大人オリジナル小説

嘘吐き造花が枯れるとき。
日時: 2014/10/25 22:18
名前: 桜 ◆7gBpJ8SNck

初めまして、もしくはお久しぶりです。

未熟ですが、よろしくお願いします。
私の体験も若干入っていたりしますが、多くはフィクションです。

前回に引き続き、御注意を。

・私の文章はまだまだ未熟です。
・誤字脱字があるかもしれません。(指摘して頂けると助かります)
・更新は不定期です。
・社会派小説から外れてしまうかもしれません。
・自己満足の小説で私の偏見で書いている所もあります。

そんな小説でも大丈夫でしたら、そのまま下へお願いします。
無理でしたら、小説一覧へお戻り下さい。

荒らし等はお止め下さい。アドバイスは大歓迎です。
コメントを頂けると嬉しいです。

それでは、始めます。





――――――これが私にとっての幸せなのでしょうか。





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Re: 嘘吐き造花の行く末。 ( No.2 )
日時: 2014/10/24 21:02
名前: 桜 ◆7gBpJ8SNck

―1章―

明るくて人当たりも良い。頭が良くて親切。いつも笑顔で一緒にいて楽しい。それが周りからの私の評価。
決して悪い評価だとは思わない。けれど、ね。

それが辛いんだ。私を押し潰していくんだ。


「ねぇ、笑美。これ教えてよー!」
クラスメイトの女子が私の席に塾のプリントを持って駆け寄ってきた。
「あぁ、これはね――――」
昨日予習した所。大丈夫、ちゃんと答えられる。
私はその子に“親切”に教える。勿論、笑顔も忘れない。
「流石笑美!ありがとね」
気分は害さなかった。そんな事をした覚えもないけれど。相手の気持ちを探ってしまう。傷つけてはいないか。苛々させてはいないか。
その子は用事が終わると他の子と所へ行ってしまった。何もなかったかのように。
私もそのまま笑顔を保つ。これも慣れてきたな。

……私は役に立っているよね?


「おはよー」
クラスのリーダー的存在の子が教室に入ってきた。
「おはよー」
私も笑顔で返しておく。
その子は私の席から離れると(私の席はドアの近くなので近寄った訳ではないと思うが)違う子に挨拶をしにまわる。本当に本当に楽しそうで。羨ましくて。

私のその子の評価は頼れる存在。気が強くて、自分の意見をきちんと言う。
……本当の事を言うと、少し怖い。少し言葉が強い。別に嫌いな訳じゃないけれど。只、恐れているだけ。友達として、人間として。
最も正しいのは、仲良くしておかなければいけない存在。嫌われたら、私のクラスの居場所がなくなる。私は、その子に嫌われてはいけない。クラスの絶対的な権力者だから。

Q.嫌われないために出来る事は?
A.その子と共通の敵を作る。

自分を守る為に、人を傷つけるのは悪い事?悪い事ではない。だって、皆自分が大事なのだから。
自分第一がいけない事?だったら、貴方はどうなのですかと問いたい。
自分が1番大切じゃない人なんていないと思う。このクラスには誰一人。

そんな、いつも考えている事を頭の中で繰り返す。


―――――私は間違ってない。だって、皆がやるから。

自分と正当化する言葉は稚拙で筋が通っていない。それでも自分が正しいと信じて疑わない。人を傷つけても平気でいる。そんなクラス、そんな日常。

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