大人オリジナル小説

瑠璃色の菖蒲(合作r18BL短編集)
日時: 2022/04/25 23:12
名前: 白楼雪+ゆうりん@ベルトルトは神

 ゆうりん@ベルトルトは神さんとの合作BL短編集です。
 R18有の合作は初なのですが、よろしければ温かい心で見守ってください。

 一応一本目は私、白楼が務めさせて戴きます。

※ ご意見・ご感想等は、雑談の方にある私のトピにお願いします。
  荒らし、乗っ取りはやめてください。
  その他「雑談したい」「合作したい」「意見交換してみたい」等も、
  雑談の方に来てもらえると助かります。

 それでは亀更新ながら始めさせて戴きます。


※ 2019/8/29  閲覧数1000突破しました。
         いつも合作短編集『瑠璃色の菖蒲』を読んで戴きありがとうございます。
         これからもゆっくり頑張りますので、よろしくお願いします。

※ 2019/11/17 閲覧数1500突破しました。
         今年中には三本目を終えたいと思ってはいるので、応援していて下さい。
         なお、終えたいという気持ちと、終わる事は別です(苦笑)頑張りはします。

※ 2022/4/25  閲覧数7000突破しました。
         三年過ぎた今も読んで戴いている。
         その事に感謝しております。
         これからも新たな物語を綴り続けます。頑張るぞ!

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57



Re: 瑠璃色の菖蒲(合作BL短編集) ( No.4 )
日時: 2019/01/16 00:10
名前: 白楼雪

苦笑を口元に浮かべた片瀬に、男は目を細め睨み付ける。
だが、男はそれが限界だったらしい。
身体の力は緩やかに抜け、その瞳はすっと伏せていく。
無理もない。出血は輸血を必要とする程ではないが、それでも激しく動けばまともに立っていられるものではない。
おそらく目の前の黒いコートに黒革のロングパンツの男は、ここに至るまで多少の無理をした事だろう。
貧血を起こす可能性のある状態で無理をすれば、意識を失う事も当然と言えた。
「大きな荷物になったな」
男の肢体はおおよそ百九十センチ。片瀬より五センチは高い。
自身より背の高い男を背負うのは、決して楽な事ではない。
しかし片瀬も医者という人を救う立場の人間だ。放っておくのは躊躇われるものがあった。
「家が近くて助かった」
夜の散歩がこんな事になるとは。
面倒に思いつつも、片瀬は男に肩を貸しながら、星空煌めく夜の道を、ゆっくりと歩いて行く。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57