大人オリジナル小説
- 嘘吐き造花が枯れるとき。
- 日時: 2014/10/25 22:18
- 名前: 桜 ◆7gBpJ8SNck
初めまして、もしくはお久しぶりです。
未熟ですが、よろしくお願いします。
私の体験も若干入っていたりしますが、多くはフィクションです。
前回に引き続き、御注意を。
・私の文章はまだまだ未熟です。
・誤字脱字があるかもしれません。(指摘して頂けると助かります)
・更新は不定期です。
・社会派小説から外れてしまうかもしれません。
・自己満足の小説で私の偏見で書いている所もあります。
そんな小説でも大丈夫でしたら、そのまま下へお願いします。
無理でしたら、小説一覧へお戻り下さい。
荒らし等はお止め下さい。アドバイスは大歓迎です。
コメントを頂けると嬉しいです。
それでは、始めます。
――――――これが私にとっての幸せなのでしょうか。
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- Re: 嘘吐き造花が枯れるとき。 ( No.11 )
- 日時: 2014/10/24 22:06
- 名前: 桜 ◆k7.5lqH5Sc
緋色は私が言った事を繰り返すだけだった。
けれど、その言葉1つ1つが突き刺さる。
最後に、緋色は――――――
“ごめんね”とまた繰り返した。
何がと問おうをしたが、緋色が私より先に口を開く。
「……意味の無い事ばっかり言ってごめんね。傷つけちゃってごめんね。私の事、嫌いにならないでね?何度でも謝るから」
とても必死な顔で。泣きそうな顔で。
……そんな顔されると私も泣きそうになるよ。
私はそう思ったが、何も言えず緋色を見つめるだけだった。これが緋色の事を傷つけてるのかもしれないけど。分かっていても私は黙っている。自己嫌悪。
「……私は、人に嫌われるのが怖い。人に悪口を言われるのが怖い。でもね、自分では悪口を言っちゃうんだ。人の気持ちを考えられないんだ。……そんな自分が嫌い」
小さな声で呟く緋色。緋色の目線はどこに向いているのか分からない。緋色が何を思って話しているのか分からない。
私は緋色の気持ちを理解できなかった。まだ会って間もない私に、何故そんな話ができるのだろうか?
嘘だよ。理解してる。約束したから。
……私と一緒だから。
「……だから、ここに来たんだ。古くて、誰も触れていない建物。最高でしょ?そして屋上。ここから飛び降りれば、何もかも忘れられる。何もかも失える。そんな気がするでしょ、ここは。それが、私の唯一の希望なんだ。逃げ道なんだ」
緋色が私に微笑んだ。ぎこちなくて、少し歪んだ笑み。
哀しみを押さえなくていいのに。
私も緋色と一緒。自分と同じ、仲間が欲しいんだ。
だから作り上げたんだ。一緒にいる理由を。
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