大人オリジナル小説
- 瑠璃色の菖蒲(合作r18BL短編集)
- 日時: 2022/04/25 23:12
- 名前: 白楼雪+ゆうりん@ベルトルトは神
ゆうりん@ベルトルトは神さんとの合作BL短編集です。
R18有の合作は初なのですが、よろしければ温かい心で見守ってください。
一応一本目は私、白楼が務めさせて戴きます。
※ ご意見・ご感想等は、雑談の方にある私のトピにお願いします。
荒らし、乗っ取りはやめてください。
その他「雑談したい」「合作したい」「意見交換してみたい」等も、
雑談の方に来てもらえると助かります。
それでは亀更新ながら始めさせて戴きます。
※ 2019/8/29 閲覧数1000突破しました。
いつも合作短編集『瑠璃色の菖蒲』を読んで戴きありがとうございます。
これからもゆっくり頑張りますので、よろしくお願いします。
※ 2019/11/17 閲覧数1500突破しました。
今年中には三本目を終えたいと思ってはいるので、応援していて下さい。
なお、終えたいという気持ちと、終わる事は別です(苦笑)頑張りはします。
※ 2022/4/25 閲覧数7000突破しました。
三年過ぎた今も読んで戴いている。
その事に感謝しております。
これからも新たな物語を綴り続けます。頑張るぞ!
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- Re: 瑠璃色の菖蒲(合作BL短編集) ( No.33 )
- 日時: 2019/08/19 02:28
- 名前: 白楼雪
「…ぁ、いや、何でもないです」
店員の声に我に返った東雲は、店員の持つメニュー表へと向けた。
まさか『貴方に見とれていました』などと言うわけにもいかないだろう。
女性客が彼の様な爽やかな店員に惚けるならまだしも、同性である自分がそんな事を思っていたなど、不愉快に思われても可笑しくはない。
東雲春は、同性愛者だ。
何か理由があって女性を愛せなくなったわけではない。性的な思考を持ち始めた頃には、既に男性しか愛せなくなっていた。
それは東雲自身が女性になりたいとかではなく、男性として男性しか愛せないだけである。
非生産的と思われるかもしれないが、恋愛は生産的や合理的な理由でするものではないだろう。
たとえ自分の遺伝子を遺せなくても、愛する人と生涯を終えられるならそれで良いと思っている。
だが、皆が皆そうは思わないだろう。昔よりは緩和されたらしいが、未だに同性愛への偏見を持つものは少なくはない。
「こちら、メニューになります」
手渡されたメニュー表は、表紙がダークレザー調で少し重みがあった。
「ご注文がお決まりになりましたら、お声かけ下さい」
こちらの視線の意図に気づかなかったのだろうか。店員の笑顔は変わらず綺麗だった。
(イタリアンか。結構種類も多い)
開いたメニュー表を捲り、幾つかの写真を見る。
パスタにピッツァ。リゾットに、ジェラート。ワインの種類も豊富である。
仕事帰りの為程好い空腹感があったので、東雲は小さめのマルガリータピッツァと、ハーフサイズのボンゴレロッソを頼む事にした。ワインはオススメの赤ワイン。
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