大人オリジナル小説

嘘吐き造花が枯れるとき。
日時: 2014/10/25 22:18
名前: 桜 ◆7gBpJ8SNck

初めまして、もしくはお久しぶりです。

未熟ですが、よろしくお願いします。
私の体験も若干入っていたりしますが、多くはフィクションです。

前回に引き続き、御注意を。

・私の文章はまだまだ未熟です。
・誤字脱字があるかもしれません。(指摘して頂けると助かります)
・更新は不定期です。
・社会派小説から外れてしまうかもしれません。
・自己満足の小説で私の偏見で書いている所もあります。

そんな小説でも大丈夫でしたら、そのまま下へお願いします。
無理でしたら、小説一覧へお戻り下さい。

荒らし等はお止め下さい。アドバイスは大歓迎です。
コメントを頂けると嬉しいです。

それでは、始めます。





――――――これが私にとっての幸せなのでしょうか。





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Re: 嘘吐き造花が枯れるとき。 ( No.9 )
日時: 2014/10/24 21:53
名前: 桜 ◆k7.5lqH5Sc

どうしようもないくらい愚かな私は、ずっと笑っているんだ。
感情を消してしまいたくて。今日も笑っているんだ。

少し重い教室のドアをガラガラと開けると、近くにいた子が挨拶をしてくれる。
当たり前の事だけど、嬉しいんだ。
いつ独りぼっちになるか分からないから嬉しい。その分怖い。それが本心で言っているのか、只義務感だけなのか。
喜びと恐怖なんて同じようなものなんじゃないかな。
そんなどうでもいい事を考えながら、自分の席に着いた。

鞄から教科書等を出していると、後ろの席の子が声をかけてくる。
「おはよ、笑美。あのさー……」
何と無く予想出来た。けれど私は何も言わず、その子の方を向いた。
「えっと……、数学の宿題、見せて欲しいなぁー、なんて」
遠慮しているように見えるけど、断らせない言い方。断る気はないけれど。これを断ったらどう思われるか予想はできる。
「あぁ、いいよー」
数学のノートを渡す。その子はとても嬉しそうに、こう言った。
「有難う!笑美と“友達”で良かった!」
その子はそんな気はなかったと思うけど、利用されている気がした。
宿題を見せてもらう子。面倒くさい事を押し付けられる子。何を言っても反論しないから。どんな事でもやってくれるから。

だから、嫌いなんだ。

クラスメイトが嫌いな訳じゃない。苛めが嫌いな訳じゃない。只、自己主張できない自分が嫌いなんだ。
嫌なら嫌と言って。そんなクラスメイトの声が聞こえてくる。けれど、それを言ったら、私の居場所はどうなるのですか?あの苛められてる子と交換は嫌。独りぼっちになるのは嫌。

だから、私は今日も笑う。どんなにつまらなくても、笑っておく。
笑っていれば、誰も気づかないでしょ?私の気持ちなんてね。

気づいて欲しいなんて口に出来ないよ。

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