大人オリジナル小説

それでも僕らは生きていく。
日時: 2014/02/19 19:39
名前: 月 −RUNAー

初めまして、月です。

この世界は簡単な、漫画のような世界じゃない。

きっと、みんなそう思ってると思います。

題名のように、それでも、私たちは生きて行かなきゃなりません。

この小説を読んで、少しでも希望が湧いてくれればうれしいです。

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Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.6 )
日時: 2014/03/19 14:45
名前: 月 −RUNAー


ー第五話ー

「弱いところは絶対に誰にも見せたくない」

幼い頃からずっと思ってた。
誰かに弱さを見せるなんて絶対にしなかった。

あたしもただの女の子だなんて絶対に思われたくなかった。
あたしは誰にも操られないお嬢様でありたい。
トップじゃなきゃやだ。

そう思ってたから。

だから泣き顔なんて、うざいクズ共になんて見られたくなかった。
だから学校をサボることにして、幼い頃よく一人で来てた公園のベンチに一人ボーっと座っていた。




どれくらいたったのだろう、いつのまにか眠っていた。
いろんな不安が渦巻いて頭が混乱して、ふと気が付くと意識がなくなっていたのだ。

「一生目が覚めなければいいのに」

そっとつぶやいた。
白雪姫やいばら姫に何度も憧れた。
一生の眠りに。
自分で死ぬのは自分自身のプライドが許さないから。

まだ夢の中にいるような頭でボーっとどこかを見つめていると。

「ここらへん臭くなーい!?」
「まぢでww」
「うわっコイツからぢゃね!?」
「うええぇーー、お前毎日身体洗ってんの!?」
「毎日おんなじ服なんでしょーwww」
「まぁコイツんちは貧乏なんだからしょうがない!ww」
「まぢうけるww」

一人の少女が複数の少女らに身体を蹴られ、うめきながら小さくなっていた。

「あいつらうちのクラスの奴らじゃん・・。」

名前など憶えてないから知らないが、顔は見たことある。

「おとなしいグループだと思ってたのに・・。」

別に助ける気なんぞ少しもなかった。
あたしがいつもやってることだし・・w
でも、あいつらが中心グループ面してることに無償に腹が立った。
ベンチから立ち上がりそいつらの方へ向かった。

「ねえ・・」

得意のほほえみでそいつらに話しかけた。

「何だよ・・?」

そう言って振り返りあたしを見たリーダー的な奴の顔が青く染まった。

「まっ真希さん!」
「今日は休みのハズじゃ・・!」
「そんなのあなたたちには関係ないわよね?」
「ねえ何してるの?ニコ」
「あっこれは・・。すみませんッ!」

馬鹿なクズ共はあたしが一言か二言しゃべっただけで怖がって去ってた。
どうでもよかったが、一応蹴られてた子の顔を見てみた。
その子の顔は、バラの様に美しくてきれいな顔立ちだった。
少し外国の血が流れているのだろう。
明るい茶髪や青い瞳は。

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