大人オリジナル小説
- 嘘吐き造花が枯れるとき。
- 日時: 2014/10/25 22:18
- 名前: 桜 ◆7gBpJ8SNck
初めまして、もしくはお久しぶりです。
未熟ですが、よろしくお願いします。
私の体験も若干入っていたりしますが、多くはフィクションです。
前回に引き続き、御注意を。
・私の文章はまだまだ未熟です。
・誤字脱字があるかもしれません。(指摘して頂けると助かります)
・更新は不定期です。
・社会派小説から外れてしまうかもしれません。
・自己満足の小説で私の偏見で書いている所もあります。
そんな小説でも大丈夫でしたら、そのまま下へお願いします。
無理でしたら、小説一覧へお戻り下さい。
荒らし等はお止め下さい。アドバイスは大歓迎です。
コメントを頂けると嬉しいです。
それでは、始めます。
――――――これが私にとっての幸せなのでしょうか。
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- Re: 嘘吐き造花が枯れるとき。 ( No.23 )
- 日時: 2014/04/20 21:16
- 名前: 桜 ◆k7.5lqH5Sc
実は私と姉は血が繋がっていたり。生き別れた姉妹だったり。
そうだったら現実は残酷だね。
私と姉の繋がりが脆いのが唯一の私への優しさかな。
『人が怖い。いつからだろう、そう思い始めたのは。
人の心にはいつも悪意が渦巻いている。そう気づいたのは、私が小学5年生のときだった。他の人よりも早いのかもしれない。そのときの私の周りには、嘘吐きはいなかったから。
皆々心の底から笑っていて、私には眩しすぎた。直視できなかった。
嘘で埋め尽くされた私は、ここに居てはならない異物のように感じた。
そんな窮屈さを感じながら私は残りの小学校生活を終えた。
私は“苛め”られていた。ニュースで報じられるような酷い苛めではなく、悪口や仲間外れなどだった。
私は弱かったから心はすぐに傷ついた。修復できないくらいに傷ついた。もう、バラバラに壊れてしまった。
だから私は、自分を作り直した。いつも笑顔で優しく親切な如月笑美を作り上げた。
それから私は率先して苛めに加わるようになった。
苛めの痛みが分かるなら止めなよ、と言う人もいるかもしれない。そんなんじゃ苛めはなくならないよ、と言う人もいるかもしれない。
でもね、止めてどうなる?また私が標的になるかもしれないんだよ?
折角新しく作り上げた自分をまた壊してしまうの?
自分を守る為なんだよ。皆やってるんだよ。……今と変わらない言い訳だね。自分を正当化して。自分は偉いと思い込んで。
だから、嫌いなんだよ。人を見下す自分が大嫌いなんだよ。
でも、そうしなければ生きていけないんだ。自分を保てないんだ。
人より上に立たなければいけない。
だから勉強を頑張った。気の利いた言葉がすぐに言えるように練習した。綺麗な笑顔を作る練習もした。全部全部努力した。
只、頑張ったねって言って欲しいだけなの。存在を認めて欲しいだけなの』
私はシャーペンを置いた。ノートには長々と文が書いてある。
文の繋がりなんか考えずに思いつくままに書き殴った。
ストレス解消法でもないけれど、平静でいられないときにはこうやってノートに思いをぶちまけている。
心を整理して自分の思いを理解する為に。
ノートの最後の言葉を見る。
―――――――存在を認めて欲しい。
学校では如月笑美という存在が居る。家でも如月笑美という存在が居る。
私には、クラスの一員なだけで、宿題を教えて貰ったり面倒な仕事を押し付けたりするだけの人、と認識されているとしか思えない。
家では、ね?存在すら否定されているから。口にはしないけれど、皆言ってるんだ。思ってるんだ。『消えてくれ』って。
私が生きている世界は窮屈で。身動きをするのも苦しくて。
だから、ストレスが溜まって。他人を攻撃して。悪循環だね。
緋色を傷つけて、私は満足した?
お姉ちゃんは私を否定して、心から笑える?
笑ってるよね、心から。本当に綺麗に眩しく。
憧れても、いいよね。
希望を持っても、いいよね。いつかあの笑顔を私に向けてくれるってさ。
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