雑談の方に来てもらえると助かります。
それでは亀更新ながら始めさせて戴きます。
※ 2019/8/29 閲覧数1000突破しました。
いつも合作短編集『瑠璃色の菖蒲』を読んで戴きありがとうございます。
これからもゆっくり頑張りますので、よろしくお願いします。
※ 2019/11/17 閲覧数1500突破しました。
今年中には三本目を終えたいと思ってはいるので、応援していて下さい。
なお、終えたいという気持ちと、終わる事は別です(苦笑)頑張りはします。
※ 2022/4/25 閲覧数7000突破しました。
三年過ぎた今も読んで戴いている。
その事に感謝しております。
これからも新たな物語を綴り続けます。頑張るぞ!
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- Re: 瑠璃色の菖蒲(合作BL短編集) ( No.5 )
- 日時: 2019/01/19 02:43
- 名前: 白楼雪
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薄暗い室内。気だるい感覚に男は朧気に意識を取り戻す。
ここは何処だろう。何処かの部屋のようだが。
「…ぅ…、っ」
細く開けた瞳には自宅とは違う天井に、寝かせられていたらしいベッドの隣には大きな窓とベランダ。
路地で座り込んでいた記憶はある。
今夜の仕事の最中、死に際のターゲットに左腕を切りつけられたのだ。
ターゲットの息の根はきっちりと止め、仕事も無事終わらせる事は出来た。
だが、切りつけられた左腕の傷は思いの外深く、自宅迄持ちそうもないと判断した男は、あの路地裏で限界を迎えていたのだ。
軽い布団は清潔で、白いシーツは病院を思わせたが、室内の調度品は一般家庭のそれでしかない。
ガラスのテーブルに、然程大きすぎない薄型テレビ。
カフェオレ色のラグマットは部屋の中央でフローリングの床を覆っている。
部屋の片隅にはデスクと本棚、クローゼット等が連なり、全くもって一般的な部屋としか言いようがない。
「…ここは、いったい…。…っ、ぁ…」
ベッドから身体を起こすと左腕から、熱を帯びた痛みが襲ってきた。
衣服は、上着のコートだけを脱がされ、白いシャツと黒いロングパンツは身に付けたままだった。
恐る恐る男はシャツを脱ぎ、左腕へと視線を向ける。
するとそこには、先程の紅く裂かれた傷がなく、代わりに白く清潔な包帯が丁寧に巻かれていた。
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