大人オリジナル小説
- 嘘吐き造花が枯れるとき。
- 日時: 2014/10/25 22:18
- 名前: 桜 ◆7gBpJ8SNck
初めまして、もしくはお久しぶりです。
未熟ですが、よろしくお願いします。
私の体験も若干入っていたりしますが、多くはフィクションです。
前回に引き続き、御注意を。
・私の文章はまだまだ未熟です。
・誤字脱字があるかもしれません。(指摘して頂けると助かります)
・更新は不定期です。
・社会派小説から外れてしまうかもしれません。
・自己満足の小説で私の偏見で書いている所もあります。
そんな小説でも大丈夫でしたら、そのまま下へお願いします。
無理でしたら、小説一覧へお戻り下さい。
荒らし等はお止め下さい。アドバイスは大歓迎です。
コメントを頂けると嬉しいです。
それでは、始めます。
――――――これが私にとっての幸せなのでしょうか。
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- Re: 嘘吐き造花が枯れるとき。 ( No.15 )
- 日時: 2014/10/25 21:31
- 名前: 桜
何も変わらない。転校生が来ることもなく、昨日と同じ。
今日か昨日か分からなくなりそうな。
窮屈な日常。
溜息をつける所もなくて、弱音を吐ける所もなくて。笑顔を求められて、優しさを与えて。
枯れることすら許されない。
嘘を吐き続ければ、いつかは楽になるよね。全て本当になるのだから。
本当と嘘は案外近いものかもね。
今日も私は笑顔を張り付ける。
昼休みの教室は少し騒がしい。ふざけ合ったり、本を読んだり、宿題をしたり。皆思い思いのことをしている。
私はクラスメイトと話をしている。小学校からの付き合いでよく話をする人。
「ね、笑美。私達来年受験生だよねー」
比較的仲の良い“友達”
当たり前のことを言い合う。笑顔で話を繋げる。それが友達。独りにならないための友達。
「受験かー……、嫌だねー」
嫌そうな顔を作る。嫌なのは受験だけではないけれど。思い出してしまっただけ。
「笑美はさ、志望校決まってる?うちは決まってないよー」
少し言葉に詰まった。……大丈夫、言える。
「私は桜ヶ丘高校かな?」
そう言ったら、友達はもっと笑顔になった。……大丈夫だった。
「それって公立トップ校じゃん!笑美頭いいもんねー、少しはその脳みそを分けて欲しいよー」
それから他の話題に移って昼休みは終了。
友情に亀裂は入らなかった。だって、偏差値の高い高校へ行こうとしている人を嫌う人もいるでしょ?
何調子乗ってるんだ、お前じゃ無理だよとかさ。
でも、その子は笑顔で応援してくれた。それは偽りには見えなくて。私を心から信用してくれてるんだなと思ってしまった。
でもさ、嘘は含まれてるよね?本当だけなんてないよね。私のこと、嘲笑ってるよね。
……こうやって、私は自分自身を追い込んでしまうんだ。
―――――お姉ちゃん、一緒の高校に行ってもいい?
―――――嫌。あんたの顔を見るだけで虫唾が走る。
分かってるよ、分かってたよ。
だから近づいちゃうんだ。傷つけられるって分かっていても。
それでも一緒に居たいんだ。
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