大人オリジナル小説
- 嘘吐き造花が枯れるとき。
- 日時: 2014/10/25 22:18
- 名前: 桜 ◆7gBpJ8SNck
初めまして、もしくはお久しぶりです。
未熟ですが、よろしくお願いします。
私の体験も若干入っていたりしますが、多くはフィクションです。
前回に引き続き、御注意を。
・私の文章はまだまだ未熟です。
・誤字脱字があるかもしれません。(指摘して頂けると助かります)
・更新は不定期です。
・社会派小説から外れてしまうかもしれません。
・自己満足の小説で私の偏見で書いている所もあります。
そんな小説でも大丈夫でしたら、そのまま下へお願いします。
無理でしたら、小説一覧へお戻り下さい。
荒らし等はお止め下さい。アドバイスは大歓迎です。
コメントを頂けると嬉しいです。
それでは、始めます。
――――――これが私にとっての幸せなのでしょうか。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
- Re: 嘘吐き造花が枯れるとき。 ( No.14 )
- 日時: 2014/10/25 21:24
- 名前: 桜 ◆k7.5lqH5Sc
―2章―
“何でアンタが幸せそうに笑うの”
“私の方が幸せにならなければいけないのに”
“アンタは幸せになっちゃいけない”
“もう、存分に貰ったでしょ?”
“だから、”
――――――アンタなんか、死んじゃえ。
ごめんね、
朝が来ると憂鬱になる。また一日が始まるんだって。また繰り返すんだって。
カーテンを開けると朝日が眩しいくらいに部屋の中を照らす。私には耐えられない程の澄んだ青空が見える。
気持ち悪い。私はカーテンを閉めた。
制服に着替え、朝食を摂りにリビングに繋がる廊下を歩く。
話し声がする。姉と母の声。私にはくれない優しい声。言葉。私が入れば壊してしまう2人の世界。
……今日は部屋でだね。
私は自分の部屋に戻り、ちょっと前に買ったコンビニのお握りを食べた。賞味期限は多分、大丈夫。
たとえお腹壊しても大丈夫。それはいつかは治るから。
痛みはいつかは消えるから。
玄関で靴に履き替えているときに、ちょうど部屋から出てきた姉と目が合った。姉は顔をしかめ、すぐに引っ込んだ。
「……いってきまーす」
小声で言ってみた。挨拶が返ってくるはずもなく、私はすぐにドアを閉じた。
惨めなだけだ。分かっているのに。
一緒に通う人もいない私は早足で通学路を進む。
前には数人のグループで登校する人達。
今日の時間割何?とか、他愛もない話をしている。
私はその人達の横を通り過ぎた。
誰一人、私を見ようとしなかった。私の存在に気付かなかった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27