大人オリジナル小説

それでも僕らは生きていく。
日時: 2014/02/19 19:39
名前: 月 −RUNAー

初めまして、月です。

この世界は簡単な、漫画のような世界じゃない。

きっと、みんなそう思ってると思います。

題名のように、それでも、私たちは生きて行かなきゃなりません。

この小説を読んで、少しでも希望が湧いてくれればうれしいです。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49



Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.40 )
日時: 2014/04/29 18:55
名前: 月 −RUNAー

ー第二十二話ー


クスンクスン・・。

誰かの泣き声が聞こえる。
あれは小さい頃のあたし・・?
いや。
ちがう。
あれは・・。




「ん・・?夢か・・。変な夢・・。」

しかし起きても泣き声は治まらなかった。

「うっうわああああぁ」

泣き声は一階から聞こえる。

(もう優愛が帰ってきたのか・・。)

そう考えながらまだ重いまぶたを開けながら階段を下りて行った。
しかしドアを開け見てしまった光景はあたしの眠気を一気に覚ました。



お母さんは顔を覆い声を上げながら泣いていた。
お父さんはもう会社に行ってるはずなのに気難しそうな顔で腕を組んでソファに座っていた。
優愛は

居なかった。

「どっどうしたんだよw」
「うっぅう・・。」

お母さんはその質問に答えようともせず泣き続けた。
そんなお母さんを見て面倒くさそうにお父さんはこっちを見て言った。

「優愛がまだ帰ってこないんだ・・。」
「はっ・・?」

一瞬動揺したがすぐに冷静に考え言葉を放った。

「書き残しとか身代金要求の電話とかは?」
「ない。。」
「警察には連絡したの?」
「していない。もしも誘拐だったらどうするんだ!?」
「連絡するだけならいいでしょ。するよ」

あたしは廊下に出て電話の受話器を持って番号をプッシュした。
何回かコールした後若い男の声が聞こえた。

「もしもし!○×県警です!!」
「あたしの妹が行方不明なの。探してくれる?」
「えっ・・。あっはい!!でっでは妹さんのその時の服装や髪形、名前などを教えてください!!それから誘拐と思えるようなことはありませんでしたか?」

妹が誘拐された姉としては冷静すぎるのだろう。
警官は少し動揺した口調だった。

「無かった。えーっと名前は相沢優愛。髪型は腰まで伸びた茶髪の髪をツインテールにしてる。服装は△▲中学校の制服赤いリボンのセーラー服。」
「あいざ・・わゆ・・あ。まっまさか!」
「そーそー相沢グループの次女だよ」
「けっ警察一同全力で優愛さんを探し出します!!」
「よろしく〜。 あぁ見つかったら00−0000まで連絡して。じゃ」

そう言って受話器を置いた。

「じゃああたし学校行くから。」

振り向いて心配そうな顔を浮かべるお父さんとお母さんを見て行った。

「真希・・。あなた・・妹が失踪したっていうのにあなたは!!」
「だから言っただろ。あたしは優愛が誘拐されようが家出しようがどうでもいい。関係ないし。やるべきことはやった。じゃっ!」
「真希!!」
「もういい。あいつのことなんて。そんなことより優愛のことを考えよう。」

聞こえてんだよ。
バーカ。
でも、、もういいか。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。